大学院共通教育科目についての覚書
On Inter-Graduate Schools Classes
in Japan
大学院共通教育科目についての覚書 これから、大学院共通教育科目についてのお話をします。 このページの意見は私の個人的なものであり、私の属している組織ならびに大学の見解ではありません。 |
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問題に基づく学習(PBL)理念の多様性:ひとつではないPBL |
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東京大学大学院共通科目は意外と少ない! |
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九州大学の大学院共通教育 • 【押しが弱い?のでは】→「九州大学では、すべての大学院(学府)学生を対象として「大学院共通教育科目」を平成18 年度後期より開講しています。皆さんは社会に出られる日に向けて着々と準備を進めておられることと思います。「大学院共通教育科目」は、皆さんの「専門 性」に加えて「人間性」「社会性」「国際性」など、社会人基礎力を付けるためのものです。研究に忙しい皆さんのために、夕方から夜の開講や土曜日の集中講 義も取り入れています。平成19 年後期からは、九大カリフォルニアオフィスからの講義や、箱崎と伊都キャンパスを結んだ遠隔授業なども開始し、受講しやすい環境づくりをめざしています。 講義には、問題を提起して解決への道筋を考えるなど、実践型の授業も導入しています。文系、理系、国籍の枠を超えて多彩な学生が参加しており、普段知り合 うことのない他学府の院生と交流することも、社会に出て役に立つ経験となります。1科目だけでも聴講されることをお勧めします」。 |
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大阪大学の大学院共通教育 • 【「特殊」教育あるいは「特別支援」教育】(1)博士課程リーディングプログラム(超域イノベーション; 生体統御ネットワーク医学;インタラクティブ物質科学・カディット;ヒューマンウェアイノベーション博士;未来共生イノベーター博士).(2)卓越大学院 (生命医科学の社会実装を推進する卓越人材の涵養);事務担当部局→国際共創大学院学位プログラム推進機構 • 【高度教養教育科目】旧名称「知のジムナスティックス」 • 【副専攻的な教育】大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラム(約40コース程度)・学際融合教育科目(コミュニケーションデザイン・COデザイン科目等) • このように学際的なさまざまなコースがあるのにも関わらず、全学的で共通した準拠基準をもつ「大学院共通教育」例:コミュニケーション能力の涵養)の科目などは存在しません。 |
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大学院副専攻プログラム・大学院等高度副プログラム |
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リベラルアーツのマインドは果たしてあるのか? |
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時系列でみた学際大学院教育の歴史 |
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ISO 56002の登場 |
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結論:リベラルアーツのマインドは果たしてあるのか? • 1. 大学設置基準の大綱化(1991)以降、それまでの大学教養部の知的伝統に対する批判/擁護/存廃に関する議論の後に、欧米の大学教育のリベラルアーツの 復権に関する議論も論争も紹介されなかった(大学教養教育の「鎖国化」と呼ぼう) • 2. 大学設置基準の大綱化(1991)以降の大学院教育の拡充ならびに「重点化」の中に、大学院共通教育をおこなうという発想がなかった。そして今日に至るま で、日本社会ないし大学文化におけるリベラルアーツの伝統が根付かなかった。 • 3. 博士課程後期でも「高学歴リベラアーツ教養欠如症候群」の院生はみられる。彼らに必要なのは、(1)コミュニケーションとプレゼン技術、(2)政治・経 済・文化に関する国際教養知識やマナー[プロトコル]、(3)クリティカルシンキングを持ったオーラル討論能力(英語力を含む)等の基礎知識である。 |
リンク
文献
その他の情報