かならずよんで ね!

教育×破壊的イノベーション

Innovative Pedagogy: An another way to the transferrable higher capability

池田光穂

このページの制作目的は、教育の世界にクレイトン・ クリステンセンの「破壊的イノベーション」の概念を導入し、従 来の教育の頭の固い古臭い考え方から脱却することである(→このページは授業破壊的イノベーションと教育:2021」の下位カテゴリーのページです)。クリステンセンには、共著で『教育 ×破壊的イノベーション : 教育現場を抜本的に改革する』 櫻井祐子訳,翔泳社, 2008年、というのがあるし、クリステンセンの刺激を受けて書かれた、コロナパンデミックの時代には、とても重要な マイケル・B.ホーン, ヘザー・ステイカー『ブレンディッド・ラーニングの衝撃:「個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命』小松健司訳,教育開 発研究所, 2017年、という書物がある。

それでは、まず、『教育×破壊的イノベーション』か ら、料理してみよう。

●学校への期待(同書、1)

1)人間のもつ能力を最大限に高めること

2)他人によってコントロールされない、参加型の民主主義

3)繁栄と競争力を維持する、技能・能力・意識の向上

4)多様性の尊重と、特定の人たちへの迫害の抑制

●学校がイケていない理由

1)予算が少ない

2)コンピュータの普及が遅い

3)生徒や親が問題である

4)アメリカ(あるいは我が国)が酷いのだ

5)教職員組合のせいである

6)上掲の複合的要因である

●成功したイノベーションは、動機づけが触媒になってる(→ゲーミフィケーション)

1)動機づけには、外発的なものと、自発的(内発的)なものがある

2)アメリカには、STEM(サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・そして数学)教育が希薄なので衰退した、だから復活させようとする機運がある。これは外発的動機づけである。

●学校はなぜ苦境か?(11)

章の名称(Cchristensen_education2008.pdf
登場人物
考察しなければならないこと
第1章 人によって学び方が違うのに、なぜ学校は教え方を変えられない のか
マリア、ロブ
・生徒はひとりひとり違うので、ひとりひとりが自発的動機づけるように、個別化する
・他方、学校は相互依存的なアーキテクチャがあるために指導やテストなどで標準化してしまう弊害がある。
・脱標準化のためには、モジュール方式の生徒中心のアプローチが必要
第2章 移行を行なう 学校は社会の要求に応えている
カルロス、ステファニー、アルベーラ
・生徒中心のアプローチを可能にする条件とはなにか
・破壊的イノベーションを例に、アメリカの学校はたゆみない改善をつづけている
・社会は「教育の質」の定義を変えている
・破壊は建設的な力である
第3章 教室に押し込まれたコンピュータ
ロブ、マリア
・カリキュラムは、アーキテクチャー的構造をもつ
・それに共存する生徒中心のアプローチとは何か?
・技術は、原材料を、サービスや製品にかえる力のことと定義する(12)
・そこでは、生徒中心の技術とはなにか?が問題になる
・なぜ学校が、生徒中心の技術に適応できないのか?
・コンピュータの導入に莫大な予算をかけた、でもできない理由はなにか?
・クリステンセンらによると、それは、新しい技術を学校に「押し込んで」きた。だからモノにならないという。
・その構造を打破するには、破壊的イノベーションしかないだろうという
第4章 コンピュータを破壊的に導入する
マリア、ステファニー、レイチェル(カウンセラー)
・コンピュータベースの学習(computer-based-learning, CBL)
・無消費(まだ何もやっていない未来の開拓可能な領域)
・この場合の無消費は、コンピュータをつかって授業をするしか、できないような授業(=端的にオンライン授業)をやるしかない。
第5章 生徒(学生と読み替えよ—池田)中心の学習システム
マリア、ロブ
・破壊は二段階プロセス
・幼稚園から高校三年生までの教育過程(K-12という)の外側で、技術を育成する(=まさに大学がそれを可能にする)
・あたらしい教育という市場(=商業システム)を作り上げること(14)。
第6章 幼年期が生徒の成功に与える影響
マリア、ステファニー、サム
・幼稚園に入るまででは遅い。早期のCBLが必要。
第7章 教育研究を改善する
ステファニー、マリア
・標準的な教育手法では、新しい教育について明確な指針を与えることができない(15)
第8章 変革に向けたコンセンサスを形成する
ステファニー・オールストン、マリア・ソロモン、バーバラ・ソロモン、 バーキンズ
・運営や組織にまつわる問題
・教員スタッフに必要なのは、新しい管理ツールキットである:権力ツールと分離ツールの使い分け。
第9章 イノベーションに適した構造を学校に与える
ステファニー、ロブ・ジェームズ、ダグ
・学校現場にアーキテクチャーレベルでの改革ができない。その理由は、できない人が導入しようとしているからである。
・容易ではないが、子どもたちの学び方に関する知見があがっているゆえに、根本原因がわかっているために、もし取り組めば大いなる進歩が期待できる。

