はじめによんでください

教科書に載っていないラテンアメリカの文化と社会

Introduction to Latin America without tears


Gerard David, The Nativity, c. 1490, Museum of Fine Arts, Budapest/ Frida Kahlo, Autorretrato con el pelo cortado, Mexico, 1940

池田光穂

☆ 教科書のいらない授業とは、「教科書に載っていない」ことを学ぶ授業のことである。それは、教科書をみんな各人が自分のなかでつくりあげなければならない 授業のことでもある。つまり、現時点では「教科書のない授業」なのである(→「資料編」)。

★ 授業科目名:ラテンアメリカの文化と社会C

☆ 授業コード:下記に記載/教室:[2026年度は不明]

☆ このページのURL のQR(クリックして単独で拡大)[Culture_Society_LA.html]


日 程→
8/4 (月) 8/5 (火) 8/6 (水) 8/7 (木) 8/8 (金)
1.(09:10-10:50)  01.導入 04.音楽 07.革命 10. ジェンダー 13. 麻薬戦争
2. (11:00-12:40)  02.人びと 05. 文学 08.『暴力の政治民族誌』ができあがるまで 11. フェミニズム 14. 振り返り
3.(13:35-15:15)  03.文化 06.砂糖とフルーツ 09.脱植民地性 12. 移民 試験(75 min)
課題





★ グローバルな観点からみるラテンアメリカ地域研究、だが、その時空間をたんなる「地域研究」 のテーマに矮小化しない。

1
導入
フアン・ルイス・ゲラ
ああ、コーヒーが雨のように降ればいいな
カ テゴリー・ミステイクの対象としてのラテンアメリカ
・「地域研究」のなりたち
ヨーロッパ人によるアメリカ大陸の植民 地化
ラテンアメリカという概念
クロノトポスとしてのラテンアメリカ[YouTube]
ラテンアメリカ1825年
・「アメリカの発明E. オゴルマン)」
アメリカ・ラティーナ(ラテンアメリカのスペイン語表現)
・僕たちのラテンアメリカ、君たちのラテンアメ リカ(→「資料編」)
ホセ・マリア・トーレス・カイセード
フランシスコ・ビルバオ
ガトー・バルビエリのラティノアメリカ
2
人びと
Calibre 50ファニートのコリード
Los Tigres del Norte密入国を三回やった
ラテンアメリカの人びと
ラテンアメリ カにおける人種概念
メスティーソ
インディヘニスモ
オクタビオ・パス孤独の迷宮
フランツ・ファノン『黒い肌・白い仮面
先住民
同化
メスティサッヘラス・アメリカスにおけるメスティサッヘ
Black Gold(黒い黄金)
3
文化
Kala Bolivia盲[めしい] バルテミオの治癒
先 住民の世界
ラテンアメリカ・サバルタン・スタディーズ
サバルタン・スタディーズサバルタン
ネグリチュード
独自なるものとしてのショロイツクイントゥリ
スパングリッシュについて
オクタビオ・パス孤独の迷宮
ボテジータ・デ・ヘレスの 「孤独の迷路(あるいはマリンチェの末裔)
4
音楽
セリア・クル ス
"Que le den candela"[悪い男に火を放て]
メレンゲ
雄山羊を殺したよ!!
サルサ音楽
サルサの女王は死後にPay-Backを受くる:歌手セリア・クルスと東西 冷戦
セリア・クルスの「"Que le den candela"[悪い男に火を放て]
私の人生は歌うこと
音楽と政治
音楽とナショナリズム
ファン・ルイス・グェラ
メレンゲ[Mataron al Chivo]とラファエル・トルヒージョの暗殺
・「クンビア」と「クンビアレバ ハーダ
・「俺はもうここにいない
5
文学
スパングリッ シュについて
ソル・ファナ・ イネス・デ・ラ・クルス
オクタビ オ・パス孤独の迷宮
・「ボテジータ・デ・ヘレスの 「孤独の迷路」
ファン・ルルフォペドロ・ パラモ
コレラ時代の愛の物語について(→「コレラとコロナの時代の愛の物語について」)
・「緑の家
クレオール化・クレオライゼーション
6
砂糖とフルーツ(そして宗教)
ラ ミート私たちの血(サングレ)
シド ニー・ミンツ
ユナイティド・フルーツ
シドニー・ミンツ『甘さと権力』を精読する
資本主義と奴隷制
ヘー ゲルとハイチ
ゾンビとわれわれ人類学者(→宗教人類学
7
革命
シャキーラ】 ワカワカ(今こそアフリカの時だ
革命
キューバ革命
サンディニスタ国民解放戦線
ポピュリズムの歴史
ピンクの潮流
主人と奴隷の関係原文:主人と奴隷の関係
ハイチの歴史(1802-1946)
8
『暴力の政治民族誌』ができあがるまで
フェルナ ンド・デルガディージョ忘れられない
池田光穂『暴力の政治民族誌』を《読む》方法
『暴力の政治民族誌』を舞台裏から読む
III 政治的暴力とくに国家テロについての人類学的分析
トラテロルコの虐殺
9
脱植民地性 ヴィクト ル・ハラ平和に生きる権利.
・「モダニティ」 と「植民地主義」は啓蒙主義の 双子の子ども(→「植民地モダニティ・植民地近代性」)
脱植 民地化
脱植民地性(ここがポータル)
南北アメリカ大陸の脱植民地化
脱植民地批判
・「ウィリアム・ウォーカー」と中米
・そして「革命
ヴィクトル・ハラ
10
ジェンダー
ルベン・ ブラデスプラスティコ[Letra de "Plástico"]
ジェンダーの植民地性
サルサの女王は死後にPay-Backを受くる
私の人生は歌うこと
ラテンアメリカにおけるフェミサイド
フリーダ・カーロ
11
フェミニズム
アナ・ ティージュ反家父長主義のうた
フェミサイドに 抵抗するフェミニズム
ラテンアメリカにおけるフェミニズム
ニ・ウナ・メノス(Feminicide in Latin America)
チカーナ・フェミニズム
チリにおけるフェミニズム
メキシコにおけるフェミニズム
ポストコロニアル・フェミニズム
アナ・ティジュ
12
移民
ディアマン テスガンバッテヤンド

