か ならず読んでくださいue

健康と病の人文学2004

Medical Humanities on Health and Illness

池田光穂、寺田光徳、田口宏昭

すでに終わった授業です。講義資料の記録として掲示しています。

健康と病の人文学(各論:2004年度)

1 序論

Apr.30, Fri

14:30-16:00

池田光穂・

田口宏昭・

寺田光徳

【概要】

    この授業の概要、目的、学習の到達目標等について担当教官による説明がなされる。関 係資料の配付。学生との質疑応答。

【授業の目的】

    授業で話される、講義の概要、目的、学習の到達目標を理解する。事前・事後の学習目 標などを理解し、自分でこのテーマに関する学習のスケジュール立てることができようになる。

【参考文献】※授業で紹介されたもの

    蘭(あららぎ)由岐子『「病の経験」を聞き取る:ハンセン病者のライフヒストリー』 皓生社、2004年

    徳永進『隔離:故郷を追われたハンセン病者たち』岩波書店、1991年

2 ハンセン病の医療社会学(1)

May 7, Fri

14:30-16:00

田口宏昭 【概要】

    <近代の光と影>のうち、<影>としてのハンセン病の隠喩 と、 ハンセン病患者に対する差別の歴史をふりかえる。 その<影>の意味を知り、理解することによって、その哀史を、 無明の時代に生きるわれわれの<ともし火>とする可能性を探る。

    ・近代化の過程でのハンセン病の隠喩、ハンセン病患者隔離政策および差別

【授業の目的】

【参考文献】

3 【ちゅうい!】

健康と病の文化的理解 (1)

May 14, Fri

14:30-16:00

池田光穂 【概要】

    人文社会科学において、病気や健康がどのように研究対象化されてきたかを概観する。 なぜ、医学や薬学ではなく、人文学からの探究が必要とされるようになってきたのかを、その歴史的・社会的背景を説明する。

【授業の目的】

    健康や病気に関する人文学を学ぶ意義を理解し、身近にあるさまざま現象を学問的研究 対象として眺める見方ができるようになる。

【参考文献】

    中川米造、1970『医学をみる眼』日本放送出版協会

    池田光穂、1989『医療と神々:医療人類学のすすめ』平凡社

    池田光穂 「男にもつわ りがあるのでしょうか?」

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※補遺(2017年8月31日加筆)

  • 「元患者(の帰郷)が(多数派の残酷な差別の心により)「国民の側」から拒否される、って(いう表現では)元患者は「国民の側」にいないわけだ。これは法 のもとでの平等を謳った憲法を「国民の側」が遵守していないことになるよね常識では?」——徳永進『隔離』岩波現代文庫版、305ページ、2001年
4 【ちゅうい!】

ハンセン病の医療社会学(2)

May 21, Fri

14:30-16:00

田口宏昭 【概要】

    <近代の光と影>のうち、<影>としてのハンセン病の隠喩 と、 ハンセン病患者に対する差別の歴史をふりかえる。 その<影>の意味を知り、理解することによって、その哀史を、 無明の時代に生きるわれわれの<ともし火>とする可能性を探る。

    ・患者共同体(施設)のなかで<生きること>:生きる意味と生きる力

【授業の目的】

【参考文献】

5 健康と病の文化的理解 (2)

May 28, Fri

14:30-16:00

池田光穂 【概要】

    人文社会科学において、病気や健康がどのように研究対象化されてきたかを概観する。 その研究アプローチの一つとしての医療人類学の研究アプローチについて解説する。

【授業の目的】

    健康や病気に関する人文学を学ぶ意義を理解する一助としての、医療人類学の学問的定 義、その方法論、具体的研究アプローチの概要が理解できる。

【参考文献】

6 「ハンセン病神話と文学」(1)

Jun 4, Fri

14:30-16:00

寺田光徳 【概要】

    主にヨーロッパ文学に現れたハンセン病を概観し、ハンセン病が神話化して社会に大き な影響をもたらしたメカニズムを意味論的、歴史的に考察する。

【授業の目的】

    現在でもたびたび社会問題化するハンセン病が歴史的にどのように文学で扱われ ているかを概観する。いまだ差別がよく社会問題化するハンセン病について関心を喚起し、差別感情に対処する適切な意見の涵養に役立てたい。

【参考文献】

7 「ハンセン病神話と文学」(2)

Jun 11, Fri

14:30-16:00

寺田光徳 【概要】

    主にヨーロッパ文学に現れたハンセン病を概観し、ハンセン病が神話化して社会に大き な影響をもたらしたメカニズムを意味論的、歴史的に考察する。

【授業の目的】

    現在でもたびたび社会問題化するハンセン病が歴史的にどのように文学で扱われ ているかを概観する。いまだ差別がよく社会問題化するハンセン病について関心を喚起し、差別感情に対処する適切な意見の涵養に役立てたい。

【参考文献】(再掲)

8 まとめ

Jun 18, Fri

14:30-16:00

池田光穂

田口宏昭

寺田光徳

【概要】

    この授業を振り返り、その概要、目的、学習の到達目標等について担当教官による説明 され、到達目標が実現されたかどうかについて学生との質疑応答をおこなう。

【授業の目的】

    授業の当初の目的が達成されたか。もし、達成された場合、どのような成果が自分にも たらされたかを把握する。もし一部あるいは全部の領域において達成されなかった場合、その理由はなにか、リカバーするためには、どうすればよいのか、今後 の授業に反映させるべき点などを明らかにする。

【参考文献】


Copyright Mitsuho IKEDA, Mitsunori TERADA,and Hiroaki TAGUCHI

(c) 2004

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