〈癒し〉の文化人類学
Anthropology of Healing and Cure
解説:池田光穂
癒しとは、英語のヒーリング(healing、 healは自動詞と他動詞の二つの用法がある)の訳語であり、病気が治ることを意味す る。しかし、その意味から派生して、身体的な病気がなおるという「治療」(curing, なおcureは他動詞である)よりも、心身が平穏になるという積極的な意味がある(→「〈病む〉ことの文化人類学」)。
精神的には人間は不可分のものとしてではな く、可分のものとして自らを癒す(グードルフG. Gusdorf, L'Experiecnce humaine du sacrifice, 1948 p.178.向井元子訳/Evans-Pritchard, Nuer Religionに引用)
■ 時系列に応じた病気の経験・診断・治療の多様性の縮減と、それらに応じた研究領域分野
文献(→医療人類学文献リスト集)
〈さらにこの分野を深める文献〉これらの文献についてのレビューは本ページの冒頭にあります。