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土人(どじん)というコトバの起源について

What is the person who called as "DO-JIN" in old Japanese?


池田光穂

土人(どじん)というコトバの起源について調べてみた。ネット上で もっともよくまとまった記述があるのがウィキペディア(日本語)の「土人(どじん)」 の項目である。

その当該サイトの発言をそのまま引用すると……

引き続き、ウィキペディア「土人」をみていこう。

1872 湯島聖堂(東京)で開催された、湯島聖堂博覧会に、グマ飼育係として石狩アイヌが参加(→1872年のアイヌの状況は「アイヌとシサムための文化略奪史」を参照)。

1873 ウィーン万国博覧会にて、北海道物産としてアイヌ民族の展示

1903 第五回内国勧業博覧会にて、場外展示、学術人類館:伏古、胆振7〜12名のアイヌが展示

1904 セントルイス万国博覧会にて、人類学展示場、日高アイヌほか9名。同時参加のオリンピックにも参加(→「異民族を生きたまま展示することの倫理問題」)

1923 道内の 市町村に旧土人救療所を 開設。土人保導員を設置。

第2次大戦後になり、日本が植民地領有という政治制度を放棄した後では、土人(どじん)は「野蛮人」同様、否定的な意味で使われることが指摘さ れ、政治的に正しい(politically correctness)用語としては実質的に使われなくなる。(引用は前後するが)ウィキペディアの著者は、そのような経緯を、植民地主義への反省や、 野蛮への偏見の修正という観点から指摘している。

ファーニバル『蘭印経済史』南太平洋研究会訳(川又昇ほか)昭和17(1942)年のネィティブは、土人ではなく土民になっている。土民社会 (native society)もそのように訳されている。補足的ながら、ナショナリズムを「民族主義」と訳する伝統は戦前からあることに私は気づいた。この訳語は、平 野義太郎らによるものなのか、それともそれよりもはるか以前からか……

2016年 10月沖縄の高江ヘリコプター着陸帯(通称ヘリパッド)建設予定地を警備する大阪府警の巡査部長(29)と巡査長(26)が、反 対運動の沖縄人に対してどこつかんどんじゃ、ぼけ。土人が」「黙れ、こら、シナ人」と発言。府警は戒告の懲戒処分をおこない、処分を受けた巡査部長らは、 「体に泥を塗っているところを見たのでつい言ってしまった」「その場で飛び交った言葉をつかってしまった」など発言に侮辱的な意味合いはないと釈明した。

★先住民脱植民地化理論

先住民脱植民地化理論は、西欧中心の歴史 記述や政治言説を、世界中の先住民や周縁化された人々とその経験を否定しようとする、現在進行中の政治的構築物であるとみなす。世界の先住民は、あらゆる 西欧中心の植民地化プロジェクトとその結果としての歴史的構築物、一般的な言説、概念化、理論に先んじて、それらを否定する。この見解では、米国、オース トラリア、ブラジルなど、ヨーロッパ型の旧西欧植民地の独立は、入植者植民地主義の継続的な新植民地化プロジェクトとして概念化され、脱植民地化とはみな されない。これらの国家の誕生は、単に進行中のヨーロッパの植民地主義を継続しただけである。西欧の影響から完全に解放されていない旧ヨーロッパ植民地 は、すべてこのような概念に当てはまる。そのような旧植民地の例としては、南アフリカ、オーストラリア、メキシコ、ブラジル、米国などが挙げられる [Smith, L. T. (1999). Decolonizing Methodologies: Research and Indigenous Peoples. Zed Books.]。

リンク

文献

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099


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