フィクションのなかのクジラ目
フィクションのなかのクジラ目
フィクションの映像においては鮫が邪悪な象徴になる(例:『ジョーズ』『アトランティス』)になるのに対して、クジラ目においては、かのシャチにおいてさえ、高等な知能、ウイット、「ヒューマン」な性格を与えられる。このステレオタイプは、アリストテレスの記述に遡るほど、人間の観察にもとづくものの反映であろうが、リリーがおこなったイルカの飼育と人間の音声言語を媒介にしたコミュニケーションの実験が、西欧の人びとに大きな影響を与えて以降、急速に人びとに受け入れられるようになったのではなかろうか。
【小説】
・メルヴィル『白鯨』1851年::エイハブにとって悪の権化だが人格的存在となる。
・アサー・C・クラーク『イルカの島』(小野田和子訳)、東京創元社、1994[1963]
大洋で子どもたちを救ったイルカとイルカ研究者の話。小説の<イルカ島>研究所所長のカザンは近未来のリリー博士のような存在である。
・D・ブリン『スタータイド・ライジング』ハヤカワ文庫
主人公が宇宙船に乗るSF
【映像ドラマ】
『腕白フリッパー』『オルカ』『オルカ2』
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