反省的思考としての人類学
Introduction to Reflexive Anthropology
解説:池田光穂
サブテーマ1:反省的思考としての人類 学、あるいは人類学を実践する(池田光穂)
【1回目】表象の政治性[*がメイン文 献]
1. ロザルド、R.(Rosaldo, Renato)
帝国主義的ノスタルジア、『文化と真実』椎名美智訳、pp.103-132、日本エディタースクール、1998[1993]年
2. アンダーソン、B. (Anderson, Benedict)
人口調査、地図、博物館、『増補 想像の共同体』白石さや・白石隆訳、pp.273-310、1997[1991]年
3.* 太田好信
文化の客体性—観光を通した文化とアイデンティティの創造—、『民族学研究』第57巻4号、pp.383-410、1993年
【2回目】実践の理論[*がメイン文献]
4. ブルデュ、P. (Bourdieu, Pierre)
家または転倒した世界、『実践感覚2』今村仁司・福井憲彦・塚原史・港道隆訳、pp.211-231、1990[1980]年
5.* 田辺繁治
苦しみと人間の可能態—北タイにおける霊媒カルトとHIV感染者グループ—、『新たなる人間の発見』岩波講座文化人類学第1巻、 pp.181-212、1997年
6. 福島真人
解説、認知という実践——「状況的学習」への正統的で周辺的なコメンタール、ジーン・レイヴとエティエンヌ・ウェンガー著『状況に埋め 込まれた学習』佐伯胖訳に所収、pp.123-165、1993年
【3回目】文化の理解[*がメイン文献]
7. 浜本満
文化相対主義の代価、『理想』No.627、pp105-121、1985年
8.* 長島信弘
社会科学の隠喩としての家族、『現代思想』Vol.13, No.6、pp.148-157
9. ロザルド、R.(Rosaldo, Renato)
首
狩り族の苦悩と怒り、『文化と真実』椎名美智訳、pp.7-37、日本エディタースクー
ル、1998[1993]年
クレジット:文化人類学 リーディングス ガイド04:反省的思考としての人類学、あるいは人類学を実践する:人類学とその境界を考える
電脳人類学▶︎︎▶︎▶︎
【参考資料】 それに続く慶田先生による演習文献
サブテーマ:人類学とその境界を考える
【1回目】 人類学とフィールドワーク
◎1. 太田好信
オリエンタリズム批判と文化人類学、『トランスポジションの思想--文化人類学の再想像--』世界思想社、 pp.96-141、1998年(初出、『国立民族学博物館研究報告』18(3)、pp.453-494、1993年)
2. 本多勝一
調査される者の眼、『殺される側の論理』朝日新聞社、pp.188-208、1971年(初出、『思想の科学』1970年6月号)
3. 山口昌男
調査する者の眼--人類学批判の批判--、『新編 人類学的思考』筑摩書房、pp.43-71、1979年(初出、『展望』1970年10月号)
【2回目】 文化と差異
◎4. 浜本満
差異のとらえかた--相対主義と普遍主義、『思想化される周辺世界』岩波講座文化人類学第12巻、pp.68-96、1996年
5. 古谷嘉章
近代への別の入り方--ブラジルのインディオの抵抗戦略--、『思想化される周辺世界』岩波講座文化人類学第12巻、pp.255-280、1996年
6. スチュアート・ホール
文化的アイデンティティとディアスポラ、『現代思想 3月臨時増刊号』小笠原博毅訳 青土社、vol..26-4、pp.90-103、1998[1990]年
【3回目】 文化と境界
◎7. ジェイムズ・クリフォード
ディアスポラ、『現代思想』有元健訳 青土社、vol.26-7、pp.120-156、1998[AAA,1994]年
8. ジョン・フィスク(John Fiske)
ビーチの記号論、『抵抗の快楽--ポピュラーカルチャーの記号論』山本雄二訳 世界思想社、pp.72-123、1998[1989]年
9. 三島憲一
レイシズムの文化的風土、『文化とレイシズム--統一ドイツの知的風土』岩波書店、pp.25-66、1996年