サイバーコミュニケーション学入門
what is cyber-communiction?
講師:垂水源之介
︎コミュニケーション▶︎知性の定義▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎
【コンテクスト】
卒論生を含む、文化表象学の学生の何人かの学生が、ネットコミュニケーションやVR(ヴァーチャルリアリティ)、ネット・トラン ス・セ クシャリズム(ネット上のVRでの性転換)などに関心をもっておられます。
【問題点】
このような研究(=勉強)の相談に来られた学生で一番困るのは、安易な自称「実証研究」をあたかも当然のように前提とする人たちで す。 我々はレンズを通して世界をみる、というのは文化表象学(=民俗学/文化人類学)全般の基本的前提ですから、理論的枠組があって適切な方法論が導き出され ることを、ゆめ忘れてはなりません。
【ひとつの解決策】
先行研究を「自分なりに押さえておく」ということです。網羅的に調べることが常道ですが、時間がない場合は、「一刻も早く関心がも てる ような先行研究に出会う」ことです。つぎに、そのような関心をもてる著作を徹底的に読み込む(独断と偏見でもよい)ということです。中途半端はいけませ ん。このやり方は、ジャーナリストの本田勝一も取材学関連のエッセーで主張しておりましたから、悪くはないと思います。
【参考書】
ロザンヌ ストーン、A.『電子メディア時代の多重人格』半田智久・加藤久枝訳、青土社、1999年
※邦題は際物のような感じがしますが、原著は「機械時代の終焉における欲望とテクノロジーの戦争」という魅力的なものです。
【リンク集】