清水透「ラテンアメリカの500年」ノート
500 Years of Latin America

★ ラテンアメリカ五〇〇年 : 歴史のトルソー / 清水透著, 東京 : 岩波書店 , 2017.12. - (岩波現代文庫 ; 学術 ; 372)の著作の解剖をめざす
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| はじめに:歴史はなんのために、 ・常識としての歴史 ・誰のための歴史 ・リアルな歴史 ・自分の過去を振り返る |
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| I. 第1話 インディオ世界との出逢い ・上から目線、下から目線(13) ・チャームラという村(16) ・ロレンソ一家と僕(21) ・村に入るということ(24) ・常識という名の無知(26) ・プロクルステスの寝台(28) |
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| 第2話 「ラテンアメリカ」、そして三つの「場」 ・アカデミズムとラテンアメリカ(31) ・我々のアメリカ(33) ・憧れのラテン(35) ・地名から置き去りにされる人びと(36) ・ラテンアメリカと3つの場所(38) ・第一の場:先住民社会への寄生性と差別性(39) ・第二の場:「野蛮」への恐怖(41) ・第三の場:世界的な人種混交の場(→ラテンアメリカの人びと)(43) |
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| 第3話 「自然空間」としての「新大陸」(47) ・一体化の契機としての発見(47) ・太平洋航路の発見と地球の一体化(49) ![]() ・世界史へ組み込まれる日本(52) ・世界は二人の王のもの(54) ・幻想領域としてのアメリカ大陸(55) ・文明か自然か(57) ・自然の一部としてのインディオ(59) ・人口の激減とインディオの保護(60) ・2つの社会への分離(63) ・放置される自然(64) |
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| 第4話 「野蛮」の捏造と「野蛮」への恐怖 ・豊かな楽園(67) ・生贄をささげるインディオ社会(69) ・カニバリズム(72) ・日本に到来した野蛮イメージ(74) ・その頃ヨーロッパでは(77) ・野蛮への恐怖(80) ・他者に取り込まれた文明(81) |
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| 第5話 植民地の秩序形成 ・制服戦とインディオ(83) ・激変する先住民集団間の関係(85) ・植民地都市の形成(87) ・兵力から都市への防衛へ(89) ・植民地都市の排他性と寄生性(90) ・造り変えられる村(92) ・インディオ社会の近代性(94) ・秩序の揺らぎ(96) ・インディオス・アミーゴスの二面性(97) ・境界領域としてのインディオス・アミーゴス(99) ・歴史を規定する境界領域 |
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| 第6話 精神的征服 ・カトリック世界の救世主=新大陸(103) ・死者の手とカトリック内改革派(104) ・最初の12人と精神主義(105) ・鉱山開発の尖兵(108) ・潤滑油としての教会(110) ・企業王国イエズス会(112) ・イエズス会王国と王権(114) ・情報の玉手箱(116) |
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| 第7話 抵抗の二つのかたち ・抵抗のさまざまなかたち(119) ・武力による抵抗(120) ・甦るつながり、隠れた情報網(121) ・逃亡という名の抵抗(123) ・逃亡奴隷の脅威(126) ・逃亡奴隷社会に貢納を(129) ・現代史を規定した逃亡(131) |
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| 第8話 もうひとつの抵抗のかたち ・共生とという名の抵抗(135) ・敬虔なカトリック信者?(136) ・太陽と月そして聖人たち(138) ・役職者と村の司祭(141) ・仲間の動物と人のいのち(143) ・呪医の世界(145) ・十字架と偶像(148) ・許された自己再生(150) ・権威の象徴と心の故郷(152) |
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| 第9話 「近代」の実験場アメリカ大陸 ・領有と包摂、差別化と寄生性(155) ・非宗教的基準の拡大(157) ・実験場としてのアメリカ大陸(160) ・経験の蓄積と伝播(161) ・南から北へ(162) ・北から日本の近代化へ(164) ・近代を渡り歩いはメノナイトの今(166) ・近代と釣り合わない軛(くびき)(169) ・メノナイトよお前もか(171) |
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| II |
