はじめによんでください

アシエンダ

hacienda

解説:池田光穂

ヌエバエスパーニャ(新スペイン=新大陸の旧スペイン領)における大規模農場のこと。

大土地所有制(latifundio)のひとつ(新大陸の大土地所有制のもうひとつの形態はプランタシオン)。ブラジルでは、アシエンダに相当 するのはファゼンダ(fazenda)。

アシエンダ制度の歴史

アシエンダ制の形態学

以上のことからアシエンダ制の特徴をあげると、

  1. 自給のみならず地域経済向けの生産をおこなう拠点
  2. 伝統的な技術技術にもとづき資本的な生産システムが欠けている(もちろん外部経済システムからの節合は可能)
  3. 粗放的あるいは低生産性で人力に依存する
  4. 地主と小作のような生産関係が階層化している
  5. 周辺の土地無し農民や先住民労働に依存
  6. 地主はパトロンであると同時に家父長的な権力をもつ

となる。


ラテンアメリカにおける土地所有関係の類型


アシエンダ制にみられるような土地制度を改革する(land reform)こと、それにあわせて農業生産技術の改革の2つのうち、ひとつないしはふたつをわせて農業改革(agrarian reform)という。[→農業改革


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文献

医療人類学辞典


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