啓蒙的な文化人類学者を探して!
The Portland Invisible Mission, PIM
バニスとショービーの共著『ポートランド地図帖』を
手元に置いてながめていますが、すばらしい本ですが、私的には、判型はもうすこしコンパクトで、持ち運びに便利なほうがいいかとも思います——下の写真に示した見開きのページは、
監視カメラの位置をマッピングして、監視カメラに映らないような経路を示したもの(バニスとショービー 2018:120-121)。市民のプライバシーの防衛についての啓蒙をしっかりやっている。(尚古
趣味や海外調査あるいは地理ヲタがプロになったような連中だらけの)日本にこんな啓蒙的な地理学者は、はたしてどれだけいるでしょうか?
——僕の「啓蒙的な地理学者を探して!」エッセー(FB)より
僕は地理学者だけを揶揄しているのではなく、それは 僕の専門である文化人類学という分野の文化人類学者においても同じ なのだ。誰の研究であり、誰による研究であり、そして誰のための研究であるかということだ。
リンカーンによるゲティスバーグ演説 (Gettysburg Address, 1863年11月19日)におけるリンカーンの演説が、上記のような審問として僕の頭のなかに木霊(こだま)する。
[T]hat these dead shall
not have died in vain — that this nation, under God, shall have a new
birth of freedom"— and that government of the people, by the people,
for the people, shall not perish from the earth. - Gettysburg
Address. (→「『想像の共同体』論」)
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