何が最初にあったのか?
What happened first?; A
Graphic
Guide 023
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教科書(Cultural Anthropology Remix
協賛):今回の教科書は Merryl Wyn Davies
が著者、Piero がイラストレーターによる、その名も『人類学を紹介する(Introducing Anthropology)』出版社は
Icon Books, 2002 です。8年後に改定されて、Merryl Wyn Davies and PIERO, Introducing
Anthropology: A Graphic Guide, Icon Books Ltd.,
2010.となりました。いわゆる啓蒙のためのイラスト・ブックです。カルスタもとい、カ
ルチュラル・スタディーズのものは日本語に翻訳されているのでな
いだろうか。とってもおもしろい本です。文化人類学の現代の問題系
にまでしっかり踏み込んでい ますが、そのことを
明確するために、人類学の歴史的ルーツに遡り考察するという姿
勢が貫かれています。つまり、骨太の人類学史の教科書ともいえるべきものです。それが、な、なんと邦訳されました!!!
メリル・ウィン・デイビス『人類学』池田光穂+額田有美訳、現代書館、2021年10月 ISBN-13 : 978-4768401095
023 |
【III】人類学史 Part
2:何が最初にあったのか? |
23.
何が最初にあったのか? |
23. 何が最初にあったのか? マクレナンとモーガンとは宿敵であった。彼らは活発に議論した。 【台詞】マクレナン「食糧不足が、女性殺しの原因となったのだ。女性不足が、一妻多夫制と妻を確保するための男性による女性狩りの原因をつくったのであ る」 【台詞】モーガン「ばかばかしい!妻狩りが先に行われており、私が研究する現存のインディアン社会の親族用語のなかでも、この〈男の歴史〉が存在し続けて いるのだ」 【台詞】アナザシ「こいつらはどのようにしてそれを知っているのかな?もっと端的に言うと、19世紀のこれらの特権階級の男の人類学者たちの着想が、なぜ 今日のフェミニスト人類学のなかで思い出されているのかな?」 |
リ ンク
文 献
そ の他の情報
CC
Copyleft,
CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099