かならずよんで ね!

神話学

Mythology

池田光穂

神話学(mythology)とは、神話 (mytho[s]-logy)を研究する学問。神話(myth)とは、読んで字のごとく、神や仏などの超自然的存在(supernatural beings)や、ものすごく昔(つまり神話的時代)の先祖や祖先、あるいは、人間のみならず動植物(→アニミズム)や事物の霊的存在が主人公になる物語 のことである。神話は、どのような社会において語られる時にも、そこには存在しないものについて話すので、語り手は聞き手とともにいる(=共在する)時空 間とは異なる話であることを強調する。また、語り終わったときには、そのような内容を過去のものや、伝聞推定のように表現して、「今まさにここに」という 時空間とは別物であることを強調する。

そのため、神話は、説話、民話、おとぎ話などの、い わゆる「法螺話」や「子供向けの話」などとも揶揄されたり、混同されたりする。また儀礼文や祝詞のような呪文のような中にも現出するが、こちらは「誰も信 じないが、厳粛に聞かなけれならない」中での形式化された物語でもある。

そのため、神話という言葉の現代的用語の中に、先にいった、「法 螺話」という意味が付与されるようになった。たとえば「現代の神話」や「都市伝説」は、形をかえた、荒唐無稽の話だが、聞くに値する話で、人々は半信半疑 で聞く。聞くに値する話ということは、神話は、人々の関心を引く「面白いもの」が多い。その面白さの原因は、偉大な文学研究者であったロラン・バルトなどによると、何らかの構造をもつということあるらしい。これは、啓蒙主義時代には、神話というものを反理性(=「理性」 概念に反するもの)の塊として考えて、我々の世界を理性的なものとすべし考え方(=カントの思想がその典型)の産物であった。ヘーゲルの時代になると、も う少しずる賢く(=狡知(こうち)と言う)なって、世界の中にある神話や民話は、人々に世界のあり方を考えさせる教訓や比喩(ないしは皮肉)となって、そ れらの神話の別の意味(=メタ階層理論という)を考えよと、啓蒙主義の教師は教え子たちに言うようになった。

さて、元の本流に戻ろう。構造をもつことから、文化的な広がりの中での普及と、人間がもつ物語構造への没入という普遍的一般的性格から、神話の構造と、人間の理解の構造的一致について、多角的に洞察した、クロード・レヴィ=ストロースという、偉大な構造人類学者もいる。

神話には、永劫回帰のモチーフがみられるということなど、シャーマニズムや伝統的社会の比較神話学に多大なる貢献をしたミルチャ・エリアーデ(下記に紹介)という神話学者・宗教学者もいる。

神話学、あるいは神話研究は、このように、文学研究、文化人類学研究、宗教学研究を中心に発達してきたと言うことができる。

Mircea Eliade (Bucarest, Rumania, 9 de marzo 1907 - Chicago, Estados Unidos, 22 de abril 1986) fue un filósofo, historiador de las religiones y novelista rumano. Hablaba y escribía con corrección rumano, francés, alemán, italiano e inglés, y podía también leer hebreo, persa y sánscrito. La mayor parte de su obra la escribió en rumano, francés e inglés. Formó parte del Círculo Eranos.

年譜は日本語(ウィキペディア)を中心にテキトーに編纂した

1907 3月13日 ブカレスト生まれ

1928 サンスクリット語と哲学をスレンドラナート・ダスグプタ(Surendranath Dasgupta, 1887-1952)(インドの哲学者、1885年 - 1952年)の下で研究するために、カルカッタまで船に乗る

1931 3月までヒマラヤの山小屋に籠もる、12月、ルーマニアに帰国。

1932 ブカレスト大学でナエ・イオネスクの助手を務め、講義・著作活動を行う。

1932 Solilocvii

1932 ブカレスト大学でエミール・シオラン(Emil Mihai Cioran, 1911-1995)やウジェーヌ・イヨネスコ(Eugène Ionesco, 1909-1994)に出会い、3人は途中短い中断はあるものの、生涯の友人となる

1933 小説『マイトレイ』は大評判に;Maitreyi, Ed. Cultura Naţională

1934 Oceanografie

1937 Cosmologie și alchimie babiloniană

1938 7月、政治的理由により逮捕され、ナエ・イオネスクとともにミエルクレア=チュクの収容所に送られるが、年内に釈放さる。

1939 Fragmentarium, Editura Vremea

1940 ルーマニア政府によりロンドンに文化担当の大使館職員として派遣

1941 1944年までリスボンでルーマニア大使館に勤める

1943 Insula lui Euthanasius, Fundația Regală pentru Literatuă și Artă. Comentarii la legenda meșterului Manole, Bucharest: Editura Publicom,

