国際関係と地理政治空間
Inter-national
relations and geopolotical spaces
国際関係論の理解の第一歩は、この領域の研究がきわめて多様、多層的であることだ。
基本的には、国際政治学がもっとも影響力をもった(=ヘゲモニックな)研究領域ではあるが、 それに歴史学、法学、経済学、文化学、開発学などの「国際的な領域やテーマ」を扱う人文社会科学が関わっている。
国際関係を、これまでの研究がどのように取り扱ってきたかというと、そのもっとも著名な譬え は、ゲームである。ゲームのプレイヤーは、国家ないしは国民、ゲームの場は二国間あるいは多国間つまり国際的な舞台である。
これらの規則や振る舞いの分析をおこなって、基本的なルールや理論的に抽象化すれば、それは 立派な「理論研究」になる。
また、国際的な舞台とは、世界のさまざまな国や地方ないしは、国民を構成する複数の民族から 成り立つので、それらの当事者の活躍する場所についての知識や情報や歴史は「地域研究」というジャンルにまとめることができる。つまり地域研究は、ゲーム が行われる場所(場面)に関する研究のことである。
また、国際間のさまざまな動きは歴史に代表されるように、それぞれの国際的な事案(ケース) の集まりであるように思われる。それぞれのゲームの記録に関する研究が「事例研究」である。
したがって国際関係に関する研究は、「理論研究」「地域研究」「事例研究」の一つないしは複
数の組み合わせからなる研究の総体である。これに関する概念を表現すると下図のようになる。
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その他の情報
■写真は、ポリネシアフランス領における核実験(イメージ)
●2018
年【10月10日
AFP】「フランスが1990年代まで南太平洋で繰り返し行った核実験は人道に対する罪に当たるとして、フランス領ポリネシアの野党指導者らが国際刑事裁
判所(ICC)に提訴したことが分かった。オスカル・テマル(Oscar Temaru)元行政長官が9日、明らかにした。提訴は今月2日付。
テマル氏は国連(UN)の脱植民地化をめぐる委員会会合で「われわれは10月2日、非常に大きな義務感と決意をもってICCに人道に対する罪に関する申
し立てを行った」と述べた。/訴訟の目的については「存命のフランス大統領経験者の全員にわが国で行った核実験に対する責任を負わせることにある」と説
明。「核植民地主義の影響で亡くなったすべての人々のためにそうする必要がある」と強調した。 /フランス領ポリネシアには約29万人が暮らし、今ではタヒチ(Tahiti)島などの観光地として知られる。/しかしムルロア(Mururoa)環礁やファンガタウファ(Fangataufa)環礁では、1990年代に当時のジャック・シラク(Jacques Chirac)仏大統領が終了を宣言するまで、30年にわたり通算193回の核実験が行われた。/アフリカのサハラ砂漠(Sahara Desert)でのものも含めると、フランスは1960~96年に計210回の核実験を実施。参加した要員は民間人と軍人合わせて約15万人に上る。 /そのうち、大勢の人が後に深刻な健康問題に苦しむことになったが、フランス政府を訴えた被害者約1000人の中で補償を受けられた人はわずか20人ほどに過ぎない。/フランスは東西冷戦(Cold War)中、核実験による健康と環境への影響を認めれば核開発計画に支障が出かねないとの懸念から長らく責任を否定してきた。
フランスは2010年になってようやく、核実験によってがんを発症した可能性のある退役軍人と民間人に対する補償を認める法律を成立させた」- (c)AFP http://www.afpbb.com/articles/-/3192695
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