●学校はなぜ苦境か?(11)

章の名称(Cchristensen_education2008.pdf
登場人物
物語:高校生ロブは化学の授業できずに困っている。先生はアルベーラ。校長はオールストン。両方とも、ロブにとってみれば抑圧的な教師。でも近所の同じ生徒のマリアに勉強(補講?)を教えてもらうのが唯一の救いだ。
第1章 人によって学び方が違うのに、なぜ学校は教え方を変えられない のか
マリア、ロブ
・アルベーラ先生は詰め込み型教師の典型で、化学の問題を黒板に書くが、ロブはさっぱり理解できない。
・ロブは放課後のサッカーのことで頭がいっぱいである。
・ロブは帰宅してエンジニアの父親に相談して、父はそれにのって、風船をロブに買ってこさせて、風船のなかの気体の体積と温度との関係をわからせようとする。
・この本の著者は、ロブは、サッカーにかまけているバカではなく、学校が、生徒の個性に対応できない、教育アーキテクチャで対応しているために、ドロップアウトの危険性すら生じると警鐘を鳴らす。
1)知識と学び方について再考する
2)相互依存性とモジュール性
3)学校教育のジレンマ(34)
4)現在の工場モデル型の学校で、経済的に個別化をおこなうことはできないか?(36)
5)生徒中心の教室で学習を個別化する可能性
第2章 移行を行なう 学校は社会の要求に応えている
カルロス、ステファニー、アルベーラ
・化学の教師アルベーラとプレッシャータイプの校長オールストンの関係
・ランドール高校は、統一テスト(STAR)の対象校
・達成度に尺度化される学校
・アルベーラもまた、プレッシャーを感じている
1)破壊的イノベーションの理論
2)破壊理論を公立学校に適用する(51)
2-1)ミッション:デモクラシーを守りデモクラシーの価値観を教える
2-2)ひとりひとりに何かを提供する
2-3)アメリカの競争力を保つ
2-4)貧困の根絶
3)教師や学校管理のせいじゃない(66)
第3章 教室に押し込まれたコンピュータ
ロブ、マリア
・ロブのサッカーのシーンからはじまる
・エクセルをグラフに変えることを覚えたロブには、かつての化学の宿題で怯えた姿はなくなっていた
・マリアは、マリー・キューリーの伝記のレポートに余念が無い
・だが、マリアのタイプの引用は母や祖母の世代のものと変化がない
・学校でのコンピュータの使い方は誤っている(72)
1)破壊的イノベーションで「無消費」に対抗する
2)技術の導入と立法過程
3)学校にコンピュータを押し込む(81)
4)コンピュータベースの学習を導入する方法(85)——ラフマニノフの教訓(イマイチ)
第4章 コンピュータを破壊的に導入する
マリア、ステファニー、レイチェル(カウンセラー)
・来学期の履修にアラビア語を学ぼうとしたマリアは、生徒指導のカウンセラー室にある小冊子にそれがないことを知り、失望する。
・カウンセラーはたまたま居合わせた校長オールストンに、大学での聴講の可能性を打診した。
・マリアは高校で受けられないために不機嫌になったが、校長は、大学のオンライン授業があることを示唆すし、図書室の端末でアクセスすることをすすめる(90-91)
1)新市場型破壊が根づく(93)
2)需要を満たす(96)
3)破壊のパターンをたどる
4)未来の教室(108)
5)未来の評価はどうなるか(111)
第5章 生徒(学生と読み替えよ—池田)中心の学習システム
マリア、ロブ
・図書館でログインしたマリアは、ロブの存在に気がつかない(120)