移民
移民・難民・人類学者:グローバリゼーションとグアテマラ
植民地学・植民地政策学
日系出稼ぎ労働者の現在
13
麻薬戦争
Los Tigres del Norte予告された死
【Big Los feat 5050】ろくでなしの愛
メ キシコの麻薬戦争
ギャングスタ・ラップからナルコ・コリードまで
・「パブロ・エスコバール
・「麻薬カルテルによるニッチ構築
・「俺はもうここにいない
14
振り返り
カフェ・タ クーバマリア.
再学 習("You mut unlearn what you have learned," my Master said...)
ラテンアメリカ研究の虚実
三文化広場(メキシコ市トラテロルコ)
・(表象化の問題)「サッ カー戦争
ラテンアメリカの概念を取り戻すとは?——復古主義か創造主義か
・グローバルトポスとしての「ボーダー」(→シルコウ「死者の年鑑」)
カフェ・タクーバ
フリーダ・カーロ
ラ・ジョローナ
私のセンチメンタルジャーニー
・「ゾンビとわれわれ人類学者
15
試験・発表


★ シラバス原案

メインタイトル:ラテンアメリカの文化と社会 C (授業コード 32C25)
サブタイトル:教科書に載っていない文化と社会について学ぶ
授業概要

・ラテンアメリカなどないと私が言えば皆さん驚かれるかもしれません。でもそう呼ばれる時空間のさまざな歴史的あるいは社会文化的事象はありますが、ラテ ン アメリカという抽象的な概念そのものは「見ること」はできません。私たちは具体的な勉強を通してラテンアメリカの社会と文化についてひとりひとりが学ぶ必 要があるようです。この授業は、人びと、文化、音楽、文学、食べ物、思想、ジェンダー、移民、麻薬戦争などの事例をとりあげ、レクチャーとディスカッショ ンを通して、ラテンアメリカの文化と社会について学びます。
・授業はレクチャーと、それに基づく6人前後によるグループワーク(使用言語:スペイン語・日本語)とレポーティング、およびそれに対するコメンタリーに よる「対話型ワークショップ」でおこないます。
学習目標

ラテンのつかないアメリカ(例:アングロアメリカ)や他地域(例:日本や留学元)との比較を通して「発見」、侵略、入植、混交、独立、再創造のプロセスの 中にラテンアメリカができあがったことを理解し、自分が興味をもった、文化的社会的事例をいくつかあげ、他の学生の仲間に対して、説得力のある説明をする ことができるようになること。
授業計画

