か ならず読んでください

表象とは?

What is representation?; 表象(リプリゼンテーション)とは?

池田光穂

表 象(representation /ˌrɛprɪzɛnˈteɪʃ(ə)n/)の辞書的意味です。《名詞》1. the action of speaking or acting on behalf of someone or the state of being so represented. 2. the description or portrayal of someone or something in a particular way.

つまり「誰かあるいは何かを、代わりに話したり、表現したり、表したり、することです」

こ んな単純なことなのに、なぜみんなは、表象(表現や上演という「表現」もしばしば使われます)という言葉と概念をめぐって大騒ぎするのでしょうか? それ は、人間にとって、表象行為というのは、ホモ・サピエンス(知恵ある存在)にとって基本的にいつもおこなっている基本的なもので、表象のことがわかれば、 人間を理解することに、大いに貢献するからです。

● 箴言集(以前の オリジナルページ情報です)

真 にランダムな事象と因果関係の結果である事象とを区別することができなければ、眼前にある ものを手に入れられるのか、あるいは既に手にいれたものをどうやって得たのかを知ることは決してできない ——ピーター・バーンスタイン(『リスク』日経ビジネス文庫2001[1996]の作者、翻 訳は青山護)

直 角三角形を任意に寄せ集め、各辺の平均をとったものが直角三角形にならないように、完全に 平均的な人はある種の怪物でしかない ——アントワーヌ・オーギュスタン・クールノー パソコン業界は裏切りの業界である ——脇英世(2003)

「日 本でテキスト(大学の教科 書—引用者)を売るときには、「わかりやすい、わかりやすい」という話が多いのですが、アメ リカ(合衆国—引用者)でテキ ストを売るときには「最新、最新」と我々は繰り返して言うのです」 ——スティーヴン・R・リード(政治学者、2003)

「併合 (Merge)というのは、〈小さいものから大きなものを構築せよ〉という指示を出す タダ(free)の操作である。こうして再帰的なシステムの本質的部分はコストがかからず得られることになり、この併合を繰り返し適用することで次々と大 きなものをつくってゆく」 ——N・チョムスキー

「ゴミ 箱あさりの人類学」 ——クロード・レヴィ=ストロース

「人類 学は知の密猟許可証である」 ——クライド・クラックホーン

「ひと たび出版されてしまうと、本は心変わりすることがないというのは困ったことです」 ——アーシュラ・クローバー・ ル=グウィン,1989

「テク ストというものは、充たされることを待っているシニフィアン形式の連なりである」 ——ウンベルト・エーコ

「他者 を抑圧したり操作したりするのではない自由擁護の立場に立って、異種の文化や異種の民 族を研究する」 ——サイード『オリエンタリズム』 今沢訳、p.24、1986[1978]年

「これ まで隠されていた形而上学のすべてを解く鍵は、私たちのなかで表象と呼ばれているもの が、対象に関係するとは、どのような根拠にもとづくものであるのか?という問いにあるのです」。 ——カントのマルクス・ヘルツ宛 の手紙(1772.2.21付)

「最初 のページから最後のページ*まで私は英国のブルジョアジーに対する公訴状を書いたの だ」 ——エンゲルス(1846)*(『イギリスにおける労働者階級の状態』において)

「さま ざまな科学の視野を規定するのは「もの」相互の「現実的」関係ではなく、問題相互の概 念的関係ではないだろうか。新しい問題が新しい方法を通じて追求され、それによって重要な新しい観点を開く真理が発見されるところに、新たな科学が生まれ る」 ——マックス・ウェーバー『社会科学方法論』(1904)

ネオコン(Neo-Conservative:引用者)という言葉だけで、すべてを説明するに は無理があるし、危険ですらある。それがいかなるものであれ、不可解な状況を魔法のキーワードで説明しようとする試みは、憶測を誤った危険な対応に(※) 呼び込んでしまう。考えるべき要因は数多くある」——竹下興喜(2003:286)[※〈に〉の、原文は〈を〉であったが文意を整えるため に引用者が変えた]」(→文献出典はこちらにあります

「理解 ということはしかし、前代未聞のことを前例から演繹すること、もしくは現実のインパク トや経験のショックがもはや感じられないようなアナロジーや一般原則によっていろいろの現象を説明することによって言語同断さを打ち消すことを意味するの ではない。それはむしろ、事件がわれわれの肩に載せた重荷を良心的に検討し担う・・・ということである。要するに理解するということは、現実・・に成心な く、しかし注意深く直面し、抵抗することなのだ」 ——ハンナ・アーレント『全体主義の起源』

「その 素朴で現実主義的な解釈では、「理解」という語はつねに道を誤らせる。問題なのは、他 者の経験を自己の内部に受動的に正確に反映することでも、自己の内部で倍加することでもまったくない(そもそも、このような倍加は不可能である)。そうで はなく、この経験を全面的に異なった価値論的パースペクティヴにもとづいて、新しい価値と知識のカテゴリーに翻訳することである」 ——バフチン「美的活動における作者と登場人物」[トドロフの仏訳を大谷尚文が邦訳、2001年]

"We're not the only people, In our Generation, Cultures fuse in a global nation, Human rights for indigenous peoples, Learning life's lessons of old, You can't take it away, From our generation, Last chance for freedom, For our generation, In our generation, It's our Generation." Yothu Yindi, Our Generation. From "FREEDOM", 1994.

「みん なクラシックのラヴェルのような方向でやっていた。白鍵の音だけを使うんだ。それがポ イントだった。まあ、世界中の建築家がいっせいにフランク・ロイド・ライトと同じ様な設計をやりはじめたようなものだ」 ——マイルス・デイビス 引用はカーン『カインド・オブ・ブルーの真実』中山恵子 訳、p.95

「私は いかなる意味においてもテクストの注釈者として自分を示してはいません。ひとつのテク ストは、私にとってはテクストの外的な実践のなかのひとつの小さな歯車でしかありません。テクストというものを、脱構築の方法によって、あるいはなにかテ クスト的実践の方法、あるいは他のもろもろの方法によって注釈するということが問題なのではなく、テクストを延長するテクストの外的な実践のなかで、それ が何の役に立つかを見ることが問題なのです」。 ——ドゥルーズ(1972)*

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