・ロブも無料で化学を教えてくれる日本人チューターをインタネットで見つけたばかりだった
1)商業システムを破壊する(ソリューション・ショップ、バリューチェーン、促進されたユーザーネットワーク
・公教育の商業システム
A)教科書や指導教材の制作、配布
B)販売と流通
2)生徒中心の学習へと向かう破壊(133)
3)規制市場を破壊する
第6章 幼年期が生徒の成功に与える影響
マリア、ステファニー(・オールトン校長のこと)、サム
・オールストン校長はマリアにアラビア語を提供できたことを喜ぶ(146)
・マリアと好対照の成績のサム・スピッツに着目する。彼女(ステファニー・オールトン)は、サムの幼年期に思いを馳せる
・幼児期に知的能力を開発する(日本でも民間レベルではさまざまな試みがなされる)、強く肯定的な自画像が求められる、生涯にわたり学習を継続する動機や知的好奇心。
1)言葉のダンス
2)世代を超えた呪縛
3)対処法
第7章 教育研究を改善する
ステファニー、マリア
・彼女(ステファニー・オールトン)は自分が赴任したころのことを思いだす(158)
・公立高校は、評価と、ベストプラクティスのプレッシャーで疲弊している
・比較理論ではなく、イノベーション理論から、困難の原因を究明し、その処方箋をかんがえてゆく
1)記述的理解の体系はどのように構築されるのか(観察、分類、関係の定義)
2)記述的理解の体系を改善する
3)研究教育における前進(172)
4)研究から導かれた言明が妥当であるための条件(173)
第8章 変革に向けたコンセンサスを形成する
ステファニー・オールストン、マリア・ソロモン、バーバラ・ソロモン、 バーキンズ
・不良生徒のダグについての報告を聞くステファニー・オールトン校長
・PTAの バーキンズ、オールトン校長の歓迎イベントのようである(178)
・オールトン校長は、スタンダードにしばられて、自由な教育ができないことを憂う
・PTA会?であるランドール・サークルをそのように校長はしたくなかったが、教育改革に関する議論がはじまった(179-180)
1)合意のマトリックス
2)移動をうながす要因
3)合意から協調への移動
4)マトリックスにおける公立学校制度(191)
第9章 イノベーションに適した構造を学校に与える
ステファニー、ロブ・ジェームズ、ダグ
・不良学生ダグの問題にふたたびもどる(196)
・ダグとのインタビュー
・処分対象となるダグの未来を、ロブは知る由もなかった(198)
1)組織の塊
2)組織設計のモデル
3)公立学校におけるイノベーションと組織構造(208)
結論

・25年後、ダグの息子がオールストンで学んでいる。
・ロブは音楽と美術担当の教師になっている(223)
・マリアは外国語と理科の教師になっている。
・学校全体は「カスタム・ラーニング・ネットワーク」で学んでいる(224)
・学校に改革をもたらすためには、権力と分離のツールをもちいて、文化とリーダーシップで改善していかねばならない

● リヴァース・イノベーション(Reverse innovation)の原理からみると……

リヴァース・イノベーションの原理からみると、教育 における破壊的イノベーションは以下の3つの要素にまとめられる。

教育におけるリヴァース・イノベーションの発想と は、「大学教育の改革のキモは、他のライバルの大学の一流校から学ぶのではなく、下 流と思われている教育現場での『素敵な改革』から学ぶ」ということだ。