1.導入(講義):どのようにしてラテンアメリカの概念がうまれてきたか?
2.人びと(講義とディスカッション):先住民、侵略者、入植者、混血、旅行者などの人種・民族概念について学ぶ。
3.文化(同上):新大陸発見前、接触、入植、独立、内戦や革命、国民国家のそれぞれの歴史的位相のなかでうまれた文化の多様性について理解する。
4.音楽(同上):世界中の人を楽しませているラテン音楽(レゲエ、サルサ、ロック、ヒップポップ、レゲトン)の広がりと、その歌謡の中にみられるメッ セージ性について、実際に聴き、分析することを通して感じる。
5.文学(同上):さまざまな言語に翻訳されて世界中の人に親しまれているラテンアメリカの文学や詩が私たちにあたえる「めくるめく世界」を音読したりす ることで、感じる。
6.食物や嗜好品:世界経済を変えた砂糖とフルーツの「物語」を通して、私たちの身近なところにあるラテンアメリカの存在を理解する。
7.思想(同上):バック-モースの著作『ヘーゲルとハイチ』(2017)を紹介し、ドイツ観念論の著名な哲学者ヘーゲルが、どのようにしてラテンアメリ カと関わったのか/関わらなかったのか考え、19世紀初頭の文化と思想のグローバリゼーションについて知る。
8.民族誌を読む(同上):講師の著作『暴力の政治民族誌』(2020)を紹介し、渡航計画、フィールドワーク、学術発表を通してどのように出来上がった のかを紹介し、ラテンアメリカの文化や社会に関する情報を世界に知らしめることについて知る。
9.脱植民地性(講義):アングロアメリカならびにラテンアメリカは16世紀から現在に至るまでグローバリゼーションと植民地主義・帝国主義の波にのまれ てきました。20世紀以降は先住民運動が活発になりラテンアメリカというアイデンティティの再検討も生まれます。カリブや南北アメリカ大陸からの思想界イ ンパクトを与え続けている脱植民地性について、講義を中心に解説します。
10.ジェンダー(講義とディスカッション):ジェンダー「問題」は世界中の各地で議論されていますが著しく多様なのが特徴。同時にLGBTQ+など新し いジェンダーカテゴリーの登場により複雑になっています。喫緊のジェンダー課題について、講義とディスカッションにて学びます。
11.フェミニズム(同上):ラテンアメリカのフェミニズムは前述のジェンダー「問題」と交錯しながら、他の大陸のフェミニズムにインパクトを与えていま す。社会運動が世界の人びとの意識を変革するという観点から考えます。
12.移民(同上):ラテンアメリカの社会問題を考える上で移民は重要なテーマです。グローバルな移民問題のなかにラテンアメリカの事情がどのように絡ま るのか、ディスカッションをとおして考えます。
13.麻薬戦争(同上):英語の語彙にもなったナルコス(麻薬やマフィアの意味)は、いまや闇のグローバリゼーションの大きなプロセスの一部です。依存症 と暴力の拡散を食い止めるためにも、重要な検討課題です。
14.振り返り(同上):初回の「ラテンアメリカ概念の誕生」が、授業を通してどのように揺らいだのか?あるいは変わらなかったところはなにか?授業を振 り返りながら、受講者各人のラテンアメリカ像をまとめます。
15.試験:(評価方法を見てください)。

授業時間外の学習(準備学習等)

1.授業の前までに、学生は「自分にとっての『ラテンアメリカ』のイメージ」について、ひとつの文章をつくってください。その文章の中には、具体的な事柄 (音楽、食事、人など)をあげます。
2.授業の毎回のテーマにあわせて、14つの文章ができあがるはずです。
3.授業が終わった後で、それらについてインターネットや図書館で、調べ物をしましょう。その際に、書き取る(コピペ)するだけでなく、どのホームページ や文献のページや文献名を記載するようにしましょう。
4.次の授業の回に持ち寄り、みんなで発表をしてコメントを交換しましょう。
教科書

1.石田智恵・林みどり編著『現代ラテンアメリカ社会を知るための47章』明石書店,2026年

テキスト/参考文献(→→「資料編」)

