じめによめ

ラッパ(喇叭)を鳴らす7人の天使ども,「ヨハネの黙示録」から

Ἀποκάλυψις Ἰωάννου

ラッパ(喇叭)を鳴らす7人の天使ども——「ヨ ハネの黙示録」から

【構造】

『ヨハネの黙示録』は、古代キリスト教の小アジアにおける七つの主要な教会にあてられる書簡 という形をとっている。七つの教会とは、

1. エフェソス
2. スミルナ
3. ペルガモン
4. ティアティラ
5. サルディス
6. フィラデルフィア
7. ラオディキア

である。

文中では著者自ら「ヨハネ」と名乗り、終末に於いて起こるであろう出来 事の幻を見たと語る。『黙示録』は以下の様な構成となっている。

緒言(1章)
初めの言葉(1:1-3)
七つの教会へのあいさつ(1:4-8)
ヨハネへの啓示が示された顛末(1:9-20)
七つの教会へのメッセージ(2章-3章)
エペソ教会: 偽りを退けたが、愛から離れた(2:1-7)
スミルナ教会: 貧しいが富んでいる。死に至るまで忠実であれ。(2:8-11)
ペルガモ教会: サタンの王座がある場所で忠実に証ししているが、ニコライ派の教えを悔い改めよ。(2:12-17)
テアテラ教会: 愛、奉仕、信仰、忍耐を知っているが、イゼベルという女の好き勝手にさせている。(2:18-29)
サルデス教会: 死んでいる。目を覚まして悔い改めよ。 (3:1-6)
フィラデルフィヤ教会: 門を開く。みことばに従い、名を否まず、力があった。(3:7-13)
ラオデキヤ教会: 冷たいか熱くあれ。門の外に立ってたたく(3:14-22)
神の玉座 天における礼拝と小羊の登場(4章-5章)
神の御座に上れ(4:1-3)
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな(4:4-11)
子羊だけが封印を解くことのできる(5:1-7)
彼らは讃美をささげる (5:8-14)
子羊が七つの封印を開封する(6章-8章5節)
第一の封印:白い馬。勝利の上に更に勝利を得ようとして出て行く(6:1-2)
第二の封印:火のように赤い馬。戦争をもたらす(6:3-4)
第三の封印:黒い馬。飢饉をもたらす(6:5-6)
第四の封印:青ざめた馬。死をもたらす(6:7-8)
第五の封印:殉教者が血の復讐を求める(6:9-11)
第六の封印:地震と天災(6:12-17)
神の刻印を押されたイスラエルの子ら(7:1-8)
大患難を通り、子羊の血で洗った白い衣を着た大群衆(7:9-17)
第七の封印:しばらく沈黙があり、祈りがささげられる(8:1-5)
七人の天使がラッパ(士気を上げる音)を吹く(8章6節-11章19節)
第一のラッパ:地上の三分の一、木々の三分の一、すべての青草が焼ける (8:6-7)
第二のラッパ:海の三分の一が血になり、海の生物の三分の一が死ぬ (8:8-9)
第三のラッパ:にがよもぎという星が落ちて、川の三分の一が苦くなり、人が死ぬ (8:10-11)
第四のラッパ:太陽、月、星の三分の一が暗くなる(8:12-13)
第五のラッパ:いなごが額に神の刻印がない人を5ヶ月苦しめる(9:1-12)
第六のラッパ:四人の天使が人間の三分の一を殺した。生き残った人間は相変わらず悪霊、金、銀、銅、石の偶像を拝んだ(9:13-21)
天使に渡された小さな巻物を食べた。腹には苦いが、口には甘い(10:1-11)
二人の証人が殺されるが生き返る(11:1-14)
第七のラッパ:この世の国はわれらの主、メシアのものとなった。天の神殿が開かれ、契約の箱が見える。(11:15-19)
天の戦い、地における獣の増大、地の刈り入れ(12章-14章)
女を見た。太陽を着て、月を踏み、12の星をかぶる(12:1-6)