1945 パリに移住し、フランスで活動する。戦後にドイツの作家エルンスト・ユンガーと『アンタイオス』誌を共同編集・発行している。

1945 ヨアヒム・ワッハ、シカゴ大学に赴任。

1949 Traité d’histoire des religions, Paris: Payot;Le Mythe de l'éternel retour, Paris: Gallimard

1951 La Chamanisme et les Techniques archaïques de l'extase, Paris: Payot,

1952 Images et symboles. Essais sur le symbolisme magico-religieux, Paris: Gallimard

1954 La Yoga: Immortalité et Liberté, Paris: Payot

1956 Forgerons et alchimistes, Paris: Flammarion

1957 ヨアヒム・ワッハ(Joachim Wach, 1898-1955)の呼びかけに応じシカゴ大学に赴任。

宗教学者としてのエリアーデの才能はここで発揮される:「エリアーデの思想(学問的な流れ)は、ルドルフ・オットー(Rudolf Otto, 1869-1937)、ヘラルドゥス・ファン・デル・レーウ(Gerardus van der Leeuw, 1890-1950)、ナエ・イオネスク、伝統主義派(Traditionalist School)の業績に部分的な影響を受けている。エリアーデは、ヨアン・ペトル・クリアーヌなど多くの学者たちに決定的な影響を与えた。宗教史に関する 業績では、シャーマニズム、ヨーガ、宇宙論的神話に関する著作においてもっとも評価されている。シャーマニズムにおいては、憑依ではなく、脱魂(エクスタ シー)を本質と説いた」

1958 Joachim Wach, The Comparative Study of Religions.(→宗教の比較研究 / ヨアヒム・ヴァッハ著);Birth and Rebirth

1959 Initiation rites société secrètesNa issances mystiques Essai sur quelques types d'initiation

1962 Méphistophélès et l'androgyne, Paris: Gallimard,

1963 Aspects du mythe, Paris: Gallimard,

1967 Das Heilige und das Profane, Reinbeck: Rowohlt Taschenbuch,;Primitives to Zen: A Thematic Sourcebook on the History of Religions, London, New York; Harper & Row, 1967

1969 The Quest: History and Meaning in Religion, Chicago: University of Chicago Press

1970年代以降、自分が戦前鉄衛団(Garda de Fier、極右政治組織)に対して共感を抱いていたことを自己批判する。

1970 De Zalmoxis à Gengis-Khan. Études comparatives sur les religions et le folklore de la Dacie et de l'Europe orientale, Paris: Payot

1976 Occultism, Witchcraft and Cultural Fashions, Chicago: University of Chicago Press

1976-1983 Histoire des croyances et des idees religieuses, Paris: Payot

1986 4月22日 イリノイ州シカゴで死去

1999 

●用語解説

Numinous (/ˈnjuːmɪnəs/) is a term derived from the Latin numen, meaning "arousing spiritual or religious emotion; mysterious or awe-inspiring."[1] The term was given its present sense by the German theologian and philosopher Rudolf Otto in his influential 1917 German book The Idea of the Holy. He also used the phrase mysterium tremendum as another description for the phenomenon. Otto's concept of the numinous influenced thinkers including Carl Jung, Mircea Eliade, and C. S. Lewis. It has been applied to theology, psychology, religious studies, literary analysis, and descriptions of psychedelic experiences.-Numinous.

◎余滴:18世紀から20世紀の神話思想

1)ヴァルター・ベンヤミンの神話(→神的暴力と神話的暴力

2)18世紀の啓蒙主義の神話概念

3)19世紀のロマン派の神話概念(啓蒙主義に対抗する神話概念)

4)ヘルマン・コーエンの宗教哲学における神話概念

5)フロイト理論における精神分析の神話概念

6)カール・グスタフ・ユングの原型としての神話

7)ルイ・アラゴンのシュールレアリスムにおける神話概念

8)クロード・レヴィ=ストロースの構造主義神話概念(=非歴史的で形式記号学的な神話概念)

リンク

文献

その他の情報

Maya_Abeja

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

池田蛙  授業蛙 電脳蛙 医人蛙 子供蛙