エコツーリスト群像
エコツーリスト群像
【高度な社会性】
エコツーリストは、ともすればよく思われがちな厭世家=人間嫌いではないようだ。エコツーリズム に参加する人々は、おしなべて社交性があり、協調性が欠けるというような特徴は見受けられない。
またエコツーリズムに参加する動機は、きわめて社会的な価値観に裏づけられたものである。すなわ ち、身体的に活発であること、新しいライフスタイルを求めている、異文化の人びとを同行者にもつ、同じ価値観をもった人びとの集まりができあがる、時間を 有効に利用して最大限の自然に親しもうとする、などは、彼らの行動な社会性・社交性を最大限に引き出し、また強化するものである。
【自然に高い価値観をおく】
カナダでの調査研究によると、エコツーリストは一般の観光客にくらべ、(言うまでもないこと だが)熱帯林、鳥類、樹木、野生の花などの野生生物に興味をもつ一方で、ギャンブル、遊園地、ナイトライフ、スポーツ鑑賞、リゾート地、何もしないこと、 などに低い価値しかおかない(Eagles 1992)。
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