天で戦いが起こった。サタンが地に投げ落とされる(12:7-12)
赤い竜が神の民を迫害する(12:13-17)
獣が神の民と戦うために海の中から上ってくる。いのちの書に名が記されていないものはこれを拝む(13:1-10)
獣が地から上ってくる。獣の刻印を付ける (13:11-18)
エルサレムのシオンの山の子羊(14:1-5)
三人の天使が裁きを宣言する(14:6-13)
鎌が地に投げ入れられる(14:14-20)
最後の七つの災い 神の怒りが極みに達する(15章-16章)
七人の天使が神の怒りの満ちた七つの鉢を受け取る(15:1-8)
神の怒りを地にぶちまける(16:1)
第一の鉢:獣のしるしを付ける者、獣の像を拝む者に悪性のはれ物ができる(16:2)
第二の鉢:海が死人の血のようになって海の生物がみんな死ぬ(16:3)
第三の鉢:水が血に変わる(16:4-7)
第四の鉢:人間が太陽の火で焼かれる。それでも神を冒涜し、悔い改めない(16:8-9)
第五の鉢:獣の国が闇におおわれる。激しい苦痛(16:10-11)
第六の鉢:しるしを行う3匹の悪霊、ハルマゲドンに王を集める(16:12-16)
第七の鉢:大地震 島も山も消える(16:17-21)
大淫婦バビロンの裁きと滅亡(17章-18章)
大淫婦バビロンが裁かれる(17:1-18)
バビロンの滅亡 (18:1-8)
人々がバビロンの滅亡をなげく(18:9-19)
喜べ。バビロンが完全に滅びる(18:20-24)
天における礼拝 子羊の婚礼(19章1-10節)
大群集が神を讃美する(19:1-6)
子羊の婚宴(19:7-10)
キリストの千年の統治の開始、サタンと人々の裁き(19章11節-20章)
信徒の上に君臨される方
白い馬に乗った方の名は「誠実」「真実」、血に染まった服を着る「神のことば」、「王の王」「主の主」(19:11-16)
獣と偽預言者が火の池に投げ込まれる (19:17-21)
千年王国
サタンは底知れぬ所に封印されるが、その後しばらく自由の身となる (20:1-3)
殉教者と、獣の像を拝まず、獣の刻印を受けなかった者が復活して、千年間統治する。(20:4-6)
千年王国の後
サタンが一時的に解放されて神の民と戦うが、滅ぼされる(20:7-9)
サタンが獣や偽預言者もいる火と硫黄の池に投げ込まれて、永遠に苦しむ(20:10)
最後の裁き:いのちの書に名が無い者がすべて火の池に投げ込まれる。(20:11-15)
新天新地
新しい天と新しい地 最初の天と地は去った。(21:1-8)
神が人と共に住み、涙をぬぐわれる、死もなく、悲しみもない。そこにはいのちの書に名が書かれている者だけが入ることが出来る。(21:2-8)
新しいエルサレムの説明 (21:9-27)
神と子羊の玉座からいのちの水の川が流れる(22:1-5)
全体の結び
イエス・キリストの再臨(22:6-17)
警告:この書物に(記述を)付け加える者には災害が加えられ、(記述を)取り除く者からはいのちの木と聖なる都から受ける分が取り上げられる。 (22:18-21)


【解説】パトモスのヨハネの黙示録を紐解く者は「ああ我にもその想像力と筆力を与え給え」と思うに違いない.——垂水源之介

ヨハネ黙示録の中にみられるラッパ(喇叭)のエピソードは、読書していても音響的効果を読者に訴え、ある意味でもっとも感動的な物語になっている、だが人 数が増えてゆくと、その叙述(=黙示の妄想的想像力)は、どんどん尾ひれがついて、その音響の感動から、視覚的および観念的な想像力に訴えるようになり、 音響的イメージは後退する。文学作品としては、詩の形式から物語の形式へと漸次的に変化するが、それほど洗練された転回をとげるのではく、ゴチック的な増 殖をするものになっている。

