文化人類学
Cultural Anthropology, special interested in health and Illness
■科目:文化人類学(東京医科大学医学部・看護学
科)
■科目区分:一般教育科目/社会を知る
■単位数:2単位(15時間)
■必修・選択の区分:選択
■開講時期:1年次・前期
■授業形態:講義
■科目担当者:池田光穂(東京医科大学医学部・兼任教授)[辞令交付平成25年4月1日、任期は平成26年3月31日まで]
■オフィスアワー・場所:当該授業担当日の1時間前・非常勤講師室( tiocaima7n【あと】me.com
にて事前予約が好ましい)【あと】の部分に半角@を入れ替える
■授業概要(教育目標など)
文化人類学とは、端的に具体的な人間の生 [life, vita]と生活のあり方や制度[social institution, socius]について考察する学問です。ただし、その目的を遂行するために、次のような方法論上の独自性をもちます。つまり「文化」という概念を中心 に、経験的な調査法(=おもにインタビュー[interview]と参与観察[participant observation])を動員して、人間について考察する学問分野が文化人類学なのです。他方、看護[nursing]とは「病いや健康を問わずすべ ての状況におけるあらゆる年齢の個人、家族、グループやコミュニティに対する、自律的および集合的なケアを包摂する」というものです(ICUの定義)。
では、看護に資するのみならず、看護を反省的に眺めるために文化人類学の知識と経験を用いるとすると、具体的にはどのような課題に取り組まなければなら ないでしょうか? 教師と学生が一緒になって、この答えを探究することが、この授業の目的となります。近代の文化人類学と言っても一世紀近くの歴史がある ので、現代までに明らかにされた文化人類学の基本的な知識を学ぶことが不可欠になります。また看護や、看護を実現するために重要な基礎知識となっている医 療についての文化人類学的な分析——それらはそれぞれ看護人類学[nursing anthropology]と医療人類学[medical anthropology]と呼ばれますが——について知ることも重要な作業になります。
■到達目標:
文化人類学・看護人類学・医療人類学の基礎につ いて学ぶ(このWEBで詳述しています)
■教科書:池田光穂『看護人類学入門』文化書房博文 社、2010年 ISBN-978-4830111648
■参考書:
■評価方法:
試験成績を補完するものとして出席点や授業での貢献(コメントや質問)も重視(最大40%を加味)します。
■準備学習(予習・復習)
私(科目担当者)の本務校のウェブページの授業提供欄(下記)からリンクするページ(このページのことです)に予習と復習の方法や資料など提示します。
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/jyugyo.html
■授業資料集
第1章 異文化看護への道・・・・・・・・・chap01-concepts.pdf
第2章 いのちの諸相・・・・・・・・・・・chap02-meaning_LIFE.pdf
第3章 苦しみの諸相・・・・・・・・・・・chap03-suffering.pdf
第4章 出産にまつわる文化・・・・・・・・chap04-birth.pdf
第5章 生殖補助技術時代における人間・・・chap05-ART.pdf
第6章 うんこの哲学・・・・・・・・・・・chap06-cacandi.pdf
第7章 文化現象としての痛み・・・・・・・chap07-pain-dolor.pdf
第8章 心霊手術の道徳論・・・・・・・・・chap08-spiriHeal.pdf
第9章 近代医療の起源・・・・・・・・・・chap09-modernMed.pdf
第10章 感染症の隠喩・・・・・・・・・・chap10-metaphor.pdf
第11章 病気と人生・・・・・・・・・・・chap11-MasakoOgawa.pdf
第12章 苦悩の慣用句・・・・・・・・・・chap12-suffering.pdf
第13章 コミュニケーションと現場力・・・chap13-communi.pdf
■スケジュール(予定)
■授業の進行表(→授業資料へのリンク)
■関連事項
■授業がおわってからの課題
■文献
■その他の情報
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