はじめによんでください

帝国主義

Imperialism; A Graphic Guide 017

池田光穂

■  教科書(Cultural Anthropology Remix 協賛):今回の教科書は Merryl Wyn Davies が著者、Piero がイラストレーターによる、その名も『人類学を紹介する(Introducing Anthropology)』出版社は Icon Books, 2002 です。8年後に改定されて、Merryl Wyn Davies and PIERO, Introducing Anthropology: A Graphic Guide, Icon Books Ltd., 2010.となりました。いわゆる啓蒙のためのイラスト・ブックです。カルスタもとい、カ ルチュラル・スタディーズのものは日本語に翻訳されているのでな いだろうか。とってもおもしろい本です。文化人類学の現代の問題系 にまでしっかり踏み込んでい ますが、そのことを 明確するために、人類学の歴史的ルーツに遡り考察するという姿 勢が貫かれています。つまり、骨太の人類学史の教科書ともいえるべきものです。それが、な、なんと邦訳されました!!! メリル・ウィン・デイビス『人類学』池田光穂+額田有美訳、現代書館、2021年10月 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4768401095

017
【II】人類学史 Part 1:帝国主義
17.    帝国主義
17. 帝国主義

帝国主義は、搾取のための実践的戦略つまり理論よりも実践の分野であり、西洋思考が作動するイデオロギーの枠組みである、と言い表すのが最も適切だろう。 人類学者にとって対象となる植民地の民族は、研究のための、比類なき〈彼らの民族〉である。イギリスの人類学者アーネスト・ゲルナー(1925-95)に よると、植民地とは人類学が研究のために独占した〈予約済みの実験室〉である。

【台詞】アーネスト・ゲルナー「アメリカ合衆国では、実験室がすぐに手の届くところにあったのだ」

【台詞】アーネスト・ゲルナー「人類学者が夏の間に訪問することができるよう、ネイティブアメリカンを都合よく閉じ込めた保留地さ」

★「帝国主義的ノスタルジー

リ ンク

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