ーーーーーーー【以下はテキストである】ーーーーーーー

 8:1小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。 8:2それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。8:3また、別の御使が出てきて、金の香炉 を手に持って祭壇の前に立った。たくさんの香が彼に与えられていたが、これは、すべての聖徒の祈に加えて、御座の前の金の祭壇の上にささげるためのもので あった。 8:4香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈と共に神のみまえに立ちのぼった。 8:5御使はその香炉をとり、これに祭壇の火を満たして、地に投げつけた。すると、多くの雷鳴と、もろもろの声と、いなずまと、地震とが起った。8:6そ こで、七つのラッパを持っている七人の御使が、それを吹く用意をした。

【1人目】
8:7第一の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、血のまじった雹と火とがあらわれて、地上に降ってきた。そして、地の三分の一が焼け、木の三分の一が 焼け、また、すべての青草も焼けてしまった。

【2人目】

8:8第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えさかっている大きな山のような ものが、海に投げ込まれた。そして、海の三分の一 は血となり、 8:9海の中の造られた生き物の三分の一は死に、舟の三分の一がこわされてしまった。

第二の御使ラッパを吹きしに、火にて燃ゆる大なる山 の如きもの海に投げ入れられ、海の三分の一血に變じ、海の中の造られたる生命あるものの三分の一死に、船の三分の一滅びたり(ヨハネ黙示録 8:8-9)

【3人目】
8:10第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源 との上に落ちた。 8:11この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。

【4人目】
8:12第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれて、これらのものの三分の一は暗くな り、昼の三分の一は明るくなくなり、夜も同じようになった。
8:13また、わたしが見ていると、一羽のわしが中空を飛び、大きな声でこう言うのを聞いた、「ああ、わざわいだ、わざわいだ、地に住む人々は、わざわい だ。なお三人の御使がラッパを吹き鳴らそうとしている」。


【5人目】

9:1第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられ た。 9:2そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。 9:3その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。 9:4彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。 9:5彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であっ た。 9:6その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。 9:7これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には 金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、 9:8また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。 9:9また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。 9:10その上、さそりのような尾と針とを持っている。その尾には、五か月のあいだ人間をそこなう力がある。 9:11彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。9:12第一のわざわいは、 過ぎ去った。見よ、この後、なお二つのわざわいが来る。

かの蝗の形は戰爭の爲に具へたる馬のごとく、頭には 金に似たる冠冕の如きものあり、顏は人の顏のごとく、之に女の頭髮のごとき頭髮あり、齒は獅子の齒のごとし。また鐵の胸當のごとき胸當あり、その翼の音は 軍車の轟くごとく、多くの馬の戰鬪に馳せゆくが如し。また蝎のごとき尾ありて之に刺あり、この尾に五月のあひだ人を害ふ力あり。(Rev. 9:7-10)

