かならず 読んでください

双方向オンラインのみで完結する講義

Interactive online lectures

大阪大学COデザインセンター FD研修用資料(2020年11月26日)

池田光穂

双方向オンラインのみで完結する講義

大阪大学COデザインセンターFD研修用資料(2020年11月26日)

池田光穂
オンライン授業を行うきっかけ

    ✤    COVID-19流行での大阪大学でのオンライン化への半強制的な移行があった。

    ✤    協働術「ネオアクションリサーチの探究」の実施から大学教育のうち共通教員はオンラインによる遠隔教育に移行する「可能性」を予感した。

    ✤    米国における市民向けの大学教育が「無消費」(C.クリステンセンの言葉)状態である指摘があり、それが「ブレンディド教育」向きであると、識者がすでに 指摘していた。
Zoom による授業

    ✤    最初のパターン=(1)レクチャー→質疑応答→ディスカッション→まとめ(※マンネリ)

    ✤    次のパターン=(2)YouTube視聴→レクチャー→質疑応答→ディスカッション→まとめ(※時間がかかる)

    ✤    定着したスタイル=(3a)YouTube視聴→教師がソクラティック対話をする→個別の相談をみんなの前で答える(※質問が多くなり時間が足らなくな る)

    ✤    定着したスタイル=(3a)YouTube視聴→課題を与える→ブレイクアウトルームで議論→各セクションの発表を聞く→コメントする(※大人数授業に適 合的)
私が感じた利点

    ✤    私自身も今学期、メディア授業を実施しました。そこで実感したのは、メディア授業の利点です。対話型の授業において、学生たちがむしろのびのびとしゃべっ ている、遠慮なしにしゃべっている、ということが、私の授業でも起こっています。今までは時間があわなくて受講できなかったとか、自宅が遠方で参加できな かったという、参加したかったけれど参加できなかった人たちが参加できるということもあります。授業の受講人数が昨年度に比べて大幅に増えたのには、私自 身も驚きました。
専門家トークを学生の前でおこなう

    ✤    私の授業には、他大学の文化人類学系の研究者が参加することがあります。授業の合間に、自然発生的に私とその研究者との間で専門家トークが行われたりする のです。学生たちは、そのトークを、横で、というか、イヤホンで、なんとなく聴いている、という状況になります。専門家たちがいったい何を考えているの か、裏話も含めてさりげなく聴くことができるわけです。
今後の展開(よてい)

    ✤    私は、「じわじわと」大学の外に出ていくような授業をしたい、と考えています。ここからここが大学、とはっきりとした線をひいてしまうのではなく、気がつ いたら授業を受けているのは大学の外だった、というような状態をつくりだしたい。大学の外の人も、なんだか気がついたら授業に参加してしまっていた、とい う状態が、学ぶ環境として良いのではないか、と考えています。→知識というものは「一生もの」なのだから、今だけ学ぶ、この時期だけ学ぶ、というものでは ないのです。学びは一生続いていくものであり、大学という場所にはいつでも入って来ることができるし、いつでも帰って来ることができる。そういう環境をつ くることが大切だと考えています。
役にたつチップス

    ✤    1)Zoom の使い方に習熟するには、他の先生の授業やイベントに参加して、いろいろな「Zoom術」を経験する。

    ✤    2)Zoom以外でも、授業資源のアウトソースを活用する。

    ✤    3)教師よりも学生のほうがより「デジタルネイティブ化」しているので、わからないことは学生に聞く

    ✤    4)オンラインによる水平的な関係を楽しむ

    ✤    5)学生による「参加している」という意識を醸成してあげる
資料とURL

    ✤    センター長インタビュー「知識は一生ものだから、学びは一生続いていく」https://www.cscd.osaka- u.ac.jp/co/2020/000888.php

    ✤    ウラバス(=裏のシラバス) http://bit.ly/1tEj8T8

    ✤    協働術A:ネオ・アクションリサーチの探究:2018 https://bit.ly/3m3dycR

    ✤    質的研究のデザイン(オンラインコースマテリアル) http://bit.ly/2m319eR

    ✤    訪問術A(質的研究のデザインA):2020 https://bit.ly/2V9zLui

    ✤    2020 医療人類学入門(異文化理解) https://bit.ly/2V0K7g2

    ✤    人類学理論(リテラシー)2020→オンライン授業 https://bit.ly/3h6BcSl

    ✤    参加の概念 https://bit.ly/3ftHlZH

リンク

文献

その他の情報



Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

Do not paste, but [re]think this message for all undergraduate students!!!