参考図書:文献リストを配布します。以下の図書は参考文献です(手に入らない本は図書館で検索してください。異なる出版社から同じタイトルの 本が出版されていることもあります)。
1.清水透『ラテンアメリカ五〇〇年』岩波書店、2017年.
2.オクタビオ・パス『孤独の迷路』(→孤独の迷宮)吉田秀太 郎訳、新世界社、1976年.
3.クリスティーナ・ビュリュス『フリーダ・カーロ』遠藤ゆかり訳、創元社、2008 年.
4.東琢磨ラ テン・ミュージックという「力」』音楽之友社、2003年.
5.寺尾隆吉『ラテンアメリカ文学入門』中央公論新社、2016年.
6.シドニー・ミンツ甘さと権力』筑摩書房、2021年.
7.スーザン・バック-モース『ヘーゲルとハイチ』岩崎稔ほか訳、法政大学出版局、2017年.
8.池田光穂『暴力の政治民族誌』大阪大学出版会、2020年.
9.ハウナニ-ケイ・トラスク『大地にしがみつけ』春風社、2002年.
10.エドゥアルド・ガレアーノ収奪された大地』大久保光夫訳,藤原書店、2024年.
11.工藤律子『マフィア国家』 岩波書店、2017年.
12. 石田智恵・林みどり編著『現代ラテンアメリカ社会を知るための47章』明石書店,2026年
その他
ラテンアメリカについて少しでも関心のある人は受講をおすすめします。ラテンアメリカときいてピンとこない人にもおすすめです。ラテンアメリカのスペイン 語やポルトガル語、英語、スパングリッシュはオリジナルの言語からみて訛りや偏りがあると 「偏見」をもっている学生にもおすすめします。受講後、みなさんのラテンアメリカイメージが変わることを「保証」します!!
学習時間
事前(1時間):授業の内容をホームページ(https://x.gd/sSuMX)とそこからのリンクに掲示しておくので、事前にブラウズして、予備知識と全体の流れを予測しておくこと。
事後(1時間):学んだ内容やキーワードを図書館の参考図書やインターネットでの検索を通して、事後的に確認しておくこと。また得られた追加情報が授業内容との関連付けができないとき、その質問やコメントを、次回授業で必ず講師に口頭で報告すること。
リンク
関連ページを以下のページからリンクし資料が閲覧できるようにします。
https://navymule9.sakura.ne.jp/Culture_Society_LA.html
参考図書や参考資料をホームページ(https://x.gd/sSuMX)とそこからのリンクに掲示しておくので、図書館等で手に取ったり、ネットでの情報収集を心がけてください。
使用言語
スペイン語
英語
日本語
ディプロマポリシーとの関係
外国語学部のディプロマポリシーであるII(技能)外国語および日本語で情報を適切に収集し自身の意見を明確に述べる力のこれまでの学習の延長に、この授 業の主題であるI(知識・理解)ラテンアメリカ地域の言語、文化、社会、歴史、政治、経済等についての幅広い知識をつけるために、III(態度・志向性) である文化や社会の多様性を尊重する態度や他者と協調的に対話を進める姿勢である、他者に開かれた倫理性にもとづいて、これまでの教科書に載っていない、 当該地域のIV(総合力)である多様な力を総合し、独自の思考を展開する力をつけ、授業を通して発見した各人の問題意識について、自身の見解を専門知に裏 付けられた適切な言葉で表現できるようにする。
授業評価
定期試験50%
持ち込みなしの筆記試験です。学修した内容をどのように理解したのか、自分の関心のあるテーマとどのように交錯するのか、授業期間に収集した外部情報との検証、それらをどのように総合し、何をどこまで理解したかを、具体的に記述することを受講者に求める試験です。
授業内テスト25%
授業中に、講師がレクチャーした内容について問いかける小レポートをおこないます。ただし、授業評価よりも、正しく内容が伝わっているか、受講生が致命的 な誤解をしていないかを点検するものです。そのために内容の真偽が評価基準にならず、受けた授業内容を正直に報告することで、評価されるものです。
授業参加度25%
授業に毎回出席することは必須ですが、授業のなかで質問をしたり発語(コメント)をしたりすることは、授業全体に対する貢献とみなし、評価をします。

★教科書(2026年度)に関する資料提示

石田智恵・林みどり編著『現代ラテンアメリカ社会を知るための47章』明石書店,2026年


現代のラテンアメリカで起こっている社会問題や事件は一国 一地域に留まらない広域の問題である。水質汚染、採掘主義、国家暴力、グローバリズム、マイノリティ差別といった現在進行中の社会問題からボーダーレスな 経済圏や文化の中でローカルに連帯し、つながる人々の生き方をミクロな視点から捉えつつ、これまでの国家や枠組みの在り方を問い直す過激な必読書!
◎目 次
はじめに

I. 先住民と現代世界
第1章 コミュニティ・フェミニズムがつきつける地平――先住民社会から問う、先住民社会をも問う闘い
第2章 先住民言語と文学――先住民に文学はできるか
第3章 博物館と遺骨――ラプラタ博物館を例として
第4章 仏領ギアナとモン難民――絡まり合いの歴史
第5章 地球の現在と先住民――「人」新世の問い
 【コラム1】「ラテン」と「アメリカ」の出会い、その現在
第6章 先住民との連帯――世紀のマイナー人類学史
第7章 グローバル資本主義に抗して――新たなもうひとつの世界を目指す民衆の苦闘

