うんこのブリブリ哲学
トイレット科 学編
(フル 排泄版)池田光穂 de Modo Cacandi, 2017うんこの哲学:肛門側サイト
さ
て、皆さんのまわりでの大変な流行をしている新
型コロナウイルス感染症(かんせんしょう)のさいしん情報だ。最初、病気にかかった人の「うんち」と「おしっこ」からウイルスが見つかったという報告が
あった。くわしくと調べてみると「うんち」には多く含まれるが「おしっこ」にはそれほど多くなかった。たぶん、おしっこには、出にくいのだろうが、パンツ
のなかの下半身では、それらの出口が近いために、ウイルスがみつかりやすいのかもしれない。コロナウイルス時代では、おしっこも安全とは言えないぞっ!ト
イレの後には手洗いを十分することは重要だ!! |
●マイクロバイーオームのこと
マイクロバイオーム(microbiome)と
は、
マイクロビオータ(microbiota)つまり細菌叢(さいきんそう)に含まれる遺伝子物質の全体のことをさします。微生物たち(Microbial
Multitudes)とは、別名、マイクロビオータ(microbiota)あるいは専門用語
では細菌の集まり、叢(訓読みで「くさむら」音読みでソウ)つまり「細菌叢」と もいい、いわば極小の世界のコミュニティのことをさします。"The
microbiome comprises all of the genetic material within a microbiota
(the entire collection of microorganisms in a specific niche, such as
the human gut). This can also be referred to as the metagenome of the
microbiota." - nature.com. Microbiome Research Is Becoming the Key to
Better Understanding Health and Nutrition - by Dirk Hadrich (13 June
2018 | https://doi.org/10.3389/fgene.2018.00212)
●日高敏隆先生のうんち【く】サイエン ス Sea anemone
「われわれは肛門があ りますから、そこからちゃんと便をしているわけですが、イソギンチャクには肛門がないのです。口しかありません。食べたものは、腸に入ってきて、そこでぐ ちゃぐちゃと消化されます。消化されてカスができます。僕たちはカスを出すときは、トイレに行って肛門から便として出すわけですが、肛門のないイソギン チャクはカスを口から吐き出します。彼らはそういうパターンの動物ですから、それは非常によくないとか、下品だとはまったく思っていません。平気で食べて は口から出しています」出典:動物という文化―そもそも文化と は何か)
●伝統的 なインド 社会と牛糞
伝統的なインド 社会では出産後に、牛糞をつけたということを、子ども新聞の記者から質 問されて、現在その具体的な民族誌の出典などについて調査中である。インド、牛糞、へその緒で、ググってみると、日本政府のIASR(感染 物質サーベイランスレポート:Infectuous Agents Surveillance Report)に下記のような論文の紹介があった。
「牛酪油を臍帯切断部 に塗って起こる新 生児破傷風−酪油を加熱する燃料として使われる 牛糞の役割(パキスタン):パキスタンにおいては、 新生児のへその緒の傷を癒すために塗られるギー(牛酪油)が新生児破傷風の危険因子であることがすでにわかっているが、 汚染がどのように起こるのかは明らかになっていなかった。著者らはパキスタン領パンジャブ地方における 229例の新生児破傷風症例と 687例の対照例について、 ギーの取り扱い方法を詳細に解析し、 その結果、 ギー を使用時に加熱するために乾燥牛糞を燃料として用いたかどうかが、 新生児破傷風の発生と有意な関連があることが明らかになった [Bennett et al. Int. J. Epidemiol. 1999; 28(6):1172-1175]」出典:http://idsc.nih.go.jp/iasr/23/263/dj2634.html(2017年4 月11日確認)
ようするに、破傷風の 原因として牛糞が 疑われているわけだ。
牛糞燃料が広範囲につ かわれているの に、破傷風でバタバタ死んできたということはな く、広範囲の疫学調査なのでなんともいえないが、これは、か なりやばい「科学的事実」ではないか?と思われる。
南アジアの燃料として の牛糞としては、 日本語ウィキペディアにこうある。
「インドなど南アジア では、コブウシや スイギュウの糞を円盤状にして天日乾燥させ、自 家用の燃料などにする風習が広範囲で見られる[21]。これは牛糞ケーキと呼ばれ、直径5 - 30cmで厚さ2.5 - 9cmのものが作られ、円柱や直方体の形に積み上げて保管される[22][23][24]。牛糞ケーキは薪のように遠方の森林まで行かずに簡便に入手で き、環境への負担も少ない[24]。ガス燃料や電気が十分に普及していない南アジアの農村部では、重要な燃料となっている[24]。インドでは年間5億 6,200万トンの牛糞が発生し、その37%にあたる2億800万トンが燃料として使用されている[25]。1980年代の調査では、乾燥糞燃料は同国の 民生用燃料の21%を占めている[26]」
おなじく、ウィキペディアでの「牛糞」の宗教的利用については以下のような記述がある。
