子どもたちのためのクリティカル・シンキング
かいせつ:いけだみつほ
〈子どもたちのための批判的思考入門:Critical Thinking for Kids〉
クリティカル・シンキングとは、えいごで Critical thinking と書きます。漢字では、「批判的思考(ひはんてき・しこう)」という言葉をあてます。また最近は言葉を約(つづ)めて「クリシン」とも言います。
クリティカル・シンキングは、よくロジカル・シンキング(論理的思考)と区別して考えるべきという、大人がいますが、クリティカルに考える時に は、論理的にも考えているので、そのような解説はあまり正しくありません。このクリティカル・シンキングのウェブ・ページは、子どもたちだけでなく、小学 校・中学校・高校そして、大学の児童・生徒・学生そして、大人や大学院生の人にも使えるように書いてあります。
1.クリティカル・シンキングが必要な理由はズバリ!→「世の中には人を騙 したり、悪い方向に人を導く」言い方=主張がたくさんあるために、そ の意見にまどわされ、まちがった生き方をする人が多くいるからです。
2.悪い生き方、まちがった生き方とは何かについて答えるためには、よい生 き方、正しい生き方について考えることが必要です。これが、クリティ カル・シンキングの最初の一歩です。
3.よい生き方、正しい生き方について、ひとつの正解があるわけではありま せん。ただしいことは、より多くの人が、よりよいと思うことですが、 他人に危害を加えない限り、いろいろな生き方を自分以外の人にみとめることも必要です。それを寛容性(かんようせい)と呼びます。しがたって、クリティカ ル・シンキングは、寛容性をもちながら、より多くの人が、よりよいという考えと行動に導くということが、その言葉の意味(=ていぎ・定義)になります。
4.クリティカル・シンキングは、では、いったいどのような心構えで学ぶこ とができるでしょうか? 以下の10のことが重要だと私は考えます (→「知の理論」を参照した)。
5.日常的に批判的思考ができるということは、それと反対な思考(=誤った考えの中に住まうこと、誤りを導く思考)によって、修正する、つまり
正しくよい方向に思考を修正する習慣が必要になります。そのために、「まち
がった思考のリスト」を、参考にして、なぜ、それらがまちがっているのかを明らかにする訓練(くんれん、練習=れんしゅう、のこと)が必要になり
ます。
リンク
ぶんけん
その他の情報
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099