図書・新聞・雑誌・インターネットの読み方
How to read boos, newpapers,
magazines, and, Internet, ¡claroquesí!
解説:池田光穂
インターネットは無料ではない!!!
むかし、経済学者のミルトン・フリードマンは「無料のランチなどというものはない」と言いました。フリー
ドマンの主張は、どこかの誰かがかならずその費用を負担していることである。インターネットも同様である。ユーチューブはタダでさまざまな動画や音楽が
「無料」で聴けると言うが、実際には、動画配信の前に広告を何秒か見なくてはならない。そのスポンサーが私たちユーチューブにお金を払ってユーチューブは
それで運用費用や利益をあげている。もちろん視聴回数で金をかせぐユーチューバーの数など氷山の一角以前で、多くのユーチューバーは自己顕示欲か必要性に
駆られて動画を投稿するが、そのような人畜無害のコンテンツもまた、それを見たい人たちが支え、コマーシャルのスキップができる時間まで待っている。もち
ろん、キラーコンテンツのものは視聴者が多いために、時間のはじめに2本見せられたり、途中でもコマーシャルが入る。それでも人は、その「無料」動画をみ
たいためである。そこでは、スポンサーが、無料コンテンツを見ている人のためにお金を払っているからだ。でも僕のようなしょぼいコンテンツ(→「大学の先生になるには、どうすればよいか?」)
では、コマーシャルが入らない。なぜなら、僕のようなしょぼいコンテンツでは、そもそもチャンネル登録者が少なく、よそから検索でやってきた人も、コマー
シャルが入ると、それほど期待もないので、コマーシャルにすらフィックス(=固着)しないからである。
参考図書(reference books)
「百科事典、専門事典、辞典、白書、年鑑、年表、地図などのように、広範な知識・情報を 集約したかたちで提供して、参照の用に供する図書」(木下 1994:81)
百科事典(encyclopedia)を背表紙の五十音から得られる見出し語か らひく連中は素人、索引から入るのがプロ。(まあ、素人はとりあえず Googleで 検索するだけだが、プロはそれにGoogleをバシバシ使いまくるという現象とよく似てますねぇ)。
また、ターゲットにするテーマに関連する概念や用語から推理して、関連する類義語や同義語を、これもやはり、見出し語からひくだけでな く、索引から引くということも重要な作業になります。
類義語や同義語を分類した体系を、図書館学や情報学ではシソーラス(thesauras 倉:←文字化けではないよ「くら」)と読んでいる。インターネット検索の場合には、検索エンジンのなかにシソーラスが組み込まれており、ユーザーはそのこ とについてあまりこだわることはない。しかしプログラムのシソーラスの内容が貧弱だったり、関連づけが上手ではない場合、やはり頼りは、我々の推理と、関 連項目を広く渉猟することになろう。
キーワード(key word)のことなど、詳しく木下(1994:81-85)をよく読んで、いろいろと百科事典を使いこんでみることだ!
作家や著述業の人の中には、資料は百科事典(和文の横綱は平凡社、小学館は大関か:しかしこの両社とも紙のメディアで提供することはど うも放棄してCD−ROMへと移行した。あとはネットで無料になるのを待つばかりである)だけですませるという豪傑もいる。つまり、使い方を熟知すれば、 百科事典だけで十分に金のとれる仕事ができるということである。
■ 人物にかんする情報収集は松山大学図書館のこのペー ジを参照
■ 学術書の索引(index)
これは木下(1994:87-90)がハントのエベレスト登頂の記録を事例に索引の使い方を上手に説明しているので、省略しま〜す。
■ 新聞・雑誌
【工事中】ただいま作成中です。(→ウェブによるリソース探求のほうが重要で、私たちのメインの作業になりましたので省略させていただきま す)
■ 図書館の利用
これは、図書館案内とか、木下の本にもある(ただし、図3.1のアル ゴリズムの掲載はそれほど意味があるとは思えぬ)。
たとえチャチなものでも図書館は現代文明の知識の収蔵庫なんだから図書館には敬意をはらってほしいものだ。長い間、検索端末を占有して メールを書いたりチャットしたりしてる不届き者、他人に迷惑をかけるおしゃべり屋(口にチャックをつけたろうか!)、図書館でスナックを食べる奴、こうい う連中は、図書館から永久追放したいですね。
しかし、そのような無知蒙昧な輩が跋扈する理由のひとつにいまだに「図書館にいけば何とかなる」程度の図書館についての知識しかないも のがいるということです。だから、彼らのうちの8割(当てづっぽう)は、ちゃんと教育すれば、図書館を自在に使いこなすことができる潜在的可能性をもった 人たちかもしれませんね。したがって・・・
大学では退屈な一般教育の授業を廃止して、空い た時間を、レポートの書き方、口頭発表のやり方、ディベートの作法、図書館の活用法等々の授業に転換すべきなのですわ。
■ 本を買う
これは生半可なマニュアルよりも、皆さんの先生に聞いてみるほうがいいかも。それも複数の先生にですよ。というのは、本の探し方や読み にさまざまな方法があるように、本の買い方にもさまざまなノウハウがあり、これは長年の勘と経験に根ざしたものが多いので、直接本人に聞くほうがよいので す。国立大学は、都会の私立大学にくらべて、学生あたりの教官数は多いため に、教官と学生との距離が短く、聞くチャンスも多いはず。どしどし先生に聞いてみましょう。
■ インターネット
インターネット上の資料やリソース、その使い方についてはすでに「 文化人類 学者の情報収集 」でレクチャーしました。ここからリンクしてください。
リンク
文献
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099