【6人目】
9:13第六の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、一つの声が、神のみまえにある金の祭壇の四つの角から出て、 9:14ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのを、わたしは聞いた。「大ユウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ」。 9:15すると、その時、その日、その月、その年に備えておかれた四人の御使が、人間の三分の一を殺すために、解き放たれた。 9:16騎兵隊の数は二億であった。わたしはその数を聞いた。 9:17そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけていた。そ して、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。 9:18この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。 9:19馬の力はその口と尾とにある。その尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。 9:20これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改めようとせず、また悪霊のたぐいや、金、銀、銅、石、木で造られ、 見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。 9:21また、彼らは、その犯した殺人や、まじないや、不品行や、盗みを悔い改めようとしなかった。 10:1わたしは、もうひとりの強い御使が、雲に包まれて、天から降りて来るのを見た。その頭に、にじをいただき、その顔は太陽のようで、その足は火の柱 のようであった。 10:2彼は、開かれた小さな巻物を手に持っていた。そして、右足を海の上に、左足を地の上に踏みおろして、 10:3ししがほえるように大声で叫んだ。彼が叫ぶと、七つの雷がおのおのその声を発した。 10:4七つの雷が声を発した時、わたしはそれを書きとめようとした。すると、天から声があって、「七つの雷の語ったことを封印せよ。それを書きとめる な」と言うのを聞いた。 10:5それから、海と地の上に立っているのをわたしが見たあの御使は、天にむけて右手を上げ、 10:6天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを造り、世々限りなく生きておられるかたをさして誓った、「もう時がない。 10:7第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げになったとおり、神の奥義は成就される」。 10:8すると、前に天から聞えてきた声が、またわたしに語って言った、「さあ行って、海と地との上に立っている御使の手に開かれている巻物を、受け取り なさい」。 10:9そこで、わたしはその御使のもとに行って、「その小さな巻物を下さい」と言った。すると、彼は言った、「取って、それを食べてしまいなさい。あな たの腹には苦いが、口には蜜のように甘い」。 10:10わたしは御使の手からその小さな巻物を受け取って食べてしまった。すると、わたしの口には蜜のように甘かったが、それを食べたら、腹が苦くなっ た。 10:11その時、「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国語、王たちについて、預言せねばならない」と言う声がした。11:1それから、わたしはつ えのような測りざおを与えられて、こう命じられた、「さあ立って、神の聖所と祭壇と、そこで礼拝している人々とを、測りなさい。 11:2聖所の外の庭はそのままにしておきなさい。それを測ってはならない。そこは異邦人に与えられた所だから。彼らは、四十二か月の間この聖なる都を踏 みにじるであろう。 11:3そしてわたしは、わたしのふたりの証人に、荒布を着て、千二百六十日のあいだ預言することを許そう」。 11:4彼らは、全地の主のみまえに立っている二本のオリブの木、また、二つの燭台である。 11:5もし彼らに害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼすであろう。もし彼らに害を加えようとする者があれば、その者はこ のように殺されねばならない。 11:6預言をしている期間、彼らは、天を閉じて雨を降らせないようにする力を持っている。さらにまた、水を血に変え、何度でも思うままに、あらゆる災害 で地を打つ力を持っている。 11:7そして、彼らがそのあかしを終えると、底知れぬ所からのぼって来る獣が、彼らと戦って打ち勝ち、彼らを殺す。 11:8彼らの死体はソドムや、エジプトにたとえられている大いなる都の大通りにさらされる。彼らの主も、この都で十字架につけられたのである。 11:9いろいろな民族、部族、国語、国民に属する人々が、三日半の間、彼らの死体をながめるが、その死体を墓に納めることは許さない。 11:10地に住む人々は、彼らのことで喜び楽しみ、互に贈り物をしあう。このふたりの預言者は、地に住む者たちを悩ましたからである。 11:11三日半の後、いのちの息が、神から出て彼らの中にはいり、そして、彼らが立ち上がったので、それを見た人々は非常な恐怖に襲われた。 11:12その時、天から大きな声がして、「ここに上ってきなさい」と言うのを、彼らは聞いた。そして、彼らは雲に乗って天に上った。彼らの敵はそれを見 た。 11:13この時、大地震が起って、都の十分の一は倒れ、その地震で七千人が死に、生き残った人々は驚き恐れて、天の神に栄光を帰した。11:14第二の わざわいは、過ぎ去った。見よ、第三のわざわいがすぐに来る。

