戦争の霧(The Fog of War)
ロバート・マクナマラ(1916-2009)が自分の人生を振 り返り、回顧するドキュメンタリー・フィルム。人生の隠喩——先住民を駆逐したピルグリム・ファーザーや生存の可能性を求めて全世界から集まる植民国家の 国民にとっての——としての戦争にまつわる10の教訓が、さまざまなエピソードとして語られる。
見方によっては、アメリカ合州国における成功者の物語(サクセス・ストーリー)として読めるし、爆撃をされた側(日本やベトナム)からみる と、生き残った戦争指導者の都合のよい言い訳(エクスキューズ)にも読める。もちろん、大変偏った視点ではあるが、第二次世界大戦における日米戦争あるい は冷 戦期におけるキューバ危機やベトナム戦争などという「現代史」の参照資料として鑑賞することもできる。あるいは、そろばんならぬ、コンピュータとゲーム理 論で、相手を負かすことしか頭にない亜米利加流のビジネススクールの院生にとっては、ビジネス界で成功する秘訣をもたらす寓意(アレゴリー)として、この 物語を観ることができる。
マクナマラ
(Robert "Strange" McNamara;1916-2009)︎▶マクナマラの効用計算思想︎▶︎︎マクナマラとその
思想 ▶軍事研究︎▶︎︎効用計算=予
算運用手法▶︎のらくろ帝国主義入門▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎
キーワード
内閣、大統領制、首相、上院/下院、衆議院/参議院、三権分立、軍隊=合法的な国家の暴力装 置、戦争の霧、第一次大戦、戦争を止めさせる戦い(=参戦)、民族[国民]自決権、ウッドロー・ウィルソン、正戦[論]、戦争の神童将校たち、戦争後の 「戦争状態」あるいは経済という戦争、国務長官、キューバミサイル危機、ベトナム戦争、ジョン・エフ・ケネディ、リンドン・ジョンソン、『ウィルソンの亡 霊』
United States Cabinet conversation, the
eighty-five-year-old Robert McNamara, fog of war, the First World War,
WWII, Whiz Kid military officer, Ford Motor Company, Secretary of
Defense, Cuban Missile Crisis, the American Vietnam War, J.F. Kennedy,
L..B. Johnson, Wilson's Ghost (with James G. Blight; his book, 2001)
R.S. McNamara's eleven lessons of war(→詳しくは「マクナマラ」にあります)