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ヘルスコミュニケーション:レクチャー

Health Communication

池田光穂

Health communication is the study and practice of communicating promotional health information, such as in public health campaigns, health education, and between doctor and patient.[1] The purpose of disseminating health information is to influence personal health choices by improving health literacy. Health communication is a unique niche in healthcare that allows professionals to use communication strategies to inform and influence decisions and actions of the public to improve health. ヘルスコミュニケーションは、公衆衛生キャンペーン、健康教育、医師と 患者の間など、宣伝用の健康情報を伝達するための研究と実践である。健康情報を広める目的は、健康リテラシーを向上させることによって個人の健康選択に影 響を与えることにある。ヘルスコミュニケーションは、ヘルスケアにおけるユニークなニッチ[=新しい市場参入のための]分野であり、専門家がコミュニケー ション戦略を用いて、健康増進のために一般の人々の意思決定や行動に情報を与え、影響を与えることができる。
Because effective health communication must be tailored for the audience and the situation,[2] research into health communication seeks to refine communication strategies to inform people about ways to enhance health or to avoid specific health risks.[3] Academically, health communication is a discipline within communication studies.[1]
効果的なヘルスコミュニケーションは、対象者や状況に応じて調整する必 要があるため、ヘルスコミュニケーションの研究では、健康を増進する方法や特定の健康リスクを回避する方法について人々に伝えるためのコミュニケーション 戦略を洗練させることを目的としている。
Health communication may variously seek to:
Increase audience knowledge and awareness of a health issue[4]
influence behaviors and attitudes toward a health issue
demonstrate healthy practices
demonstrate the benefits of behavior changes to public health outcomes
advocate a position on a health issue or policy
increase demand or support for health services
argue against misconceptions about health[5]
improve patient-provider dialogue[6]
enhance effectiveness in health care teams[7]
ヘルスコミュニケーションは、様々な形で次のようなことを目指すことが できる。
-健康問題に対する聴衆の知識と意識を高める。
-健康問題に対する行動や態度に影響を与える。
-健康的な実践を実証する
-公衆衛生の成果に対する行動の変化の利益を示す
-健康問題や政策に対する立場を擁護する。
-健康サービスに対する需要や支持を増加させる。
-健康についての誤解に対処する。
-患者・医療者間の対話の改善
-医療チームにおける有効性の向上
https://en.wikipedia.org/wiki/Health_communication
https://www.deepl.com/translator

このレクチャーは2つのストーリから構成される。ひ とつは、「健康科学としてのコミュニケーション」であり、もうひとつは「薬学コミュニケーションの特徴」である。

結論を先取りすると、同じコミュニケーションといっ ても、前者と後者は、かなり違うということだ。それは、どちらのコミュニケーションが正統性があるのかという問題ではない。この授業では、「健康科学とし てのコミュニケーション」と「薬学におけるコミュニケーション」というものがあり、それらの異同を確認しても、それほど勉強にはならないだろう。それは、 それぞれの分野が要求する「コミュニケーション」の定義が異なるからである。ここでは2つのタイプのコミュニケーションを、「まるでバイリンガル」のよう に私たちは、それぞれ、理解しなければならないということだ。

(1)「健康科学としてのコミュニケーション」

★ヘルスコミュニケーション:保健コミュニケーション、健康コミュニケーション、health communication, Comunicacion de salud

(2)「薬学におけるコミュニケーション」

「薬学教育モデル・コアカリキュラム」に準拠したヘルスコミュニケーション教育

薬剤師国家試験におけるコミュニケーショ ン(国家試験問題[抄])

薬学領域において「コミュニケーション能力」の陶冶 (とうや=学習者を鍛え訓育させること)が必要になるのは、「薬学教育モデル・コアカ リキュラム」に記載されている指導要領のガイドラインにあり、日本において、それが薬剤師という専門職の資格取得に必要だからである。また、その ことを反映させるために、薬剤師国家試験の中に、コミュニケーション能力を問う試験問題ももりこまれている。

【課題:0613】■課題シートA3印刷用【Kadai-HC-CSCD-170613.pdf】パスワードありません

この授業は、前半のレクチャーと、後半のグループ学 習、そして、グループ別発表後の教員を含む全員からのフィードバックと、教員によるまとめからなりたちます。

グループでは、互選により、司会者とレポーター(記 録係を兼ねる)を決めて、学期が終了するまでに、最低1〜2回はその役割をする必要があります。

最初に簡単なアイスブレーキングをした後に、以下の 課題をとき、1.〜6.までの課題の全てについて報告します。

1.薬の専門家である薬剤師が考えるようには、薬学 ケアの実践がうまくいっていないのはなぜですか?(グループのメンバーで、どのような事が問題なのかあぶりだしましょう)

2.専門家は薬学ケアが必要だと主張していますが、 患者・生活者から薬学ケアを実践してほしいという要望がないのはなぜでしょうか?

3.薬学ケアを向上させるために、今すぐでも実行で きることは何でしょうか?

4.「ケア」するとは、どのような意味をもちます か?

5.「相互理解」という言葉は、なぜ薬剤師と患者 (=生活者)との関係を考える時に使われるのでしょうか?

6.患者・生活者の自己決定権という課題と、現場で の経験における「患者の擁護」とは、どのように関係しているのでしょうか? この2つはどのように異なっているのでしょうか?

■この課題の出典文献:『薬剤師と薬学生のためのコ ミュニケーション実践ガイド : 患者カウンセリング・服薬指導のスキルを磨く』Bruce A.Berger [著] ; 竹内由和訳、じほう、2004年.p.45

■課題シートA3印刷用【Kadai-HC-CSCD-170613.pdf】パスワードありません

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