【7人目】
11:15第七の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、大きな声々が天に起って言った、「この世の国は、われらの主とそのキリストとの国となった。主は 世々限りなく支配なさるであろう」。11:16そして、神のみまえで座についている二十四人の長老は、ひれ伏し、神を拝して言った、11:17「今いま し、昔いませる、全能者にして主なる神よ。大いなる御力をふるって支配なさったことを、感謝します。11:18諸国民は怒り狂いましたが、あなたも怒りを あらわされました。そして、死人をさばき、あなたの僕なる預言者、聖徒、小さき者も、大いなる者も、すべて御名をおそれる者たちに報いを与え、また、地を 滅ぼす者どもを滅ぼして下さる時がきました」。11:19そして、天にある神の聖所が開けて、聖所の中に契約の箱が見えた。また、いなずまと、もろもろの 声と、雷鳴と、地震とが起り、大粒の雹が降った。12:1また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の 星の冠をかぶっていた。 12:2この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。 12:3また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。 12:4その尾は天の星の三分の一を掃き寄せ、それらを地に投げ落した。龍は子を産もうとしている女の前に立ち、生れたなら、その子を食い尽そうとかまえ ていた。 12:5女は男の子を産んだが、彼は鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者である。この子は、神のみもとに、その御座のところに、引き上げられた。 12:6女は荒野へ逃げて行った。そこには、彼女が千二百六十日のあいだ養われるように、神の用意された場所があった。12:7さて、天では戦いが起っ た。ミカエルとその御使たちとが、龍と戦ったのである。龍もその使たちも応戦したが、 12:8勝てなかった。そして、もはや天には彼らのおる所がなくなった。 12:9この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。 12:10その時わたしは、大きな声が天でこう言うのを聞いた、「今や、われらの神の救と力と国と、神のキリストの権威とは、現れた。われらの兄弟らを訴 える者、夜昼われらの神のみまえで彼らを訴える者は、投げ落された。12:11兄弟たちは、小羊の血と彼らのあかしの言葉とによって、彼にうち勝ち、死に 至るまでもそのいのちを惜しまなかった。12:12それゆえに、天とその中に住む者たちよ、大いに喜べ。しかし、地と海よ、おまえたちはわざわいである。 悪魔が、自分の時が短いのを知り、激しい怒りをもって、おまえたちのところに下ってきたからである」。12:13龍は、自分が地上に投げ落されたと知る と、男子を産んだ女を追いかけた。 12:14しかし、女は自分の場所である荒野に飛んで行くために、大きなわしの二つの翼を与えられた。そしてそこでへびからのがれて、一年、二年、また、 半年の間、養われることになっていた。 12:15へびは女の後に水を川のように、口から吐き出して、女をおし流そうとした。 12:16しかし、地は女を助けた。すなわち、地はその口を開いて、龍が口から吐き出した川を飲みほした。 12:17龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出 て行った。 12:18そして、海の砂の上に立った……

☆ヨハネの黙示録 16章 13「わたしはまた、竜の口から、獣の口から、そして、偽預言者の口から、蛙のような汚れた三つの霊が出て来るのを見た。」

★Revelation 16: 13 "And I saw three unclean spirits like frogs come out of the mouth of the dragon, and out of the mouth of the beast, and out of the mouth of the false prophet."


●その構成

「『ヨハネの黙示録』は、古代キリスト教の小アジア における七つの主要な教会にあてられる書簡という形をとっている。七つの教会とは、 エフェソス; スミルナ; ペルガモン; ティアティラ; サルディス; フィラデルフィア; ラオディキア である。(※パトモスはヨハネの福音書の作者が洞窟内の隠所で執筆した島の名称)

