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非暴力的な究極の糾弾としての沈黙

Silence as Condemnation

池田光穂

足を踏んでいる奴は、踏まれている奴の気持ちは、本当に踏まれないとわからない(=だから踏んでいる奴に「踏んだらあかん」と言っても「お前も踏んでるけど?」と逆ギレされる)。

いわゆる従軍慰安婦(問題)もそう。運用「当時」か らフォーマルなジェンダー問題、軍事問題、政治経済的問題の圏外にあった「触れたくない問題」それが、当事者たちが沈黙しそして亡くなっていった後に、俺 たち/わたしたちがそれを代弁する権利があると大声で罵倒しあう。おれは少女像が無表情(泣いている?)「沈黙」しているのが、一番パワフルでいいと思うし、今後とも話さないだろう。それはあらゆる社会科学者の無能力を教えてくれるからええんやと思うわ。

このページの作成途上においてウィキペディアの「従軍慰安婦Jyugun Ianfu)」の項目は、本音はネトウヨからの攻撃を回避するためだろうか世界の「慰安婦」の中の「日本の慰安婦」という項目をたてて、余計な政治的問題化を避けて記載するようにしているのではないかと思われるぐらいの巧妙な分類化をおこなっている。

担架の上で座って、尋問を待つ日本軍慰安婦集団の中 国人少女。男性は英国空軍中尉。1945年8月8日、ビルマのラングーン(現ミャンマーのヤンゴン)の連合国軍キャンプにて、ティトマス軍曹によって撮影 (A Chinese girl from one of the Japanese Army's 'comfort battalions' sits on a stretcher, awaiting interrogation at a camp in Rangoon. The uniform and insignia on the shoulder of the man next to her indicate that he is a Flying Officer in the Royal Air Force.)※この写真も、インタビューをしている英国 空軍中尉が、軍事上の情報収集をおこなっているのか、慰安所の経営についての情報を収集しているのか、あるいはそれ以外のことを情報収集しようとしている のかわからない。キャプションもそうである。この写真そのものが〈何かを語る〉と同時に、このキャプションに反応して「なにか教えてくれ」と懇願する私た ちにも、無念なことに《沈黙》が守られているのである。

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