サイボーグ・ドット・コム
Cyborg.Com, Cyborg Reason in our future bodies: A critique of Modernist Reason
30. 素子(SAC版:テレビ放映のために美女アニメ風に変形)[→我々はすべてサイボーグであり、その考え方を敷衍すると我々はすべ て草薙素子である]
サイボーグ・ドット・コムは、サイボーグ理性(本文中に説明)を共有するマシン[=ひと]たちのコミュニティスペースです。このページは、サイ ボーグ元年(西暦2009)10月21日、大阪大学豊中キャンパスCSCD・オレンジショップに集まった人たちによって採択された「サイボーグカフェ宣言」にいたる、参加したマシンたちの思想=思考的足跡です [→Cyborg Cafe]。[→このページのテキスト版]
スライドの画像は192×251ピクセルで表示していますが、画面をクリックするとオリジナルの画像(768×1024ピクセル)に直接リンク します。縦横比で4倍面積比で16倍に拡大します(はずです)。[→スライドを使わない文 字版はこちらです]
Cyborg.com is a open forum to interchange communications between self-proclamed cybrog human or human cyborg, Homo-cybrog sapience Linnaeus-Mitzub'ixi.
This page sends message of information how to become a self consciousness Homo-cyborg sapience to liberate all human-cyborg-nature and nature-human-cyborg beyond non-human or non-cyborg racist notion.
Each visual slide sheet (192*251 pixels) can be linked directly original jpg image (768*1024 pixels)
if you have any comments and message to the author cyborg of this page, please write e-mail to tiocaima7n [atmk] me.com.
Thanks and welcome to the Cyborg.com !!!
垂水源之介 敬白 サイボーグ元年10月22日
1.CSCDのロゴマーク
2.はじめに:Introduction
3.CSCDのイメージ合成写真
4.サイボーグ・カフェの公式?ボード
Cyborg cafe minus one の意味は、次回はゼロ、そして次々回は第1回目となるための準備カフェという意味であるが、同時に「永遠に完成しないカフェ」のポリシーならびに 美学をもつことでもある。
5.Any Vyber-body is welcome !!!
最初のwelcomed という綴りは誤り、招へい准教授のジェレマイヤ・モック氏にたずねても「英語は奇妙な言語なんだ」として単にそういう語用論(pragmatics)だか らしゃーない、あきらめて頂戴と、英語を代表して「謝罪」されちゃった!
6.サイボーグカフェ:the Cyborg Cafe
7.カフェマスター紹介
別称:Mitzub’ixi Quq Chi’j, 珍寶亭など
生没年:1956年〜(∞と言いたいところだが、私もやがて朽ち果てるはず)
専攻:文化人類学・医療人類学・中米民族誌学
大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの教員
8.This machine is Gen Tarumi
trade names: Mitzub’ixi Quq Chi’j, Chim Pau Teey
fabrication date: June 16, 1956
specific functions: field worker, radical contestant & pleasure
current location: professor of art & field design, CSCD
※pleasure は映画『ブレードランナー』のレプリカントの映画内プレゼンスライドのパロディ
9.プログラム内容
10.Contents
Personal Historiography of the Cyborg Studies
Iconographic Studies of the GHOST IN THE SHELL
Assemble of Concepts of Cyborg Reason
the Cyborg Cafe Manifesto
11. サイボーグ研究私史:Personal Historiography of the Cyborg Studies
12. サイボーグとは何か
サイボーグ(cyborg)は、サイバネティック・オーガニズム (Cybernetic Organism)の略で、人工臓器等の人工物を身体に埋め込む等、身体の機能を電子機器をはじめとした人工物に代替させることで、身体機能の補助や強化 を行った人間のこと(Wiki in Japanese)。
13. What is Cyborg
A cyborg is a cybernetic organism (i.e., an organism that has both artificial and natural systems). The term was coined in 1960 when Manfred Clynes and Nathan Kline used it in an article about the advantages of self-regulating human-machine systems in outer space.
"Cyborgs and Space," in Astronautics (September 1960), by Manfred E. Clynes and Nathan S. Kline.
Cited in Wiki in English
14. サイバネティクスとは何か
サイバネティックス(cybernetics)は、通信工学と制御工学を融合し、生理学、機械工学、システム工学を統一的に扱うことを意図 して作られた学問。自動制御学(SF的に電脳工学と訳される場合もある)ともいう。その語源はギリシャ語で「(船の)舵を取る者」を意味するキベルネテス から来ている(by Wiki Japanese)。
15. What is Cybernetics
Cybernetics is the interdisciplinary study of the structure of regulatory systems. Cybernetics is closely related to control theory and systems theory. Both in its origins and in its evolution in the second-half of the 20th century, cybernetics is equally applicable to physical and social (that is, language-based) systems.