文中では著者自ら「ヨハネ」と名乗り、終末に於いて 起こるであろう出来事の幻を見たと語る。『黙示録』は以下の様な構成となっている。 緒言(1章) 初めの言葉(1:1-3) 七つの教会へのあいさつ(1:4-8) ヨハネへの啓示が示された顛末(1:9-20) 七つの教会へのメッセージ(2章-3章) エペソ教会: 偽りを退けたが、愛から離れた(2:1-7) スミルナ教会: 貧しいが富んでいる。死に至るまで忠実であれ。(2:8-11) ペルガモ教会: サタンの王座がある場所で忠実に証ししているが、ニコライ派の教えを悔い改めよ。(2:12-17) テアテラ教会: 愛、奉仕、信仰、忍耐を知っているが、イゼベルという女の好き勝手にさせている。(2:18-29) サルデス教会: 死んでいる。目を覚まして悔い改めよ。 (3:1-6) フィラデルフィヤ教会: 門を開く。みことばに従い、名を否まず、力があった。(3:7-13) ラオデキヤ教会: 冷たいか熱くあれ。門の外に立ってたたく(3:14-22) 神の玉座 天における礼拝と小羊の登場(4章-5章) 神の御座に上れ(4:1-3) 聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな(4:4-11) 子羊だけが封印を解くことのできる(5:1-7) 彼らは讃美をささげる (5:8-14) 子羊が七つの封印を開封する(6章-8章5節) 第一の封印:白い馬。勝利の上に更に勝利を得ようとして出て行く(6:1-2) 第二の封印:火のように赤い馬。戦争をもたらす(6:3-4) 第三の封印:黒い馬。飢饉をもたらす(6:5-6) 第四の封印:青ざめた馬。死をもたらす(6:7-8) 第五の封印:殉教者が血の復讐を求める(6:9-11) 第六の封印:地震と天災(6:12-17) 神の刻印を押されたイスラエルの子ら(7:1-8) 大患難を通り、子羊の血で洗った白い衣を着た大群衆(7:9-17) 第七の封印:しばらく沈黙があり、祈りがささげられる(8:1-5) 七人の天使がラッパ(士気を上げる音)を吹く(8章6節-11章19節) 第一のラッパ:地上の三分の一、木々の三分の一、すべての青草が焼ける (8:6-7) 第二のラッパ:海の三分の一が血になり、海の生物の三分の一が死ぬ (8:8-9) 第三のラッパ:にがよもぎという星が落ちて、川の三分の一が苦くなり、人が死ぬ (8:10-11) 第四のラッパ:太陽、月、星の三分の一が暗くなる(8:12-13) 第五のラッパ:いなごが額に神の刻印がない人を5ヶ月苦しめる(9:1-12) 第六のラッパ:四人の天使が人間の三分の一を殺した。生き残った人間は相変わらず悪霊、金、銀、銅、石の偶像を拝んだ(9:13-21) 天使に渡された小さな巻物を食べた。腹には苦いが、口には甘い(10:1-11) 二人の証人が殺されるが生き返る(11:1-14) 第七のラッパ:この世の国はわれらの主、メシアのものとなった。天の神殿が開かれ、契約の箱が見える。(11:15-19) 天の戦い、地における獣の増大、地の刈り入れ(12章-14章) 女を見た。太陽を着て、月を踏み、12の星をかぶる(12:1-6) 天で戦いが起こった。サタンが地に投げ落とされる(12:7-12) 赤い竜が神の民を迫害する(12:13-17) 獣が神の民と戦うために海の中から上ってくる。いのちの書に名が記されていないものはこれを拝む(13:1-10) 獣が地から上ってくる。獣の刻印を付ける (13:11-18) エルサレムのシオンの山の子羊(14:1-5) 三人の天使が裁きを宣言する(14:6-13) 鎌が地に投げ入れられる(14:14-20) 最後の七つの災い 神の怒りが極みに達する(15章-16章) 七人の天使が神の怒りの満ちた七つの鉢を受け取る(15:1-8) 神の怒りを地にぶちまける(16:1) 第一の鉢:獣のしるしを付ける者、獣の像を拝む者に悪性のはれ物ができる(16:2) 第二の鉢:海が死人の血のようになって海の生物がみんな死ぬ(16:3) 第三の鉢:水が血に変わる(16:4-7) 第四の鉢:人間が太陽の火で焼かれる。それでも神を冒涜し、悔い改めない(16:8-9) 第五の鉢:獣の国が闇におおわれる。激しい苦痛(16:10-11) 第六の鉢:しるしを行う3匹の悪霊、ハルマゲドンに王を集める(16:12-16) 第七の鉢:大地震 島も山も消える(16:17-21) 大淫婦の裁きとバビロンの滅亡(17章-18章) 大淫婦が裁かれる(17:1-18) バビロンの滅亡 (18:1-8) 人々がバビロンの滅亡をなげく(18:9-19) 喜べ。バビロンが完全に滅びる(18:20-24) 天における礼拝 子羊の婚礼(19章1-10節) 大群集が神を讃美する(19:1-6) 子羊の婚宴(19:7-10) キリストの千年の統治の開始、サタンと人々の裁き(19章11節-20章) 信徒の上に君臨される方 白い馬に乗った方の名は「誠実」「真実」、血に染まった服を着る「神のことば」、「王の王」「主の主」(19:11-16) 獣と偽預言者が火の池に投げ込まれる (19:17-21) 千年王国 サタンは底知れぬ所に封印されるが、その後しばらく自由の身となる (20:1-3) 殉教者と、獣の像を拝まず、獣の刻印を受けなかった者が復活して、千年間統治する。(20:4-6) 千年王国の後 サタンが一時的に解放されて神の民と戦うが、滅ぼされる(20:7-9) サタンが獣や偽預言者もいる火と硫黄の池に投げ込まれて、永遠に苦しむ(20:10) 最後の裁き:いのちの書に名が無い者がすべて火の池に投げ込まれる。(20:11-15) 新天新地 新しい天と新しい地 最初の天と地は去った。(21:1-8) 神が人と共に住み、涙をぬぐわれる、死もなく、悲しみもない。そこにはいのちの書に名が書かれている者だけが入ることが出来る。(21:2-8) 新しいエルサレムの説明 (21:9-27) 神と子羊の玉座からいのちの水の川が流れる(22:1-5) 全体の結び イエス・キリストの再臨(22:6-17) 警告:この書物に(記述を)付け加える者には災害が加えられ、(記述を)取り除く者からはいのちの木と聖なる都から受ける分が取り上げられる。 (22:18-21)」

