生態系/システム的生態学
生態系/システム的生態学
生態系という概念は、英国の植物生態学者タンズリー(1935)によって提唱された。その定義による と「生態系とは、生物の要素だけでなく、最も広い意味における生息場所の要素である生物群系の環境を形成する物理的な構成要素も含めた(物理学的な意味で の)系である」(ibid,p.298)。
その後、E・P・オダムの教科書(1953)によって生態系をして<生態学の基本単位>と言わしめた [彼が使った生態系の例は、湖沼である]。生態系生態学はシステム生態学となり、彼の教科書(1959:2ed.,1971:3ed.)は、その方面のス タンダードとなった[この時期の生態学の別の方向のリーダーはR・マッカーサー]。
システム的なアプローチが、徹底的な数量化[と不確定部分のブラックボックス化]を通して シュミレーションや撹乱の効果を測定する(パッチ理論)ことによって、1960年代初頭に北米[地名:ハバード・ブルック]における総合研究がは じまる。
この研究の最大の成果は《生物量蓄積モデル》である。これは、伐採における全体的な撹乱がもたらす生物 量の変化が、四つの発展段階に区分できるというものである。
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