かならず読んでください
新しい人類学
について
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Introducution to Learning Cultural Anthropology
解説:池田光穂
文化人類学の研究対象となった社会の変動が著しい。
文化人類学は他者を迂回した自己あり方、ひいては人間一般のあり方の
研究に他ならないので、研究対象の変化は、その当然の帰結として、自己のあり方に影響を与え、また実際に変化している。
この現象は1980年代以降、大きな潮流となっている(→ポストモダン人類
学)(→人類学のすすめ)。
そこでこのページでは新しい文化人類学の研究テーマと方法を紹介する。
謝辞
項目の構成には文献に揚げている江渕一公先生の著作を参考にさせていただきました。記し
て感謝いたします。
1.産業化が現代社会全体にもたらした影
響
- 人間の生活サイクルの変化
- 産業革命
- 規律訓練社会の登場
- 環境と人間の関わり
- 世界的な産業社会化
- ポスト産業社会理論
- 経済と経済学の中心化とその弊害
- フレキシブルな時間/フレキシブルな身体
2.
植民地主義とポストコロニアル状況
- コロニアリズム(植民地主義)とは何か?
- 帝国主義と植民地主義
- 西洋近代〈主体〉の誕生
- コロニアル〈主体〉とは何か?
- 植民地解放闘争
- 資本主義と植民地主義
- 冷戦とポストコロニアル諸国家
- ゲリラ紛争という試練
- オリエンタリズムの衝撃
3.世界システムという〈レンズ〉
- 大航海時代
- 重商主義と啓蒙思想
- 統治概念の登場
- ウォーラスティン理論
- ネオマルクス主義とは何か
- 社会科学の再編
4.〈民族〉の生成
- 新・人種主義批判
- 〈民族〉境界論
- 社会構築としての〈民族〉
- 近代が〈伝統〉を創造する
- 想像の共同体(ベネディクト・アンダーソン)
- 民族紛争に対する新しいアプローチ
- 宗教的原理主義
- 文明の衝突論
- 全体主義と人種主義
- 多文化主義の試練
5.越境する人・モノ・情報
- 越境(border-crossing)
- 境界としての国境
- 境界の維持と保守
- 空間の越境/意識の越境
- トランス・ナショナリズム
- グローバリゼーション
- 移出民・移入民
- 国際観光
- 文化帝国主義
- 消費社会
6.文化表象の意味
- 表象とはなにか?
- 文化のサーキット
- パフォーミングアート
- スポーツ好きの文化構築
- 消費と社会階層
- 流通する文化
- 民族芸能・民族音楽・大衆文化
- 文化と政治
7.応用倫理の世界
- 応用人類学
- 医療化する現代社会
- メディアの人類学
- 倫理の文化相対性をどのように確保するのか?
- 文化人類学の役割
- 新・文化人類学者の倫理
【文献】
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2001-2019
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