z かならず読んでください ■ 担当者名:池田光穂
授業中に起こることがら
what
happens in your classroom
授業の冗談や前振りは5分間まで、次の5分間はアウトライン(梗概)を提示するために使う。
論理的展開が要求されるのは学術論文である。学術論文を書くような論理的展開で授業の骨組みを立てる べし。
■ かならずアウトラインを提示する。
空間的、時間的メタファーを活用する。
空間的、時間的メタファーを使うことで、考え方のモデルを図示しやすくなる。
箇条書きも忘れない。
60分経つと教師も学生も疲れのピークに達する。3分の休憩が残りの27分の授業を充実させる。
休憩を含めた残りの30分は授業の復習、補足的説明、質疑ををおこなう(つもりぐらいの余裕がよ い)。
したがって、90分の授業は、最初の10分=イントロと梗概の提示、次の50分が本題で3つのテーゼ を紹介(紹介10分+各論10×3題+相互の関連づけ10分)する。3分休憩を取って、補足説明と復習15分、質疑応答10分の配分が、理想的なモデルで ある。
実際の授業が理想通りの展開にならなくても挫けることはない。あくまでも理想論だから、その際、こう いう点が満足のゆく授業をおこなったと自分を慰めること。
ここが重要とか、「ここは星印だ」などを強調してメリハリをつける。
楽しいジョークは授業を活性化させる。
喜びは伝染するという教訓を忘れない
ある特定のカテゴリー他人を不幸にさせるジョーク(出自、ジェンダー、身体的特徴、思想信条を絡 める)は使わない。
社会的事実の誇張は、ジョークになるだけでなく、それ自体で問題発見のための論理的トレーニング になることもある。
学生は授業中のジョークを結構覚えていることがある。
授業にディスカッションを持ち込むノウハウ よい教師は、学生のほめるのが上手である。 臆病や無知は、はずかしいことではないということを、学生に平易に伝えるべきである。 |
再掲:授業にディスカッションを持ち込むノウハウ
よい教師は、学生のほめるのが上手である。
臆病や無知は、はずかしいことではないという心理的デプログラミングは必要である。
身の回りのさまざまなエピソードを議論の素材に。
議論の到達点と反省点を学生に自覚させる。
授業中の教師の徘徊やオーバーアクションは、学生の眠気をとるよい方法である。
TAを使って授業中のビデオを撮らせる。
授業を楽しくするためには、教師がまず授業をエンジョイしなければならない。
◆ 学生の質問を楽しむ
学生の質問は、学生が授業に参画しているという意識(幻想かもしれない)にとって極めて重要なも のである。
学生にインタビューをすると、他人の学生の質問も自分が行っているような錯覚している場合が多く あるようだ。つまり、教師がおこなう学生への質問の答えは、どうも我が事のように聞いているふしがある。つまり、一学生への傲慢な答え方をすると、それは 全体に行っていることになるので要注意だ!
他方、教師は学生から受けた、それほど多くない質問を学生全体の質問として一般化する誤りをしば しばおかすようである。つまり、数人から「分からない」と言われると、他の学生も理解していないような一般化をおこなう(その逆もある)。
学生質問に対する適切な答え方は次のポイントを押さえているかどうかということである。
(1)質問の意味を理解しているかどうかは、まず学生の質問を教師がまずパラフレーズして確 認するということだ。質問の意味を取り違えるのは、プロとは言えない。
(2)学生と対等な知識レベルと権利レベルにたつ。幼稚な質問は腹が立つものだが、そこで怒 ると教師は同じレベルに堕してしまう。まず、質問してくれたことに敬意を表し、また理解してもらうよう教師は努力している態度を見せることは重要だ。
(3)余力があれば修辞上のトリックを使うことも重要である。より高度な質問を自問し、それ に答えることもパフォーマンスにはよい。下らない質問と思っていた他の学生にも、興味を持たせるからだ。
(4)ある程度、量を経験すると質問には出来不出来があることがわかる。よい面を誉めよう。 悪い面は文句を言わずに無視すべし。教師の務めは学生のよい面を引き出すことにあるのだから。
(5)究極の目標は、学生の質問を楽しめということに尽きる。ソクラテス以来、教師はこの喜 びのために生きているのだから・・・。
◆ 無能な大学 教師発見法(教師向け)
◆ 勉強できる身体改造 法(学生向け)
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
● 授業をよくする方法 ●