黙示録の謎

「『ヨ ハネの黙示録』(ヨハネのもくしろく 古代ギリシア語: Ἀποκάλυψις Ἰωάννου、ラテン語: Apocalypsis Iōannis、英語: Revelation)は、『新約聖書』の最後に配された聖典であり、『新約聖書』の中で唯一預言書的性格を持つ書である。 『ヨハネの黙示録』は、単に『黙示録』あるいは『ヨハネによる黙示録』、『神学者聖イオアンの黙示録』(日本ハリストス正教会)、『使徒聖ヨハネ黙示録』 (天主公教会)、『ヨハネへの啓示』(新世界訳聖書)ともいわれる。 タイトルの「黙示」とはギリシア語の「アポカリュプシス(古代ギリシア語: Ἀποκάλυψις)」の訳であり、καλύπτω(覆う)に接頭辞のἀπό(離れて)が組み合わさったἀποκαλύπτω(明かす、明らかにする) という動詞に、-σιςという抽象名詞を作る接尾辞が付いた複合語である。英語では「Revelation」と言い、上記と同義のラテン語である revēlātiō(暴露、すっぱ抜き)に由来する。『黙示録』はキリスト教徒の間でも、その解釈と正典への受け入れをめぐって多くの論議を呼びおこして きた書物である。ヨハネの黙示録は2世紀に書かれたと言われているムラトリ正典目録に含まれており、西暦397年に開催されたカルタゴ会議では、ヨハネの 黙示録を含む27文書が正典として認められた。」ヨハネの黙示録)

