はじめによんでね

プラグマティズム批判

Critique against pragmatism


ユタ大学で講演するコーネル・ウエスト (2008年)

解説:池田光穂

プラグマティック・マクシム(プラグマティズムの金言) ——チャールズ・サンダー・パースの思想をウィリアム・ジェイムズ(1960:37; William James 1907:46-47)がまとめたもの。

欧米の哲学からレイス(人種)バイアスを 脱色して読むからフーコーやサイードいう知と権力の結びつきが見えなく(blind)なる。コーネル・ウェストの『哲学を回避するアメリカ知識人:プラグ マティズムの系譜』よみなはれ。俺たちは極東の未開人(Noble savage)の観点から読むのだとね。

プラグマティズムは、問題解決に取り組む 姿勢よりも、いつもどれがよいだろうかという解釈に陥る可能性を批判する立場もある。

「アメリカのプラ グマティズムは、プラトンによって開始された西洋哲学における対話でくりかえし議論された諸問題への解決を提起しようとする哲学的伝統に属するというより も、むしろ、ある特定 の歴史的瞬間におけるアメリカの自己弁明を試みるための、たえまのない文化的批評ないし解釈群なのである」——コーネル・ウェスト『哲学を回避するアメリ カ知識人』(2014:15)

# 第1章 アメリカのプラグマティズムの前史としてのエマソン

# 第2章 アメリカのプラグマティズムの歴史的誕生

# 第3章 アメリカのプラグマティズムの独り立ち—ジョン・デューイ

# 第4章 二十世紀中葉のプラグマティズム知識人たちが抱えたジレンマ

# 第5章 アメリカのプラグマティズムの衰退と再興—W.V.クワインとリチャード・ローティ

# 第6章 預言的プラグマティズム—文化批評と政治参加


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文献