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| 第10話 独立と白色国民国家構想 ・独立運動の契機(175) ・植民地性を引き継いだ国家領域(177) ・揺らぐ英雄像(178) ・ジャマイカからの手紙(180) ・生来、資質に優れた白人(181) ・野蛮への恐怖(182) ・西欧近代思想とボリバル(184) ・白人優越主義と近代科学の合流(185) ・望ましい人種から望ましい国民へ(187) ・独立英雄の今(189) |
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| 第11話 野蛮の清算、そして白色化 ・包摂される野蛮、分断される野蛮(191) ・野蛮の抹消(194) ・消えぬ野蛮への恐怖(196) ・白い血による近代化(198) ・奴隷労働力に変わる東洋人移民(201) ・アカコヤグアの今(203) |
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| 第12話 近代化のなかの先住民社会 ・子羊から国民へ(207) ・死者の手に握られた富(209) ・死者の手からの解放(211) ・無所有地とされたインディオの土地(212) ・アシエンダ内村落と自由村落(214) ・住み続けるなら働いてもらう(216) ・建国の父ファレス(218) |
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| 第13話 白い資本と村 ・中心と周縁(221) ・白い資本による近代化(223) ・バナナ王国の成立(224) ・コーヒー・プランテーションの拡大(225) ・叛乱インディオの奴隷化(227) ・エンガンチェ制(229) ・農園内の売店と債務奴隷制(231) ・なぜコーヒーだけか(232) ・祭りと労働(233) ・資本主義と共同体(235) ・しかし現実は(236) |
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| 第14話 軍事独裁と裏庭化 ・軍事独裁とカウディイスモ(239) ・欧米による軍隊の近代化とミリタリスモ(240) ・例外としてのコスタリカとウルグアイ(242) ・米軍による覇権確立への第一歩=パナマ支配(244) ・夢の架け橋トポロバンポ(246) ・キューバの保護国化(248) ・親米軍事独裁と裏庭の完成(250) ・社会主義思想の到来(250) ・土着マルキスト=マリアテギ(254) ・グアテマラ、いっときの春(256) |
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| 第15話 メキシコ革命と自分探し ・反独裁と革命の大衆化(259) ・サパータと農地解放(261) ・結実した1917年憲法 ・カルデナス政権と社会主義(263) ・部会制の成立と軍部の排除(266) ・大衆動員と国有化(267) ・村の復活(268) ・村ボス、カシーケ支配と村の伝統(270) ・大衆動員の制度化(272) ・自分探しと死せるインディオ(274) ・安住の地、メスティーソ論(275) ・後進性の象徴、生けるインディオ(276) |
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| 第16話 大弾圧の時代から民主化へ ・キューバ革命と新時代の到来(279) ・激動へのうごめき(281) ・再び、いっときの春?(283) ・911と大弾圧(285) ・グアテマラにおけるエスノサイド(287) ・民主化の風(288) ・人道に対する罪(289) ・モンロー主義の終焉(291) ・孤立するアメリカ(293) |
→モンロー主義 |
| 第17話 液状化の今 ・500年の重さ(297) ・麻薬の広がり(299) ・コロンビアと麻薬戦争(300) ・最後の伝統派村長(303) ・伝統派権威の崩壊(305) ・国境を越えるインディオ(306) ・国際化するマイノリティ(308) ・ボリビア多民族国(310) ・サパティスタが問いかけるもの(311) |
・→液状化 ・ |
| おわりに 五〇〇年の歴史に何をみるか |
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著者紹介
☆ 清水 透(しみず とおる、1943年7月30日[1] - )は、日本の歴史学者。慶應義塾大学名誉教授。研究領域は、ラテンアメリカ社会史、オーラル・ヒストリーなど。
1943年長野県生まれ,東京育 ち.東京外国語大学大学院修士課程修了.メキシコ大学院大学エル・コレヒオ・デ・メヒコ歴史学博士課程修了.東京外国語大 学,獨協大学,フェリス女学院大学を経て,慶應義塾大学名誉教授.著書に,『エル・チチョンの怒り――メキシコにおける近代とアイデンティティ』(東京大 学出版会),『コーラを聖なる水に変えた人々――メキシコ・インディオの証言』(共著,現代企画室),「砂漠を越えたマヤの民 揺らぐコロニアル・フロン ティア」(『オルタナティブの歴史学』共著,有志舎),翻訳書にメジャフェ『ラテンアメリカと奴隷制』(岩波書店)などがある.
