ビジネス実践実習
Study on Business
解説:池田光穂
授業担当者: |
池田光穂(Mitsuho Ikeda) |
履修対象/Eligibility |
学部2年以上 |
開講時期/Schedule |
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講義室/Room |
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講義題目/Course Name |
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授業の目的と概要/Course
Objective |
ビ
ジネス実践実習について、学習者には概念の整理が必要であると考えます。普遍的な概念を、これからフィールドワークをおこなう地域社会に該当するものを学
生たちとの共同作業で対応表を作っていきます。ここで使う方法はブレインストーミング法やKJ法などのワークショップ技法です。すなわち、コミュニティビ
ジネス、地域公共財、地域コミュニティ財、ビジネス、社会ビジネス、地方自治体と中央政府(とその役割)について正確に定義をしてから、学習者じしんが理
想と考えるモデルと現実のケース分析のすり合わせをおこないます。教育者は概念を押し付けるのではなくヒントを与え、学習者が自生的に学ぶように「演出」
する必要があります。ここで採用される教育方法は、欧米のビジネススクールで採用されているソクラテス対話法です。 |
学習目標/Learning Goals |
フィールドワークについての留意点を以下に列挙します: (a)地域資源の開発と進展のためには、ベースラインの経済活動を、文献と足による聞き取り(フィールドワーク)により調べ上げる必要があります。他の地域での比較のために一覧表(ルーブリック)を整理するのがよいでしょう。 (b)足による聞き取り(フィールドワーク)により、住民にアンケートやインタビューをとり、居住者からの生活の中での困りごとというニーズ(=困りご との経済)探索のほかに、地域住民が生活の中で実践していて何気におこなっていることが、第三者や経済学の観点から思わぬ潜在的資源になることがありま す。そのためには、エスノグラフィーという手法が推奨されます。 |
履修条件・受講条件
/Requirement; Prerequisite |
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特記事項/Special Note |
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授業計画/Special
Plan (回)題目/Title:内容/Content |
1)イントロダクション:全体のプログラムの紹介、スケジュール、学習目標の確認など 2)フィールドワークに関する方法論 3)フィールドワークに関するマナーと研究倫理 4)事前学習(1) 5)フィールドワーク(1/6) 6)フィールドワーク(2/6) 7)事前学習(2) 8)事前学習(3) 9)フィールドワーク(3/6) 10)フィールドワーク(4/6) 11)事前学習(4) 12)フィールドワーク(5/6) 13)フィールドワーク(6/6) 14)資料整理 15)資料整理 16)プレゼンテーション |
授業形態/Type of Class: |
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授業外における学習
/Independent Study Outside of Class |
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教科書・教材/Textbooks |
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参考文献/Reference |
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成績評価/Grading Policy |
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コメント/Other Remarks |
関連する授業に「地域社会論//」などがあります。 |
キーワード/Keywords |
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受講生へのメッセージ/Messages
to Prospective Students |
Community Business Trinity (CBT) and C. Perry's concept on neighbourhood (1929) (c)コミュニティビジネスにとって重要なポイントはビジネス一般の観点から成功ないしは持続的成長です。そして、それをつねに住民の観点や価値を優先 する補助線である(=コミュニティに基礎をおく参加型研究;CBPR)。そして営利だけの成功ではなく、住民のアイデンティティや経済の活性化や、住民の たのしみ(=ソーシャルビジネス)の観点も必要です。すなわちビジネス=住民=コミュニティのトリプルウィンが達成されなければなりません。プロジェクト は調査段階から、なるべく住民主体の視点を重視し、関わりにおいても研究倫理・調査倫理上の節度と関わりに関する責任性の自覚を、学生ならびに教師には持 たせておくことが重要です。 (d)時間割外において学外でのフィールドワークは学生にとって良い経験ですが、教師にとって重要なポイントは学外でのさまざまな障害や事故などの危険 事象の回避に関する事柄です。フィールドワーク実施前には、所属長を含めた、複数の教員による事前調整や場合によっては危機対応のための小規模の研修も必 要になるでしょう。 |
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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099