これにデザイン・シンキングのアイディアを重ねる と……

● 教育「市場」をイノベーティブにするために

顧客(学生と学費を出してくれる保護者・親権者)に 対する「正しいイメージ」をもつ。そして顧客に対する正しい「コミュニケーション回路」 をもつ。そして、顧客にニーズをつねに満たす「デザイン思考」をも つ。

● クレイトン・クリステンセン, マイケル・ホーン, カーティス・ジョンソン『教育×破壊的イノベーション : 教育現場を抜本的に改革する』 櫻井祐子訳,翔泳社, 2008年。

「学校教育をめぐるさまざまな問題、満たされない ニーズ、局所的に起こっているイノベーション、それらをすべて「破壊的イノベーション理論」で見事に体系づけ、説得力のある説明を与える」とNIIの CiNiiは紹介する。本書の各章の成り立ちは次のようなものである。

「日本語版刊行にあたって」より――クレイトン・ク リステンセンは次のように言う(アマゾンより)※ただし改行は省略した。

「日本企業が1970年代と80年代にアメリカの競 合企業を追い抜いていた理由として決まって挙げられるのが、日本の人口はアメリカの四割でしかないのに、数学、科学、工学を学ぶ生徒がアメリカの四倍もい るという説だった。/しかし日本が繁栄を遂げると興味深いことが起こった。理工系志望の学生や、理工系の学位を取得する学生の割合が、この20年にわたっ て低下しているのだ。なぜこんなことが起こったのだろうか?/日本で理工系学生が減少しているのは、日本の教育制度のせいではない。だがこの傾向に歯止め をかけるには、教育制度が解決の一翼を担わなければならない。これを変えるのはたやすいことではない。しかし何十年もの間、日本の成長の大きな推進力だっ た「破壊的イノベーション」が、いまひとたび助けとなって道を切り拓いてくれるだろう。本書の目的は、なぜ学校が生徒に自発的動機づけを与えるような方法 で科目を教えることができないのか、どうすればこの状況を変えることができるのかを説明することにある。ここで紹介する事例研究や分析のほとんどがアメリ カでの経験をふまえたものだが、教訓は日本にも通じるはずだ。/本書の理論が日本のすべての関係者に、問題に取り組むための共通の枠組を与えることを、そ してそれによって日本の教育制度の改善と、ひいては日本の構造自体の強化を図るための、常識に反するようにも思われる措置について、関係者が一丸となって 共通の結論に到達できることを、われわれは何にも増して願っている」

次に紹介するのは、先の本の共著者マイケル・ホーン が加わる、 マイケル・B.ホーン, ヘザー・ステイカー『ブレンディッド・ラーニングの衝撃:「個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命』小松健司訳,教育開 発研究所, 2017年である。アマゾンには、より詳細な章立てが記載されているので、再掲しよう。

序章

1.破壊的イノベーションのパターン
2.破壊的イノベーションとオンライン学習
3.工場型モデルの教育
4.学習者中心の学習
5.学校制度が転換点にさしかかっている理由
6.ブレンディッド・ラーニング専門家の育成
7.本書から学ぶこと

重要用語の定義/ブレンディッド・ラーニングのモデル分類

第I部 理解

第1章 ブレンディッド・ラーニングとは何か?
1.1.オンライン学習の急速な普及
1. 2.ブレンディッド・ラーニングの見分け方
1. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデル分類
1. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを組み合わせる

第2章 すべての教室がブレンディッド・ラーニングに代わるべきか?

