はじめによんでください

なくてはならない未開性

Indispensable primitiveness; A Graphic Guide 021

池田光穂

■  教科書(Cultural Anthropology Remix 協賛):今回の教科書は Merryl Wyn Davies が著者、Piero がイラストレーターによる、その名も『人類学を紹介する(Introducing Anthropology)』出版社は Icon Books, 2002 です。8年後に改定されて、Merryl Wyn Davies and PIERO, Introducing Anthropology: A Graphic Guide, Icon Books Ltd., 2010.となりました。いわゆる啓蒙のためのイラスト・ブックです。カルスタもとい、カ ルチュラル・スタディーズのものは日本語に翻訳されているのでな いだろうか。とってもおもしろい本です。文化人類学の現代の問題系 にまでしっかり踏み込んでい ますが、そのことを 明確するために、人類学の歴史的ルーツに遡り考察するという姿 勢が貫かれています。つまり、骨太の人類学史の教科書ともいえるべきものです。それが、な、なんと邦訳されました!!! メリル・ウィン・デイビス『人類学』池田光穂+額田有美訳、現代書館、2021年10月 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4768401095

021
【III】人類学史 Part 2:必要不可欠な未開
21.    必要不可欠な未開性
21. なくてはならない未開性

人類学の知的伝統は、イギリスの人類学者アダム・クーパーが『未開社会の発明:幻想の変容』(1988)と呼んだものとともに1860年代に具体化する。 〈未開人〉は、合法的かつ決定的な研究の目的であり、そのために専門的職業としての人類学がつくり出された。

【台詞】学者(人類学者)「要するに、未開人なしに人類学を理解することは不可能ということじゃ」

【台詞】アナザシ「今や連中は、俺のことを何と呼べばいいのか、俺無しでどうすればいいのかがわからず、苦境に立たされ、無駄な努力を試みているんだよ」

リ ンク

文 献

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