共同研究を成功させるためにもっとも重要な要素は、１．コミュニケーション、２．役割分担、３．オーサーシップ（著者性の担保）、４．知的財 産、５．説明責任、だと言われている（Macrina 2014）。

そ して、共同研究を組織すべき時に、一番重要な要素は、コミュニケーションなのだが、その良好なコミュニケーションを通して、まず最初に「知的財産」につい ての議論からフランクに開始すべきだということが重要である。知的財産は、利益の源泉であると同時に、オーサーシップ（著者性の担保）や、役割分担に関す る発見や成果に関する名誉に与る、科学者たちにとって重要な要素だからである。

また、説明責任やオーサーシップ（著者性の担保）は、研究倫理（研究公正）に関与する、研究者の未来そのものを確保し、保証する手段でもある。

消去法からみる「共同研究を成功させるために！」は、まず、研究不正をあぶりだし、そのような不正行為をおこなう不良研 究者を放逐することである。研究不正（scientific misconduct, research misconduct）と言われているものは，実験データの改竄（falsify），捏造（fabrication），剽窃（plagiarism），他 の研究からの窃盗（data theft），そして論文共著者としての名義貸し（gift authorship）などから構成されている。

リンク

• 研究倫理入門
• 研究代表者・研究分担者・連携研究者・研究協力者 の定義について
• 研究不正
  

文献

• Macrina, Francis L., 2014, Scientific Integrity: Text and Cases in Responsible Conduct of Research. ASM Press

その他の情報