生命の多様性を維持しなければならないという論理
On Biodiversity imperative生命の多様性(→生物多様性) をなにがなんでも維持しなければならないという社会的論理(=命令語法)。これを"Biodiversity imperative"と呼ぼう。
これを理解するためには、以下の4つの論理的前提を押さえておく必要がある。
・(I)はじめの自然保護思想には「多様性」概念はなかった。
・(II)生態学的に言えば、生物の多様性は生態系の安定に寄与するというのが一般的な説明である。
・(III)「生物多様性条約」は地球サミット(1992)で採択された。この場合の多様性は、生態学的な多様性のみならず、生物群集、種、そして生物の遺伝子など の多様性も含まれる。
・(IV)この多様性の論理から、生物の集団における遺伝子の系統なども保存の対象になる。すなわち、北洋と南極海のミンククジラでは、遺伝子の交換が不可能なほ ど離れており遺伝子の構成も異なる。また同じ海域でも、遺伝子分析によって系統が異なる集団が同定されており、これもそれぞれ保存の対象になる。
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