On gerontocide by Mitzub'ixi
「悟性が遂行する分離はまさに「奇跡的なこと」である。なぜならば、この分離は実際「自然に反して」いるからである。悟性の介入がないならば、 「犬」とい う本質は実在する犬において、そしてそれにより現存在するにすぎぬであろうし、実在する犬のほうが、逆にその現存在自体によって一義的にこの本質を規定す るであろう。だからこそ犬と「犬」という本質との関係は「自然的」或いは「直接的」と言いうるのであるが、悟性の絶対的威力により本質が意味となり、一つ の語の中に組み込まれるとき、もはや本質とその支えとの間には語を除いては「自然的な」関係は存在しなくなる。そして、音声上或いは書法上、その他何か時 間的空間的に実在するものとしては相互に何の共通点をもたぬさまざまの語(chien, dog, Hund など)は、たとえそのすべてが唯一にして同一の意味をもちうるとしても、唯一にして同一の本質に支えるものとしては何ら役立つものではないのである。した がって、ここには(本質と現存在との間の「自然的」な関係を含めた)在るがままの所与の否定があった、すなわち(概念、ないし意味をもつ語、しかも、語と しては、それ自体からは、その中に込められた意味と何の関係ももたない語の)創造があった、すなわち行動ないし労働があったのである」。――アレクサンド ル・コージェブ「ヘーゲル哲学における死の概念」p.381『ヘーゲル読解入門』上妻精・今野雅方訳、国文社、1987年。
「分けるというはたらきは悟性、最も不思議で偉大で、あるいはむしろ絶対的な威力である悟性の力であり仕事である」樫山欽四郎訳、平凡社ライブラリー版 (上):48ページ。
Die Tätigkeit des Scheidens ist die Kraft und Arbeit des
Verstandes, , der verwundersamsten und größten, oder vielmehr der
absoluten Macht.
The activity of separation is the power and working of the mind, the most astonishing and greatest, or rather the absolute power.
「分離の活動は、悟性という、[すなわち]最も驚嘆 に価し[あらゆるもののうちで]もっとも大きい威力、あるいはむしろ絶対的な[威力]のもつ力であり労 働である」――ヘーゲル(序論『精神現象学』原著29ページ)
【設問】
1.
2.
リンク
文献
出典:「嬰児殺しと棄老に関する考察ノー
ト」
Mitzub'ixi Quq Chi'j
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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