II. 資源をめぐる生と資本主義の現在
第8章 エクストラクティヴィズムと抵抗――破壊的な近代文明から異なる世界への移行
 【コラム2】気候暴力――環境活動家の殺害
第9章 流体に近づく大地、いくつもの抵抗――エクストラクティヴィズムの諸問題
第10章 水力発電ダム/水資源――本当に“クリーン”? 限りある資源をめぐる闘い
 【コラム3】収奪と闘うラテンアメリカの環境映画
第11章 編み直されるアマゾニアの森――断片化に抗して
第12章 パタゴニアと医療資源――薬草・マプーチェ医療・医療政策
第13章 「聖なる葉」コカ――伝統と近代と政治経済のグローバル化の狭間で
 【コラム4】コカ占いが泥棒を特定して解決策を指南


III. 暴力の記憶と想起の実践
第14章 国家暴力の被害者たち――正義、真実と記憶の継承を求めて
第15章 「ヌンカ・マス」――繰り返される決意の呼び声
第16章 人権侵害の裁判と米州人権保障システム――加害者の処罰をめぐる攻防
第17章 不処罰に抗する――法治社会を目指す人々の闘い
第18章 司法人類学の挑戦――「暴力の真実」の発掘
第19章 「記憶の博物館」と公的歴史――先住民アーティストたちの記憶をめぐる闘争

IV. 性をめぐる異論/抗弁の射程
第20章 身体と再生産の脱植民地化――搾取に抗する女性の身体
第21章 不調和のパフォーマティヴィティ――ラス・テシスの告発
第22章 フェミサイドに抗する――女性の遺体が喚起したもの
第23章 打ち寄せる緑の波――中絶合法化をめぐって
第24章 平等婚の法制化――カトリック圏における同性カップルの権利保障
第25章 ヘイトクライムとの闘い――LGBTQ嫌悪による殺人事件の深刻さ
第26章 革命過程に介入する同性愛者運動――ネストル・ペルロンゲルと同性愛者解放戦線


V. 自らを導く者たち
第27章 ラテンアメリカにおける連帯経済――多様な実践と目指す世界
第28章 ラテンアメリカに広がる障害者の自立生活運動――アフターコロナのラテンアメリカの「ケア」をめぐる「運動」
第29章 サパティスタ運動――ローカルなテーマでグローバルに展開する運動の先駆け
第30章 共振する身体――五月広場の母たちとフェミニズムの結びつき
第31章 解放の神学/パウロ・フレイレの教育学――時代背景と現代的意義
 【コラム5】エンリケ・ドゥッセルと解放の哲学
 【コラム6】教皇フランシスコと現代における解放の神学の意義
第32章 変わりゆくカトリック教会――教え導く教会から仕える教会へ
第33章 人々の暮らしに息づく信仰――聖母・聖人崇敬とシンクレティズム
第34章 ガリフナ・ディアスポラ――ジェノサイドの記憶と移動民のアイデンティティ

VI. 抵抗する表象・創造する運動
第35章 公共空間を占拠せよ――ストリートアート、グラフィティ
第36章 暴力の記憶と現代アート――喪失感と向き合うための表現
第37章 揺さぶられるボーダー――バッド・バニーとべべシート
第38章 ヒップホップ――ラティノアメリカの都市文化
第39章 1960年代から世紀末にかけてのウカマウ集団――国内で、亡命先で、かれらは何を描いたか
第40章 時間に抗う記憶――パトリシオ・グスマンの映画運動

VII. 叛‐地政学と政治の詩学
第41章 空間錯誤〈アナトピズム〉の夢――Formosaの島々へ/から
第42章 島・群島の思想――〈関係〉としてのラテンアメリカ
第43章 環大西洋政治詩学――ブラック・ディアスポラの知的伝統
第44章 アフリカの「徴しるし」――彷徨う表象としてのブラック・ディアスポラ
第45章 環カリブの文学の地平――歴史、移動、言語を越えた対話
第46章 ブラック・ディアスポラ――アフリカ連帯と帰郷の夢
第47章 精神分析のラテンアメリカ――精神分析の叛-地政学のために
 【コラム7】マルクス主義×精神分析マリー・ランガー

 おわりに
 ブックリスト


★ このつづきは「ラテンアメリカの文化と社会・資料編」 でおこないます。

リ ンク

文 献

そ の他の情報


Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099