TITLE>〈出産〉を経験するということ
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〈出産〉を経験するということ
——モン・クメールの人々と近代的〈出産〉——
嶋沢恭子
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<出産>を経験するということ
−モン・クメールの人々と近代的<出産>−
嶋澤恭子 (熊本大学大学院社会文化研究科)
はじめに
第1章 出産の医療化をめぐる言説の動向
第1節 医療化言説 —苦痛の捉え方と出産—
1.1. 出産の医療化に関する先行研究
1.2. 出産における苦痛のとらえ方と産科テクノロジー
第2節 オルタナティブ言説とその実践
2.1. 医療内部でのオルタナティブ実践
2.2. ラディカルな形のオルタナティブ実践
第2章 ラオスにおける出産 —近代化言説の輸入—
第1節 ラオスとモン・クメールの人々
1.1. モン・クメールの人々
1.2. ラオスという国
第2節 医療政策と出産をめぐる言説
2.1. 政策における医療化を促進する言説
2.2. 民族カテゴリーと出産
2.3. 産科テクノロジーの導入 —会陰切開—
第3章 出産を経験するということ
第1節 モン・クメールにとっての出産経験
1.1. リスクとしての精霊ピー
1.2. 出産とユー・ファイとカラムの関係
第2節 病院での出産という近代の経験
2.1. 死を扱う病院と出産
2.2. 妊婦健診と病院
2.3. ピーのいる場所と「出産を待つ家( Maternity Waiting Home)」の導入
第3節 ピーから隔絶された場所をめぐって
3.1. 出産の場所の再考
3.2. 出産における夫の存在
第4章 出産場所の移行性とリスクの文化的差異
第1節 出産のリスクの文化的差異
第2節 カテゴリー化とその危険性、そしてフィールドワークの経験
第5章 結論と課題 —新たな関係性への想像力として—
おわりに
【注】
【参考文献】
【付録】本ウェブヴァージョンにはありません