「インドで盛んなヒンドゥー教において コブウシは神聖視され、その牛糞は祭り火などに 用いられる[32]。スイギュウの糞は燃料などの実利的な用途に使用されるが、儀礼には使用されない[31]。また、牛糞はヒンドゥー教の普及以前から信 仰の場面に用いられ、紀元前30 - 前20世紀頃に集積した牛糞を儀礼的に燃やした跡であるアッシュマウンド(英語版)は、インド南部に見られる[32]。紀元前6 - 5世紀に書かれたシャタパタ・ブラーフマナには、「祭祀のための火壇に浄化のために牛糞が塗布された」という記述がある[32]。」→「牛糞」
ひきつづき、……
「律法経である 『パウダーヤナ・ダルマ・スートラ』においては、牛の乳や酸乳、糞、尿などが聖なる存在であり浄化作用を持つ、と初めて明確に記述されてい る[32]。また『マヌ法典』には、家と地面の浄化には牛糞を塗布すべしという記載が ある[31]。このような考えをもとに、アーユルヴェーダの観点から現代でも洗顔料 や歯磨剤、石鹸などの原料に牛糞を用いている[31]。また、食器の 洗浄にも牛糞を使う事がある[31]。牛糞を焼いた灰はヴィブーティ (英語版:[Vibhuti])と呼ばれ、 額や全身に塗布するほか、魔除けの護符ともされる[33]。また牛糞ケーキの山には、邪視信仰に基づいて棒に差したサンダルが飾られる事も 多い[22]。」→「牛糞」
で、肝心な出産に関しては、……
「儀式においては、3 - 5歳の剃髪式で切った頭髪は黒魔術に利用されないよう牛糞で包み、牛小屋に埋めるか川に流す[31]。また、女性は初潮や出産の後に水に溶かした牛糞を体 や衣服、毛布などに塗り、衣服などはそのまま埋め て破棄する[31]。ベンガル地方では、宗教的ないし社会的な罪をおかした場合に、乾燥した牛糞を食べて穢れを払う事がある[31]。」→「牛糞」
うんこ哲学併設トイ
レット博物館収集コレクション第一号について ※うんこの科学HPには「うんこの哲学:De Modo Cacandi(本家元祖)」「肛門カフェ編(アンテナショップ)」の キョウダイ編があります(横幅560px) |
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ぞうさんのうんちについて 正倉院(しょうそういん)のタペストリー(織物)に描かれた象さん |
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ぞうさんのう
んち ※手のひらの大きさと比較してみよう! 出典:http://shindenforest.blog.jp/archives/27704448.html ゾウの糞のリサイクル(ウィキペディア日本語だけにある「宣伝のような」項目です!)https://goo.gl/pxMM4p |
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出典:Litter-Robot III Open Air https://www.litter-robot.com/litter-robot-iii-open-air.html * |
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shit science https://techgrabyte.com/ai-toilets-scan-poop-diagnose-ailments/ |
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学会発表のために臨時に設置された、女子大の女子用のトイレで | |
560px | |
本館(=トイレット 博物館)の薩摩國派遣の黒田景子特別学芸員は、ん年前の京都出張の折に経験した京の不思議なトイレについて報告しているので、ここで掲載することにする。 →今も忘れられない京都駅の斬新すぎるトイレ。新幹線のあるところ。まず金隠しがない。円形のくぼみみたいな中に便器と足置 き場がある。とまどいながら足置き場に足をおいて用を足す。壁のボタンを押す となんとこの円形の縁回りから水が勢いよく出てきてぐるぐる回りながら足下周辺(足置き場は高くなっている)から便器から一挙に洗い流す形式。びっくりし たので、突っ立ったまま、みてたけど、足下で洪水がおこっているみたいだった。 | |
糞便移植治療について(東京大学医科学研
究所ヒトゲノム解析センター):Pooping out miracles: scientists reveal mechanism behind
fecal microbiota transplantation |
「再
発性 C. difficile
関連腸炎に対する糞便移植治療は、有効性のエビデンスが多数報告されてきた一方で、糞便移植治療が奏功する詳細なメカニズムは明らかではありませんでし
た。東京大学医科学研究所の研究グループは、スーパーコンピュータ SHIROKANE
を用いたゲノム解析技術を駆使することで、腸管内の細菌・ウイルスの相対割合の変化だけでなく、細菌叢の機能回復が起こっていることを突き止めました」https://www.at.hgc.jp/post/pooping-out-miracles |
クソなワイン(Le vin de
merde)——哲学屋どものワイン:「うんこの哲学」 |
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クラウド・コンピューティングの9つのイメージ クラウド・コンピューティングに関する9つのイメー ジを提示する(4行目の最後の3つは附録=おまけで、関係ないもの)。方法は、それぞれ日本語と英語で「クラウド+コンピューティング」と"cloud computing" を入力で画像検索したものを、私が恣意的に採集したものだ。恣意的といってもデザインを重視したり、他にはない表現や、それを代表すると思われるもので、 典型的と思われるものを抽出した。ファイル名はオリジナルのままなので、出典は、そのままクラウド上にアクセスして検索していただければわかる=見つかる と思う。 |
