かならずよんで ね!

逆行的工学

(リヴァース・エンジニアリング)

What is Reverse Engineering ?

池田光穂

「リバースエンジニアリング(Reverse engineeringから。直訳すれば逆行工学という意味)とは、機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するな どして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図などの仕様やソースコードなどを調査することを指す」(ウィキ日本語「リバースエンジニアリング」)

古典的な民族誌(エスノグラフィー)の冒頭や脚注、あるいは著作の末尾には「方法論的覚え書き (Notes on methodology)」等の記述に、その民族誌の作者の調査の方法などが書かれてる。しかし、それは著者によるアリバイ証明のように、読者がその方法 論を鵜呑みにして、同じことを別のフィールドにおいて実践すれば、同じタイプの民族誌ができあがるわけではない。

一般的に、民族誌(エスノグラフィー)には、作者性が強く(strong authorship)、そのフィールドワークのやり方には不詳な点が多く、とくわけ秘 義化しているわけではないが、民族誌には著者の個性や彼/彼女らが実証したいテーマ性が強く投影されていることが多い。

そのため、偉大な民族誌家が、フィールドでどのよう にフィールドワークを行ったのか?なぜそのような著名な民族誌のように、当該民族の「文化表象」が彫琢(ちょうたく)されたのか?などを明らかにするため には、彼/彼女らがいう方法論以外の部分をも含めて、読書しなければならない。

その方法を、結果(=民族誌)を分解したり、民族誌 が もつ修辞の効果を観察したり、他の研究者による解析などを参照して、民族誌の構造を分析し、そこから民族誌の制作方法やその「社会的機能」や「社会効果」 の動作原理、民族誌の設計概念の「仕様」や「ソースコード」などを調査するように、民族誌を立体的に読むことが重要になる。

●リヴァース(リバース)エンジニアリングのメタ ファーの理解


(left) 日本の技術力がすごいとは思いますが、これは、クリステンセンのいう持続的イノベーションの粋(すい)あるいは悪くいうと技術の「バロック化」の極致ですね。/(right)Difference between $ 3 USB charger and ANKER's power port mini

●有償リヴァースエンジニアリングの始まり

「1853年建造のロシア軍艦ディアナ号は、フリゲートに分類される帆船である。1854年(安政元年)、日露和親条約締結交渉のためエ フィム・プチャーチンの乗艦として箱館・大坂を経て下田港を訪れた際、同年11月4日(12月23日)午前9時過頃に発生した安政東海地震による津波で大 破した。修理のため下田港から戸田港に向かう途中強い西風に煽られ、宮島村(現、富士市)沖で沈没したと伝わる。(幕府が費用を負担して)プチャーチン は、乗員の帰国のためアレクサンドル・モジャイスキーらの指導で日本の造船工により帆船「ヘダ号」を建造。日本の造船工に洋式造船技術が伝わるきっかけとなった」ロシア軍艦ディアナ号)。

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