はじめによんでください

ルネサンスと大航海時代

The Renaissance and the Age of Discovery: A Graphic Guide 010

池田光穂

■  教科書(Cultural Anthropology Remix 協賛):今回の教科書は Merryl Wyn Davies が著者、Piero がイラストレーターによる、その名も『人類学を紹介する(Introducing Anthropology)』出版社は Icon Books, 2002 です。8年後に改定されて、Merryl Wyn Davies and PIERO, Introducing Anthropology: A Graphic Guide, Icon Books Ltd., 2010.となりました。いわゆる啓蒙のためのイラスト・ブックです。カルスタもとい、カ ルチュラル・スタディーズのものは日本語に翻訳されているのでな いだろうか。とってもおもしろい本です。文化人類学の現代の問題系 にまでしっかり踏み込んでい ますが、そのことを 明確するために、人類学の歴史的ルーツに遡り考察するという姿 勢が貫かれています。つまり、骨太の人類学史の教科書ともいえるべきものです。それが、な、なんと邦訳されました!!! メリル・ウィン・デイビス『人類学』池田光穂+額田有美訳、現代書館、2021年10月 ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4768401095

010
【II】人類学史 Part 1:ルネサンス期(前項を引き継いで)
9.    ルネサンスと大航海時代
10. 大探検の時代

モンテーニュは、フランスの博覧会でパフォーマンスするために連れて来られた何名かの南アメリカのインディアン(先住民)に出くわした。その後、モンテー ニュは有名な小論を執筆し、文明の決定的な特質を欠く存在として非西洋の民族をでっち上げた。

モンテーニュの着想は、〈経験〉ではなく推論によって形成されたものであった。彼の憶測は、いわゆる〈リコナサンス時代〉におけるクリストファー・コロン ブスのアメリカ大陸への漂着と、インドへ導かれたヴァスコ・ダ=ガマ以降に見出された〈新しい〉民についての膨大な文献の一部である。

【台詞】クリストバル・コロン(コロンブス)「この時代は、ヨーロッパ人がその地理的視野と知識を劇的に拡大した時代だった」※

【台詞】アメリカ大陸のインディアン(先住民)「そして俺らは大虐殺され、奴隷にされ、大幅な人口減少を強いられたんだ。俺らの存在と歴史なしに、人類学 は存在しえない。これが人類学者たちが認めたくないことなのさ!」

リ ンク

文 献

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