ならず読んでください

教授、その恋愛のお気持ちはセクシュアルハラスメントです

Professor, your romantic feelings for a student are sexual harassment.

池田光穂

今 回の課題は大学におけるセクシュアルハラスメントに関するスポットの授業です。教科書は、牟田教授の名著『部長、そ の恋愛はセクハラです!集英社新書、集英社、2013年

→ 書籍の謳い文句:「現実に生じるセクハラは、お役所や会社、大学が発行している防止パンフレットや各種マニュアルの事例とはだいぶ違うものである。結局、 この問題の難しさは、ほとんどのセクハラが、グレーゾーンで生み出される点にこそあるのだ。なぜ女性ははっきりとノーと言わないのか、男性はなぜ気づかな いのか。恋愛がらみの二つのパターン、妄想系とリアル系の違いとは。そして、訴えられたらどうすればいいのか—。セクハラ問題の第一人者が、豊富な具体例 を紹介しつつ、男が嵌りやすい勘違いの構図をあぶりだす。誰でも知っておいて損はありません!」

牟田和恵『部長、その恋愛はセクハラです!』集英社新書、集英社、2013年

1.間違いだらけのセクハラ「常識」
レッスン:男性が気付けない理由 その1
セクハラは『羅生門』。当事者の立場によって見方は異なる
2.セクハラの大半はグレーゾーン
レッスン:男性が気付けない理由 その2
ほとんどのセクハラはグレーゾーン。真っ黒だけがセクハラではない。
3.恋愛がセクハラになるとき
——ときめきスイッチが入ったときはもう橋をわたっている
レッスン:男性が気付けない理由 その3
「真剣な気持ちなら許される」と思うのは大間違い。
4.女性はなぜはっきりとノーと言わない のか、男性はなぜ女性のノーに気付かないのか
レッスン:男性が気付けない理由 その4
女性はイヤでもにっこりするもの。
5.恋愛とセクハラの近くて遠い距離
レッスン:男性が気付けない理由 その5
中高年男性が「モテる」のは、地位と権力が9割がた。
6.オフィスにセクハラの種はつきまじ
レッスン:男性が気付けない理由 その6
露出の多いファッションは誰のため?
職場の男性のためではありません
7.周囲の方々へ、担当者へ
レッスン:男性が気付けない理由 その7
会社には会社の判断基準がある
終章 後で訴えられないために
——訴えられたらどうするか

羅生門再入門

平安時代の京の都。羅生門[注釈 1]で3人の男たちが雨宿りしていた。そのうちの2人、杣売り(そまうり、焚き木の販売業者)と旅法師はある事件の参考人として出頭した検非違使からの帰 途だった。実に奇妙な話を見聞きしたと、もう1人の下人に語り始める。 3日前、薪を取りに山に分け入った杣売りは、武士・金沢武弘の死体を発見し、検非違使に届け出る。そして今日、取り調べの場に出廷した杣売りは、当時の状 況を思い出しながら、遺体のそばに市女笠、踏みにじられた侍烏帽子、切られた縄、そして赤地織の守袋が落ちており、そこにあるはずの金沢の太刀、女性用の 短刀は見当たらなかったと証言する。また、道中で金沢と会った旅法師も出廷し、金沢は妻の真砂と一緒に行動していたと証言する。

盗賊・多襄丸の証言
まず、金沢を殺した下手人として盗賊の多襄丸が連行されてくる。多襄丸は、山で侍夫婦を見かけた際に真砂の顔を見て欲情し、金沢を騙して捕縛した上で、真 砂を手篭めにしたことを語る。その後、凛とした真砂が両者の決闘を要求し、勝った方の妻になると申し出たことから、多襄丸は金沢と正々堂々と戦い、激闘の 末に金沢を倒したという。ところが、その間に真砂は逃げており、短刀の行方も知らないと証言する。

妻・真砂の証言
次に真砂の証言が始まる。手篭めにされた後、多襄丸は金沢を殺さずに逃げたという。真砂は夫を助けようとするが、眼前で男に身体を許した妻を金沢は軽蔑の 眼差しで見据え、その目についに耐えられなくなった真砂は自らを殺すように懇願した。そのまま気絶してしまい目が覚めると、夫には短刀が刺さって死んでお り、自分は後を追って死のうとしたが死ねなかった、と証言した。語り口は悲嘆に暮れ、多襄丸の証言とはあまりにかけ離れていた。

金沢の証言
最後に巫女が呼ばれ、金沢の霊を呼び出して証言を得る。金沢の霊曰く、真砂は多襄丸に辱められた後、彼に情を移し、一緒に行く代わりに自分の夫を殺すよう に求めた。しかし、その浅ましい態度に流石の多襄丸も呆れ果て、女を生かすか殺すか夫のお前が決めて良いと金沢に申し出た。それを聞いた真砂は逃亡し、多 襄丸も姿を消し、一人残された自分は無念のあまり、妻の短刀で自害した。そして自分が死んだ後に何者かが現れ、短刀を引き抜いたが、それは誰かわからない と答える。

杣売り(そまうり:薪の行商人)の証言
それぞれ食い違う三人の言い分を話し終えた杣売りは、下人に「三人とも嘘をついている」と言う。杣売りは実は事件の一部始終を目撃していたが巻き込まれる のを恐れ、黙っていたという。杣売りによれば、多襄丸は強姦の後、真砂に惚れてしまい夫婦となることを懇願したが、彼女は断り金沢の縄を解いた。ところが 金沢は辱めを受けた彼女に対し、武士の妻として自害するように迫った。すると真砂は笑いだして男たちの自分勝手な言い分を誹り、金沢と多襄丸を殺し合わせ る。戦に慣れない2人はへっぴり腰で無様に斬り合い、ようやく多襄丸が金沢を殺すに至ったが、自らが仕向けた事の成り行きに真砂は動揺し逃げだした。人を 殺めたばかりで動転している多襄丸は真砂を追うことができなかった。

【エピローグ】

6人の告白はそれぞれの見栄のための虚偽で あり、情けない真実を知った旅法師は世を儚む。すると、そこに羅生門の一角から赤子の泣き声がする。3人が確認すると着物にくるまれた捨て子がいる。下人 は迷わず、その着物を剥ぎ取ると赤ん坊は放置する。あまりの所業に杣売りは咎めるが、下人はこの世の中において手前勝手でない人間は生きていけないと自ら の理を説き、さらに現場から無くなっていた真砂の短刀を盗んだのが杣売りだったと指摘し、お前に非難する資格はないと罵りながら去って行く。 旅法師は思わぬ事の成り行きに絶望してしまう。そこでおもむろに杣売りが赤子に手を伸ばし、旅法師は彼が赤子の肌着まで奪うのではと疑い、その手を払いの ける。しかし、杣売りは自分の子として育てると言い、赤子を大事そうに抱えて去っていく。旅法師は己の不明を恥じながらも、人間の良心に希望を見出すの だった。

自己との会話、あるいは言説の調理[学]入 門

Visit!! My honoring, NOT homering, his site, Erving "Virtural" Goffman, http://bit.ly/1hoTxIV

NotHomerbut

リンク(サイト内)

リンク(サイト外)

文 献

+++

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099