| 清水 透(しみず とおる、1943年7月30日[1] -
)は、日本の歴史学者。慶應義塾大学名誉教授。研究領域は、ラテンアメリカ社会史、オーラル・ヒストリーなど。 |
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| 長野県松本市出身。1966年、東京外国語大学スペイン語学科卒。
1968年、同学大学院ロマンス系言語専攻修士修了。1976年、メキシコ大学院大学のエル・コレヒオ・デ・メヒコ歴史学研究科博士課程修了。東京外国語
大学スペイン語学科教授、獨協大学外国語学部教授、フェリス女学院大学国際交流学部教授をへて、慶應義塾大学経済学部教授。2009年定年退職。 1978年NHKラジオスペイン語講座応用編担当、1979年NHK教育テレビスペイン語講座を担当した。 |
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| 1979年からメキシコ南部チアパス州のチャムーラ村でのフィールド
ワークを行ない、サン・クリストバル・デ・ラス・カサス市との関係の歴史などを研究した。その成果が著書『エル・チチョンの怒り』にまとめられている。ま
た、メキシコ革命をめぐるインディオの生涯を追った『コーラを聖なる水に変えた人々』を人類学者のリカルド・ポサスとの共著で発表した。フィールドワーク
を始めたきっかけとして、文字史料から見える歴史の限界、留学中に出会った歴史家が、彼ら自身の歴史観と乖離する生活を送っていたのを見た点などをあげて
いる。 |
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| 著作 単著 『エル・チチョンの怒り メキシコにおける近代とアイデンティティ』 東京大学出版会、新しい世界史、1988年。 『ラテンアメリカ五〇〇年 歴史のトルソー』岩波現代文庫、2017 共編著 『コーラを聖なる水に変えた人々 メキシコ・インディオの証言』リカルド・ポサス共著、現代企画室、1984年。 『転換期としての現代世界 地域から何が見えるか』中嶋嶺雄共編 国際書院 東京外国語大学・海外事情研究所叢書 1993 『ラテンアメリカ出会いのかたち』横山和加子,大久保教宏共編著 慶應義塾大学出版会 2010 『オルタナティヴの歴史学』増谷英樹,富永智津子共著 有志舎 21世紀歴史学の創造 2013 編著 『「他者」との遭遇(南北アメリカの500年)』歴史学研究会編、富田虎男と編集担当、 青木書店、1992年。 『ラテンアメリカ―統合圧力と拡散のエネルギー』 大月書店、1999年。 『グローバル化の時代へ』編 国際書院 フェリス社会人大学講座 1999 翻訳 C. フルタード『ラテン・アメリカの経済発展 植民地時代からキューバ革命まで』水野一共訳 新世界社 ラテン・アメリカ研究 1972 スタンレー・R.ロス『メキシコ革命は死んだのか?』中川文雄共訳 新世界社 ラテン・アメリカ革命シリーズ 1977 R. メジャフェ『ラテンアメリカと奴隷制』 岩波書店、1979年。 アマリア=ロペス=レイエス, ホセ=マヌエール=ロサーノ=フエンテス『メキシコ その人々の歴史』高田裕憲共訳 帝国書院 全訳世界の歴史教科書シリーズ 1982 エンリケ・マルチネス 絵 エンリケ・ペレス 文『どうぶつたちのおまつり』講談社 1992 マルタ・アビレス 文・絵『図書館だいすき メキシコ』蝸牛新社 かたつむり文庫 2000 |
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リ ンク
文 献
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CC
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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