ドナルド・オースター『ネイチャーズ・エコノミー』
On ature's economy: a history of ecological ideas, 2nd ed., 1994
オースター『ネイチャーズ・エコノミー』
・エコロジー前史としてのギルバート・ホワイト、カール・リンネなどを18世紀のエコロジーと呼 ぶ(ただし、エコロジーの用語は1866年になるまで登場しなかった)。
・19世紀のエコロジーの流れは、オースターによると、ロマン主義と科学的進化主義の2つが代表 的である。最初は、オースターによる命名された「ロマン主義エコロジー」の提唱者ヘンリー・ディビッド・ソローであり、後者はダーウィンである。
・20世紀の前半の生態学的思考を代表するのが、フレデリック・クレメンツの「極相=クライマッ クス」説である。そして、20世紀後半の生態学思考を決定づけるのが生態系(これそのものは今世紀前半のタンズレーによる概念だが)とそのエネルギー物理 学的理解としている。
・このようなエコロジー意識の変遷をT・クーンのパラダイム・チェインジという観点からオース ターは分析している。
【オースター批判】
・エジャートンの批判(→マッキントッシュ『生態学』思索社、pp.31-)
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