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雪隠参り(セッチンマイリ)という乳児
の訪問儀礼——栃木県(場所ならびに撮影年不詳:戦後):写真は栃木県立博物館蔵 |
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Denis Diderot,
1713-1784 |
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ベルナールド・ピカール
(Bernard Picart,
1673-1733)の版画に「調香師(香水を調合する人)」の風刺画がある。この絵に描かれているのはいわゆる「うんちマー ク」の嚆矢である。 |
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ベルナールド・ピカール
(Bernard Picart, 1673-1733)先生 |
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「スー
パードライホールは、東京都墨田区吾妻橋一丁目にあるリバーピア吾妻橋敷地内のアサヒビールの吾妻橋本部ビル(アサヒビールタワー)に隣接するホールであ
る。1989年竣工。ビルとオブジェは、フランスのデザイナー、フィリップ・スタルクによる設計。屋上には特徴的な巨大モニュメントが設置されている
[1]。燃え盛る炎を形象した「フラムドール(フランス語 flamme
d'or、金の炎)」と呼ばれるもので、アサヒビールの燃える心を象徴するとされる[1]。オブジェが炎を表すのに対して、その下のスーパードライホール
そのものは聖火台をイメージしたものだという。【しかし?!——引用者】その形状と色彩から「金のうんこ」「うんこビル」の愛称で呼ばれている。/完成当
初よりロッククライマーによる定期的な清掃作業が行われていたが、2005年に実施された塗り替え工事の際、セルフクリーニング機能のある塗料で再塗装さ
れたため、以後は実施されなくなった。2017年には同年12月中旬までの予定で2度目の塗り替え工事が行われていた。工事期間中はフラムドールは足場に
覆われた状態となっていたため、姿を見ることができなかった」出典:「スーパードライ ホール」ウィキペディア) |
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One of the first
known toilets
that was flushed with water is at the palace at Knossos on the island
of Crete. from Chelsea Wald, 2016 Loo with a view: an ancient Roman public latrine in the ruins of Timgad, Algeria. from Chelsea Wald, 2016 |
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排便のメカニズム:「起きて食事をとる
と、起立反射、胃結腸反射が働いて便が直腸に送られます。 直腸が膨らむと更に便意を感じますが、排便の準備ができるまで、意識的に排便に対して抑制が働き、肛門はまだ閉じた状態で便が漏れないようにしています。 排便の準備が整うと、脳からの抑制がとれて、直腸肛門角も緩やかになり、肛門も開き、腹圧をかけることと直腸の収縮により、排便されます。安静時は、恥骨 直腸筋に引っ張られて直腸と肛門の角度が保たれているため、便が直腸に保たれます。排便時は、排便の体勢を取ることと筋肉が緩むことにより、直腸肛門角が 開き、便が出やすくなります」https://www.kawahp.net/haiben.html より |
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ヒグマさんのうんち:佐藤喜和さんのご
著書『アーバン・ベア:となりのヒグマと向き合う』 東京大学出版会、2021年 (ISBN978-4-13-063950-7) |
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多分1960年代の日本の小学校での手
洗い風景(出典は、サラヤ株式会社のタイアップ
広告より) |
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海響館ニュース→見て、感じて、嗅いで!?特別企画展「ミラクルうんち
ワールド! in 海響館」を開催します! 「海響館では、令和4年7月2日(土曜日)より特別企画展「ミラクルうんちワールド! in 海響館」を開催します。水族館らしい、水の世界の動物の“ウンチ”をキーワードに、そもそもウンチとは何か、ウンチの多様性、ヒトとウンチとの関わり、海 洋生態系を支えているウンチの重要な役割等、好奇心を刺激しながら生き物や環境のことを知っていただく内容です。アシカとジュゴン※1の実物のウンチ(乾 燥させたもの、臭い比べ)や、貴重な「竜涎香(りゅうぜんこう)」※2を展示します。また、海響館スタッフが「ウンチ男爵」と「ウンチの妖精」に扮してこ の特別企画展をナビゲートします。是非、ミラクルうんちワールドへお越しください!※1 ジュゴンのウンチは、鳥羽水族館よりご提供いただきました。2 竜涎香とは、マッコウクジラの消化管で生成される結石で、古くから香料などとして珍重されてきました。」 |
1.排泄の観察 2.多飲症や弄便への対処 3.ふらつきや下半身の障害への対処 4.危険な行為への対処 5.詰め込みへの対処 6.プライバシーの確保 7.排便の場所として認識できること ※行っ て見て聞いた精神科病院の保護室 / 三宅薫著、医学書院 , 2013年 |