スピノザと精液
Spinoza et Excrementis
自然=神と同等の超越的存在と価値(汎神論という) という厄介な概念を除けばスピノザの倫理学(業界ではラテン語のエチカと言うらしい)の主張はあまりにも当たり前すぎて退屈。それにくらべると日本の市井 の世俗倫理は異端審問にも比肩するほどの非常識極まりなくエンタメ性がある。自然=神と同等の超越的存在と価値(汎神論という)という厄介な概念を除けば スピノザの倫理学(業界ではラテン語のエチカと言うらしい)の主張はあまりにも当たり前すぎて退屈。それにくらべると日本の市井の世俗倫理は異端審問にも 比肩するほどの非常識極まりなくエンタメ性がある。
エチカの三部定理35備考にある女への嫉妬の感情の 原因を自分以外の精液に塗されることに求めたスピノザ(もっとも匿名出版なので本人は用心以外に悪戯なしとは言えぬ)を評して花田清輝が、チコちゃんよろ しく「つまんねぇ奴」と言ったのも首肯できる。
Qui enim imaginatur
mulierem, quam amat, alteri sese prostituere, non solum ex eo, quod
ipsius appetitus coercetur, contristabitur, sed etiam quia rei amatae
imaginem pudendis et excrementis alterius iungere cogitur, eandem
aversatur. - Spinoza, Etica, III, PROPOSITIO XXXV. , SCHOLIUM.
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