On The Monument of "do not believe that scientists say"
大正三年一月十二日櫻島ノ爆發
ハ安永八年以来ノ大惨禍ニシテ全島猛火ニ包マレ火石落下シ降灰天地ヲ覆ヒ光景惨憺ヲ極メテ八部落ヲ全滅セシメ百四十人ノ死傷者ヲ出セリ其爆發數日前ヨリ地
震頻發シ岳上ハ多少崩壊ヲ認メラレ海岸ニハ熱湯湧湯シ旧噴火口ヨリハ白煙ヲ揚ル等刻刻容易ナラサル現象ナリシヲ以テ村長ハ數回測候所ニ判定ヲ求メシモ櫻島
ニハ噴火ナシト答フ故ニ村長ハ残留ノ住民ニ狼狽シテ避難スルニ及ハスト諭達セシカ間モナク大爆發シテ測候所ヲ信頼セシ知識階級ノ人却テ災禍ニ罹リ村長一行
ハ難ヲ避クル地ナク各身ヲ以テ海ニ投シ漂流中山下収入役大山書記ノ如キハ終ニ悲惨ナル殉職ノ最期ヲ遂ゲルニ至レリ 本島ノ爆發ハ古来歴史ニ照シ後日復亦免レサルハ必然ノコトナルヘシ住民ハ理論ニ信頼セス異變ヲ認知スル時ハ未然ニ避難ノ用意尤モ肝要トシ平素勤倹産ヲ治メ何時變災ニ値モ路途ニ迷ハサル覚悟ナカルヘカラス茲ニ碑ヲ建テ以テ記念トス 大正十三年一月 東櫻島村 |
上掲の例は、市井の人たちが、多数の犠牲者を出した大惨事の前に科学者と呼ばれる人が、その警鐘を鳴らさずに、日常的な危機回避の感性(=虫の知らせ?)を大切にせよとする警句です。
他方、専門家の人たちは、市井の人たちの俗説を「フォーク・セオリー」として、見下す傾向にあります——実際に可笑しいものも多い。
「もし神経科学者が、自らの常識(=パラダイム)の住民として得られた実験資料をそのまま加工している限り、神経科学もまた――その当の研究者
が陥ってはならな
いと警戒していますが――フォーク・サイコロジーに限りなく近づく危険性を孕んでいます。科学論的には、神経科学の論理構成とフォーク・サイコロジーのそ
れを比較する相対主義的な議論に加えて、それらを支えている市井の人たちがそれらの「理論」をどのように受け止め、またどのように研究者やそれを支えてい
る社会制度に関わっているかという科学社会学的な視点も重要になると思われます」出典:「情動の文化理論にむけて」
【問い】
1.
2.
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文献
Mitzub'ixi Quq Chi'j
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