cited by Wiki in English
16. 補綴(ほてい・ほてつ)
おぎなってつづりあわせること。不足を足すこと。 医学用語では「ほてつ」それ以外の分野では「ほてい」
補綴する(cosmetic)補綴(prosthesis)補綴の(prosthetic)補綴学(prosthetics)補綴歯科医 (prosth-odontics)などと使われる。
歯科学は補綴学が主要なもののひとつであるが、外科においてもProsthetics Mitral Valve Replacement(人工の僧帽弁置換術)などの用法がある。
W・ギブスン『ニューロマンサー』(1984)では補綴は重要な概念になる。[cyberpunk: A subgenre of science fiction typified by a bleak, high-tech setting in which a lawless subculture exists within an oppressive society dominated by computer technology. by OED][→サイバーパンク]
17. 補綴論における重要論点
英語では、a prosthesis is an artificial extension that replaces a missing body part(wiki/en).と説明される。だが期待される延長=エンハンスが意味するものが、構造なのか機能なのか、それともその両方なのかについて留 意することが、私のサイボーグ論では重要な概念になる
18. What is Prosthesis
In medicine, a prosthesis (plural prostheses; from the Greek "addition") is an artificial extension that replaces a missing body part.
Cited in Wiki in English
Our problem is what means “artificial extension” of missing structure or function, superficial or essential, and aesthetics or dynamics.
19. Structure and Function of prothetic
The ancient Egyptians of the Third Intermediate Period developed this wood and leather prosthetic toe to facilitate an amputee's ability to walk (Text & image from Wikl/en)
20. 古代エジプトの義足指
足親指の切断による欠指者にとってサンダルを履くためには義足指と部分擬足は構造機能上重要な意味をもつ。
もし機能だけを追求していたらなぜ義足指には見事な——美学にも叶った——爪がついているのか?[永遠の美]
爪のついた義足指と部分擬足には、構造機能以上の美的機能あるいは両者の融合がある。
あるいは構造と機能を分ける近代的発想が誤謬で、補綴思考(prosthetic thinking)には両者の融合というユートピアがそもそも生まれた時から内包されている?[仮説]
21. Prosthetic Utopia
the meaning of the ancient Egyptian prosthetic
structural and aesthetic functions fuses in a prosthetic
amputation between structural and aesthetic functions in modern thought
But according utopian “Prosthetic thought,” structural and aesthetic functions should fuse in a prosthetic [Our working hypothesis]
22. サイボーグ論(まとめ)
失われた身体部分とその機能を取り戻すテクネー(作る知)の物象化としての補綴化実践がある。 補綴物(=モノ)はすぐに身体と一体化する。あるいは一体化しようとテクネーは人類によって進化させられる[例:免疫抑制剤と移植臓器の開発]。
機械と合体する身体のプログラムは人類の歴史と共にある。
サイボーグは人間の考える自然(フロネーシス)と文化(テクネー)の二分法思考を存在論的に解体する。
23. 脱近代化論としてのサイボーグ
後期近代、ポストモダン、脱植民地化、近代の超克などの近代概念批判という議論における、共通の特徴として〈近代的なるもの〉の態勢の破 綻・逆説・矛盾・異種混交などの指摘がある。
文明[概念]の終焉としての脱近代化を捉えるならば、構造と機能を峻別する主知主義的な分析理性(modernist analytic reason)を批判し、モノ化した身体から照射するサイボーグ論も立派な脱近代化論の一部を構成する。
数々のサイボーグ論がポストモダン思想の特徴として取り上げられることが多いのも、このことから明白。
24. 我々はすべてサイボーグ
Homo-cyborg sapience:人類の文明のレパートリーに多かれ少なかれ補綴概念(→脱自然化)が埋め込まれているとすると、我々の生後はサイボーグ化することが運 命づけられている[仮説]。
人間のサイボーグ化の批判の基本的基調は「自然な身体」であるが、それは近代が呪ってきた野蛮化(=非[西洋]人間化)の回帰であり前近代 化になる逆説をもつ。
のみならず、文化/自然の二分法(レヴィ=ストロース)における〈自然〉の概念は、文化によって修飾をうけた仮想的自然 (culturally constructed “virtual nature”)である。→「自然ー文化は文化以上でも文化以下でもない」(ラトゥール『虚構の「近代」』新評論,pp.20-21, 2008年)
25. 我々はすべてサイボーグ(命題)このテーゼを敷衍すると……
我々はすべて草薙素子である
草薙素子(くさなぎ・もとこ):登場しようがしまいが『攻殻機動隊』(士郎正宗原作)の中心的キャラクターであり、見方によれば、タチコマ (最終的に知性と感情をもつロボット)を含めてすべての登場キャラクターは素子のそれの派生形態として理解できる。[可能態としての素子][タチコマ問題]
26. 私と素子との出会い
これから偉そうに草薙素子論を展開するかく言う私[このトーキングマシン]は、それほど『攻殻機動隊』についてそれほど詳しいわけではあり ません。その蘊蓄は次世代マシン信虎やCSCDの盟友マシン久保田テツとの「天然オイル」交換から多くを得ています。
攻殻機動隊の画面に出会ったのは意外と新しく2006年3月ポートモレスビーに旅立つ前の北東オーストラリアの小都市ケアンズのホテルの ケーブルテレビにおいてでした。
この旅においてニューギニア高地の(元カニバリストでありクールーという中枢神経変性疾患であるプリオン病に苛まれた経験をもつ)情の厚い フォーレの人たちとの邂逅を通して私の文化人類学観は大きく変貌しました。
27. 攻殻機動隊シリーズの映像分析
28. 攻殻機動隊, Ghost in the shell
Ghost in the Shell is a futuristic police thriller dealing with the exploits of the cyborg Motoko Kusanagi, a member of a covert operations division of the Japanese National Public Safety Commission known as Section 9. The unit specializes in fighting technology-related crimes. ....... Although supposedly equal to all other members, Kusanagi fills the leadership role in the team, and is usually referred to as "the Major" due to her past rank in the Japanese Self-Defense Forces. She is capable of superhuman feats, and bionically specialized for her job — her body is almost completely mechanized; only her brain and a segment of her spinal cord remain organic. (Wiki/en)
29. 素子(士郎正宗オリジナル版)[→サイボーグ]
30. 素子(SAC版:テレビ放映のために美女アニメ風に変形)[→草薙素子 の義体(擬態)はなぜムチムチの裸体なのか?]
