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知識の理論

Studies on the Theory of Knowledge

池田光穂

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理科系/文科系の二分法(C・P・スノー)の枠組を乗り越えるために、知識生産に関する諸学を「知識生産学系」として構想する。

理科系と文科系という二分法が、すでに21世紀には知識生産にとって大きなネックになっているが、多くの人がその認識論的呪縛(=自然 発生 的認識論)から逃れることができない。

古い生き物を古い殻から追い出すには時間と労力がかかる。そのために、「知識生産学系」という第三項の枠組を新たに構築し、それぞれの 両者 の政治的均衡を分解させる。

これは、不況時にとかく「無用の長物」と見なされ勝ちな文科系の学問の良質な部分を救済し、無能な部分を切り離し、文科系を活性化させ るこ とにも役立つことであろう。




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