黙示録の成立

「旧 約・新約をとおしても『黙示録』は聖書の中で最もその扱いが議論されている。 聖書自身の自己証言による伝統的な理解では『ヨハネによる福音書』、『ヨハネの手紙一・二・三』、『ヨハネの黙示録』の著者をすべて使徒ヨハネであると考 えてきた。西暦2世紀のパピアスは、この書を使徒の作とみなしていた。2世紀の殉教者ユスティヌスは自著、『ユダヤ人トリュフォンとの対話』の中で「キリ ストの使徒の一人で、名をヨハネという、ある人がわたしたちと共にいた。彼は自分の受けた啓示によって預言をした」と述べている。エイレナイオスは、2世 紀末および3世紀初頭のアレクサンドリアのクレメンスやテルトゥリアヌスと同様、使徒ヨハネがその筆者であることを述べている。3世紀の聖書学者であるオ リゲネスはこう述べている。「わたしはイエスの胸に寄り掛かったヨハネについて語っているが……彼は一つの福音書を残した……彼はまた、黙示録をも記し た」。さらに、『黙示録』の著者は、自らを「しもべヨハネ」と称し、「神のことばとイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島にいた」と記しているが、 これは伝承による使徒ヨハネの晩年の境遇と一致する。また、新約聖書において「小羊」という言葉をキリストの象徴として用いているのは、『ヨハネの黙示 録』と『ヨハネによる福音書』だけである。 一方で、著者「ヨハネ」に関してもほとんど知られていないとし、3世紀には、文体上の違いに着目し、『ヨハネの黙示録』は、使徒以外の「違うヨハネ」の筆 であることを指摘する議論があったことを、教会史家エウセビオスは伝えている。また『黙示録』(特に21章と22章)における終末理解と『ヨハネによる福 音書』の著者の終末理解には大きな隔たりがあることを指摘する学者もおり[誰?]、現代の聖書学者でこの説を支持しない者もいる[誰?]。だが、『福音 書』の記事はイエス在世中の出来事であり、『黙示録』はイエス復活後数十年を経ての終末に関する新たな啓示を記した記録であるので、そこに何らかの差異が あっても不自然ではない。 4世紀には、東方で、金口イオアンと他の主教たちの間で『黙示録』の聖書正典収録に関しての議論が巻き起こった。理由は『黙示録』が難解であるため、その 表現を都合よく解釈して悪用されることを恐れたためである。シリアのキリスト教徒の間においても、『黙示録』は、モンタノス派が自らの正当化に利用したた め排斥された。9世紀にはコンスタンティノープル総主教ニケフォロス1世がその著書の中で、『ヨハネの黙示録』を『ペトロの黙示録』と共に「真性に疑問の ある書物」であるとしている。最終的には中世末期、正教会でも正典に加えられはしたものの、聖書の中で唯一奉神礼で朗読されることのない書となっている。 伝統的に、『黙示録』の成立はドミティアヌス帝時代の紀元96年周辺であると考えられてきたが、聖書学者の中にはネロ帝時代の69年頃と考える者も居る。 前者の説の有力な傍証とされるのは202年に死去したエイレナイオスの著書『異端反駁』5巻30における証言である。エイレナイオスは著者ヨハネと会った という人物から『黙示録』の執筆は「というのは、それが登場したのは余り前のことではなく、殆ど我々の時代、ドミティアヌスの治世の終わり頃のことであ る」という証言を直接聞いたと記す。さらに96年成立説を有力なものとするのは、『黙示録』に小アジアにおける迫害というテーマが含まれていることであ る。ネロ帝のキリスト教徒迫害はローマ周辺に留まっていた為、小アジアでも迫害が行われたドミティアヌス帝時代の成立の方が、遙かに辻褄が合うということ になる。」ヨハネの黙示録)

Jacobello Alberegno
The Whore of Babylon (from the Apocalypse Polyptych),
late 14th century


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ペニテンジアージテ!悔い改めよ!

πένητες διάγετε

「芸術の「不自由展」の連中が、そのような災難にあったからといって、他のすべての展覧会関 係者以上に罪が深かったと思うのか。あなたがたに言う が、そうではない。あなたがたも悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう。 また、福島第一原発のリアクターが破壊しために汚染をうけたされたあの何十万人は、日本國の他の全住民以上に罪の負債があったと思うか。あなたがたに言う が、そうではない。あなたがたも悔い改めなければ、みな同じように滅びるであろう」(ルカ偽典 13:2-5)[Penitenziagite - YouTube]

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