はじめによんでください

未開概念はいかにして発明されたのか?

Inference about the invention of Primitiveness; A Graphic Guide 022

池田光穂

■  教科書(Cultural Anthropology Remix 協賛):今回の教科書は Merryl Wyn Davies が著者、Piero がイラストレーターによる、その名も『人類学を紹介する(Introducing Anthropology)』出版社は Icon Books, 2002 です。8年後に改定されて、Merryl Wyn Davies and PIERO, Introducing Anthropology: A Graphic Guide, Icon Books Ltd., 2010.となりました。いわゆる啓蒙のためのイラスト・ブックです。カルスタもとい、カ ルチュラル・スタディーズのものは日本語に翻訳されているのでな いだろうか。とってもおもしろい本です。文化人類学の現代の問題系 にまでしっかり踏み込んでい ますが、そのことを 明確するために、人類学の歴史的ルーツに遡り考察するという姿 勢が貫かれています。つまり、骨太の人類学史の教科書ともいえるべきものです。それが、な、なんと邦訳されました!!! メリル・ウィン・デイビス『人類学』池田光穂+額田有美訳、現代書館、2021年10月 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4768401095

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【III】人類学史 Part 2:発明創発/でっち上げを思い描いて
22. 未開概念の発明についての推論
22. 未開概念の発明についての推論

未開概念の発明は、意識された構築的な行為である。それは、未開と文明を生得的地位と獲得的地位として区別し特徴付けたヘンリー・サムナー=メイン卿 (1822-88)に始まる。

【台詞】ヘンリー・サムナー=メイン卿「社会は、〈社会契約〉ではなく、家族と、家族を中心とする親族集団にその起源を持つのである」

親族の起源と未開状態の思想は次のような人たちにより考えられそして展開された;すなわちチャールズ・ダーウィン(1809-82)の隣人であり友人であ り、かつ支援者でもあったジョン・ラボック(1834-1913)、スコットランドの法律家ジョン・マクレナン(1827-81)、アメリカ合衆国のルイ ス=ヘンリー・モーガン(1818-81)、以上は、彼全員、政治家であり安楽椅子の人類学者だった、そして、スイスの判事だったJ.J.バッハオーフェ ン(1815-87)である。」

リ ンク

文 献

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