31. タチコマ
32. ウチコマと「バトーさん」(タチコマの口調で〜♪)
33. 公安9課のメンバー(2nd GIG: 押井守ストーリー協力版)
34. 左手で鶴が折れる、クゼ(2nd GIG)
35. 2nd. GIG No. affection
邦題「草迷宮」
脚本:大松裕・神山健治
作画監督:中村悟
12人目のテロリストとして自決を止まり、後に新出島のs招慰難民のために立ち上がる革命家クゼと全身義体化の素子の幼少時代の出会いをほ のめかすエピソード。 記憶のデパート「牢記物店」での女店主の語りが素子自身の記憶そのものである可能性否定できないメタ・ナラティブの物語。[→サイボーグ]
36. ここで視聴タイム約30分弱
37. 2nd. GIG No. affection
義体研究史のエピソード
大学の研究室の標本(モノ)が惹起する記憶
記憶想起のための遊体離脱
他人の口を借りた自分の記憶と感覚の〈独白〉
記憶のデパート「牢記物店」: 残留思念の横溢
同病相相哀れむ:左手で折り鶴をおる「クゼ」と義体化した少女(素子)の感情の交換行為
折り鶴を媒介にする祈念(cf. 原爆サダコ)
義体のチューニング:「立派な義体使い」
38. サイボーグ理性概念の整理 Assemble of Concepts of Cyborg Reason
39. サイボーグ理性(Cyborg Reason)とは
サイボーグ理性(Cyborg Reason)とは、近代意識の中に住まう非サイボーグが、自らの身体の中のサイボーグ的属性に覚醒した時点以降に発見するさまざまな身体知の仕掛け(= 装置)のことである。言い換えると、意識をもつ装置そのものである。 サイボーグ理性とは、サイボーグの心=マインドのことであると言ってもよい。
40. さまざまなサイボーグ理性:ホーキング博士とチェアと人工呼吸器
41. さまざまなサイボーグ理性(マーシャル・マクルーハン)[→鎮魂サイト]
42. さまざまなサイボーグ理性(沼正三『家畜人ヤプー』)
43. サイボーグ理性批判
サイボーグ理性による批判とは、近代意識の中に住まう非サイボーグだと信じ込んでいる同胞に対し、自らの身体の中のサイボーグ的属性に覚醒 自覚することを促し、共にサイボーグとしての人類(Homo-Cyborg sapience)同胞に目覚める社会運動のことである
この活動は、人類のサイボーグの心=マインドのことに対する自覚化とそれにともなう社会の再編運動を引き起こすだろう。
44.サイボーグカフェ宣言 the Cyborg Cafe Manifesto
45. サイボーグカフェ宣言 the Cyborg Cafe Manifesto
私たちサイボーグは、非サイボーグ的意識が抑圧してきた人間解放の原理をサイボーグ理性を通して復権し、 サイボーグ間の完全平等を勝ち取ることを誓い、その活動の根拠の場としてサイボーグカフェを社会のなかのさまざまな空間において惹起させることを約束す る。
サイボーグ元年10月21日、大阪大学豊中キャンパスCSCD・オレンジショップ
46. SEE ALL YOU MACHINES SOON !
文献
ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』
沼昭三『家畜人ヤプー』
グレッグ・イーガン『しあわせの理由』山根真編・訳、早川文庫、早川書房、2003
所収の「適切な愛」は、適当なクローンが培養されるまで、鉄道事故(W.H.R.リヴァーズを想起させる)で重傷になり、その身体を放 棄せざるをえなくなった夫の脳を、妊娠状態にした身体のなかで維持する妻クリスの意識の変容を描いた秀作。
クロニクル資料
藤田剛「人間を考える思考実験」(なにわアカデミー第61回)毎日新聞(大阪本社)2009年12月4日
NaniwaAcademy091204M.pdf(パ スワードかけてあります。メールにて問い合わせください)
サイボーグカフェ in Sapporo(サイボーグカフェ第0回 2010年1月11日メディカルカフェ:紀伊國屋書店札幌本店 午後5時開始)[ちらし=フライヤーはこちらでリンクします]
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