2.1.ハイブリッド理論
2. 2.ハイブリッド理論と自動車業界
2. 3.破壊的イノベーションへの引き延ばし
2. 4.ブレンディッド・ラーニングは破壊的イノベーションか?
2. 5.ハイブリッド型ブレンディッド・ラーニング
2. 6.破壊的イノベーション型ブレンディッド・ラーニング
2. 7.初等中等教育の変革を予測する
2. 8.学校の未来

第II部 起動

第3章 まず目標となるスローガンを掲げよう

3.1.過重装備の代替策
3. 2.課題の特定と目標の設定
3. 3.持続的モデルと破壊的モデルのどちらを優先すべきか
3. 4.中核的な機会を把握する方法
3. 5.非消費領域における機会を捉える方法
3. 6.脅威か機会か

第4章 イノベーションを起こす組織

4.1.チーム編成の枠組み
4. 2.ブレンディッド・ラーニングチームの学校現場での適用
4. 3.複数のチーム形態を併用
4. 4.誤ったチーム編成の代償

第5章 生徒の動機づけ

5.1.学習意欲の重要性
5. 2.生徒の「やるべき課題」
5. 3.課題の構造
5. 4.生徒の課題を充足する
5. 5.何をどのように組み合わせるか
5. 6.生徒の課題解決に果たすブレンディッド・ラーニングの役割
5. 7.生徒にやるべき課題を変更させる危険性

III部 設計

第6章 教師の役割

6.1.生徒目線から教師の役割を設定する
6. 2.教師目線から教師の役割を設定する
6. 3.生徒・教師の両方を満足させる

第7章 オンラインコースと設備機器の設計

7.1.製品のアーキテクチャとインターフェイス
7. 2.パソコンのアーキテクチャの変遷
7. 3.相互依存パッケージ型vs.モジュール組立型オンライン教材
7. 4.統合パッケージ型vs.モジュール組立型OS
7. 5.統合パッケージ型vs.モジュール組立型の教室設計
7. 6.戦略を環境に合わせる

第8章 ブレンディッド・ラーニングモデルの選定

8.1.ブレンディッド・ラーニングのモデルを課題の種類に合わせる
8. 2.ブレンディッド・ラーニングのモデルをチームのタイプに合わせる
8. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデルを期待する生徒体験に合わせる
8. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを教師の役割に合わせる
8. 5.ブレンディッド・ラーニングのモデルをスペースに合わせる
8. 6.ブレンディッド・ラーニングのモデルをネット接続機器に合わせる
8. 7.選択肢に優先順位をつけて判断する
8. 8.複数モデルの導入へ

第IV部 実装

第9章 学校文化の重要性

9.1.文化とは何か?
9. 2.子どもたちに対する文化の力
9. 3.学校における文化の力
9. 4.文化を醸成する方法
9. 5.ブレンディッド・ラーニング実践校における校風の力
9. 6.手遅れということはありません

第10章 成功への途

10.1.仮説指向計画法
10. 2.最初にあるべき結果を想定する
10. 3.仮説をリストアップする
10.4.よりよく知るために計画を実行する
10. 5.計画を前進、変更それとも棚上げすべきか?

第11章 結論

11.1.時間をかけて実行する
11. 2.ブレンディッドはチームスポーツ
11. 3.理解、動員、設計、そして導入

クレイトン・クリステンセン 破壊的イノベーションとパラダイムが衝突するとき

訳者あとがき

● 問題発見能力を鍛える骨太の教育は、オープンでなければならない

オープン・イノヴェーションの最初の提唱者は、ヘン リー・チェスブローによるものであり、「オープンイノベーション」とは、これまで会社(ファー ム)が囲い込んでいたイノベーションの現場を、会社(ファーム)の外にまで広げて、イノベーションのスピードを促進させようとすること。要は、イノベー ションにまつわる開発の現場を、密室(クローズド)的な環境から、オープンな環境に置くことで、よりスピードアップさせようとする方法である。これで一番 喜ぶのは、(従来型の)会社のほうではなく、市場と消費者である。(従来型の)会社は、これに対して抵抗する傾向がある。しかし、米国のP&G社 (→ Connect + Development )や日本のユニクロなどは、この方式を採用して、次々とヒット商品を出して、市場も消費者も喜びだしたので、(従来型の)会社は、オープンイノベーション のトレンドを無視することができなくなった。ウィキノミクスを提唱するドン・タプスコットなども、このトレンドに大きな関心をもっている。

■資料:合意のコンセンサス(邦訳182ページより 改造)

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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

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