環境問題と少数民族
最近の少数先住民運動(細川弘明による)
(1)狭義の意味での先住民以外の集団との連帯
(2)環境保護運動・反核運動との密接なかかわり
エコツーリズムとの結びつき。この背景には、先住民の人びとの生活が環境との調和の中で生きている/生きていたという、人びとが共有するイメージが不可欠である。
(3)メディアの重視
(ブラジル先住民やアボリジニーが映画・ビデオを作成し、それが彼らにとっての広報活動や「白人を教育するため」機能を果たしている)
(4)権利回復として「土地権」運動の盛り上がり
(自分たちの選んだ生活様式を選択する権利:例オーストラリア・アボリジニー:土地の「所有権」ではなく、その利用権を共同体という団体で土地登記する)
[→1989年のILOの107号(先住民に関する)条約改正:従来は、先住民は教育し、社会的向上をはかり主流社会に同化すべき、という近代文明に馴染ませるという発想が、土地権や独自の文化や言語を維持する権利などを積極的に認める内容に改正された。]
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