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ディアスポラ的批判について考えるために:クリフォード「ディアスポラ」ノート

On Diaspora Critique: notes of James Clifford's "Diasporas," 1994

池田光穂

ディアスポラ的批判について考えるために:クリフォード「ディアスポラ」ノート

注釈

- このノートは、クリフォード、J.「ディアスポラ」『ルーツ:20世紀後期の旅と翻訳』毛利嘉孝ほか訳、Pp.277-314、月曜社(James Clifford, 1994. Diasporas. Cultural Anthropology, Vol. 9, No.3, pp. 302-338.:これは後にJames Clifford, 1997. Routes: Travel and translation in the late twentieth century. Cambridge: Harvard University Press.に再掲されたものであり翻訳は同書に準拠している)、からの抜書です。

- 抜書には誤字脱字、加筆、改変などが含まれるので、論文等に引用される際は、必ず原典に当たってください(文責:池田光穂)

関連頁:先住民・エスニックマイノリティのディアスポラとグローバリゼー ション

◎諸問題の設定

◎課題として:

◎翻訳可能性

■ディアスポラを追跡する

◎ロジャー・ローズの引用から(279)

◎トランスナショナルなパラダイム

◎ディアスポラの時空間圧縮の現在

◎ウィリアム・サフラン批判(280-281)

◎ディアスポラ概念の理念型化への警戒

◎継承ではなく共鳴のメタファー

◎ではどうすればよいのか?

◎ディアスポラ研究の方向性と多元的フィールドのすすめ

■ディアスポラの境界

◎先住民研究との関連付け

◎国民国家と対比するディアスポラ

◎政治的編制としての国民形成

◎ディアスポラ経験が「公共圏」を生む可能性

◎近代国家言説に対峙する

◎土着化のための時間性

◎先住民のトランスナショナルな同盟について

◎部族(トライブ)というカテゴリー化

◎すべてのコミュニティには構造化された旅の回路がある

◎先住民と時間

■ディアスポラ言説の流通

◎産業化とディアスポラ意識

◎ディアスポラ美学の選別性

◎ディアスポラ言説のジェンダー化

■黒い大西洋

◎ディアスポラ・コミュニティ

◎ディアスポラの時間性がもつ断絶や両義性

◎近代は奴隷制とともにはじまる(トニ・モリソン)

◎ポール・ギルロイ(Paul Gilroy, 1956- )による「伝統」の再定義

■ユダヤ的結びつき

◎ボーヤリン兄弟のユダヤ文化の混淆性(引用)

◎ディアスポラ状況における身体(またはアイデンティティ)

◎これに関するクリフォードのコメンタリー

■ディアスポラの過去と未来

◎ディアスポラ的ネットワーク

◎ポストコロニアルとディアスポラ

●収載書籍の紹介

「旅 と遭遇こそ、未完の近代にとって決定的に重要な場である。だれもがいま、移動している。数世紀のあいだ移動しつづけ、「旅のなかに住まう」ことを実践して きた。移動によって分節化される人間の差異、絡まりあった文化の経験、ますます密接に関連しながら均質ではない世界の構造と可能性について—根源と経路の 経験を描く」https://ci.nii.ac.jp/ncid/BA56436412.

旅(旅する文化;メラネシア人のなかのゴースト;空間的実践—フィールドワーク、旅、人類学の制度化 ほか)

接触(北西沿岸の四つのミュージアム—旅の反省的考察;パラダイス;接触領域としてのミュージアム ほか)

未来(牡羊の年—ホノルル、一九九一年二月二日;ディアスポラ;移民 ほか)

応用問題

  1. 学問のディアスポラ:課題論文:マリー・ヤホダ(近藤邦夫訳)「精神分析の移住:アメリカ心理学への衝撃」『社会科学者・心理学者(亡命 の現代史4)』ヒューズ他、Pp.143-179、みすず書房、1973年。

リンク

文献