はじめによんでください

遺伝子理論により再び注目される人種概念

The concept of race regains attention due to genetic theory; A Graphic Guide 036

池田光穂

■  教科書(Cultural Anthropology Remix 協賛):今回の教科書は Merryl Wyn Davies が著者、Piero がイラストレーターによる、その名も『人類学を紹介する(Introducing Anthropology)』出版社は Icon Books, 2002 です。8年後に改定されて、Merryl Wyn Davies and PIERO, Introducing Anthropology: A Graphic Guide, Icon Books Ltd., 2010.となりました。いわゆる啓蒙のためのイラスト・ブックです。カルスタもとい、カ ルチュラル・スタディーズのものは日本語に翻訳されているのでな いだろうか。とってもおもしろい本です。文化人類学の現代の問題系 にまでしっかり踏み込んでい ますが、そのことを 明確するために、人類学の歴史的ルーツに遡り考察するという姿 勢が貫かれています。つまり、骨太の人類学史の教科書ともいえるべきものです。それが、な、なんと邦訳されました!!! メリル・ウィン・デイビス『人類学』池田光穂+額田有美訳、現代書館、2021年10月 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4768401095

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【IV】人類学の四大領域:遺伝子理論により 再び注目される人種
36.    遺伝子理論のなかで再焦点化される人種
36. 遺伝子理論により再び注目される人種

遺伝子中心理論は、19世紀の未開思考の多くを呼び起こす。それは人種の新たな再編成をうながす行動決定遺伝子という理論を伴って登場したからだ。初期人 類の行動モデルは、動物行動のひとつだとみなされているからだ。

【台詞】学者(人類学者)「アフリカの砂漠において発生する〈進化的適応の環境(EEA)〉に関心が持たれているからじゃ」——そして——「伝播主義を色 濃く影響を受けた人類の進化についての研究に〈アフリカ起源〉論がある」

リ ンク

文 献

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