環境保護教育のドミノ理論
環境保護教育のドミノ理論
一つのきっかけがあると、人はその関心をどんどん弁証法的に展開して、グローバルな環境認識にいたるという図式である。これは、現実の人間の認知プロセスを必ずしも反映させないが、教育に内在する知的探求心が連鎖的に展開するというお馴染みの論理である。次の具体例を参照せよ。
「一個の動物について深く関心を注ぐことで、大衆は海洋汚染、油の流出、過剰漁獲、流し網の障害などの問題について学ぶ。もし、個々のクジラたちに興味を持ち始めたら、人はその“種”についても関心を持つようになる。すると、やがて、他の鯨種やクジラたちの生存に必要なことがらについても、注意をむける。そして、クジラの住家である海洋を守るということが新たな急務になる」『ホエールウオッチング読本』p.8(原文はエリック・ホイトによるもの)
【文献】
Farrell, Bryan and Dean Runyan, 1991, Ecology and Tourism, Annals of Tourism Research 18:26-40.
◆ 観光研究・観光人類学データベース・サイトにもお寄りくださいね!